
ヘルスコミュニケーションスキル専門の教育機関
2006年 10月 27日 (金)
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ヘルスコミュニケーションスキル専門の教育機関:
「Institute for Healthcare Communication」
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【注目したい「ヘルスコミュニケーションスキル」】
健康医療分野の専門家(医師、管理栄養士、フィットネストレーナーなど)が
身につける総合的な対人スキルとして「ヘルスコミュニケーションスキル」に
ついてヒントとなる情報を今回はお届けします。健康ビジネスに関与するビジ
ネスパーソンには見逃せない内容です。
米国では、ヘルスコミュニケーションスキルは、
・「インストラクティング」
・「カウンセリング」
・「コーチング」
に大きくわかれ、さまざまな教育機関が存在します。
2005年10月の本メルマガでは、「コーチング」の健康分野への応用を支援する
企業を紹介しましたが、今回は健康専門家に対し、総合的にコミュニケーショ
ンスキルを深く教える教育機関を紹介します。
注)国際コミュニケーション協会などによる定義より
・インストラクティング:方法に関する知識を提供すること。
・カウンセリング:意見・アイデア・感情の交換を基に、親身なアドバイスや
ガイダンスを提供すること。
・コーチング:モチベーションを高め、知識・スキルを最大に引き出すこと。
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【事例紹介】
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■機関名:Institute for Healthcare Communication
■URL:http://www.healthcarecomm.org/index.php
■サービス開始:1987年
■事業概要:
医療健康専門家(医師、薬剤師、栄養師、看護師など)と生活者(患者)間の
コミュニケーションを改善して、ヘルスケアの質を向上するための教育サービ
スを提供しています。
この講座を受けることで医療健康専門家は一定のCEポイント(資格更新のため
に必要な単位)を取得することが可能。コースは専門家向けと指導者養成コー
スがあります。受講した専門家に対する生活者(患者)の満足度は大幅に改善
されるといいます。
■費用:
コースにより異なりますが、6日間のコースで3,950ドルから4,950ドル。
■売上:非公開
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【講座例】
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例1)Choices and Changes(選択すること、変わることの重要性)
健康に課題がある生活者の基本的な態度・姿勢などのモチベーション(動機づ
け)は生活者(患者)自身の問題で、専門家が与えられる影響は少ないとされ
ていました。しかし、本質的な解決のために、生活者(患者)への動機づけが
注目されるようになっています。
このクラスでは、生活者(患者)との限られた面会の時間の中で、生活者が変
わるために必要なスキルを学びます。ビデオで現実的な問題についてのケース
スタディをグループで行い、他の参加者からのフィードバックを受けながら進
めます。トピックは糖尿病で喫煙習慣があり、また術後である患者が治療法に
ついて決める、継続する場合などです。半日、1日、3日のコースがあります。
例2)Coaching for Improved Performance(パフォーマンス改善のコーチン
グ)
このプログラムは講師と参加者比は1対4で、20人までの少人数制で行われます
。参加者は、ロールプレイやビデオ録画によるフィードバックなどにより、コ
ーチングのスキルを高めます。
例3)"Difficult" Clinician-Patient Relationships(難しい人との関係づく
り)
難しい人とは、性格・思考特性などにより、適切なコミュニケーションを行う
のが難しく、結果が出にくい人をさします。このコースでは難しい人に効果的
に対応するための戦略を学びます。
ビデオを使ったケーススタディと少人数グループでのディスカッションを行い
、なぜ問題が起きるのかということと、その難しい状況における様々な対応策
を学びます。半日、1日のプログラムがあります。
例4)Intensive Communication Skills(集中コミュニケーションスキル)
この講座は、長期的・総合的スキルを身につけるものとなっています。
・ステップ1(1ヶ月)自宅からの参加
健康専門家は専任コーチとトレーニングを行います。コーチは、生活者(患者
)との面会ビデオなどを分析した上で目標を設定。参加者はコミュニケーショ
ンスキルに関するリーディングプログラム(読んで学ぶ)をはじめます。
・ステップ2(1週間)宿泊研修
健康専門家は一週間の宿泊研修に参加。この集中講義では、コミュニケーショ
ン論、価値観や倫理観に関するコミュニケーション、スキル・テクニックなど
を学びます。
・ステップ3(1年間)自宅からの参加
健康専門家はコミュニケーションスキルを高めていくための、1年間プランを
作成。このプランに基づきコーチのサポートによりスキルを改善します。
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【講座の特徴】
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以上例として4つの講座を紹介しましたが、いずれも生活者(患者)を
・「動機づけ、実際に動かせるためのコミュニケーション力」を、
・「理論で学ぶ」とともに、
・「現実的なケーススタディを活用し」、
・「ワークショップスタイルで、体感しながら進める」
形式になっていることが第一の特徴です。
第2の特徴は、1回の講座でなく例4のような
・「年間を通じてたスキルアップ支援」を行い、
・「本質的な体得」
を意識している点です。
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【スポルツの視点】
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■今後規制緩和が進み2009年に、コンビニでも大衆薬の取り扱いが始まります
。直接競合するドラッグストアでは、店頭の薬剤師のコミュニケーション力の
向上が差別化のキーポイントになるといわれています。
また、食品会社や健康機器メーカーでも、単に商品を販売するだけでなく、健
康専門家を起用してアドバイスサービスや店舗での直販を行ったり、さらには
ネット直販などの場面で、健康専門家を活用するシーンが増えています。
■そこで、こうしたコミュニケーションスキルを身につけた専門家の確保や再
教育は最大の課題となっています。日本では今までこうしたコミュニケーショ
ン力は、個人の才能とされてきましたが、海外では本事例のようにコミュニケ
ーション力を一つの「スキル」として体系的に教える教育機関が存在します。
■日本でもこのような教育機関の存在が望まれるとともに、日本人の特性にあ
ったコミュニケーション力を高める講座の開発が必要になるはずです。
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