
エモーショナルイーティングという視点
2008年 04月 23日 (水)
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【先進事例分析(Case200)】エモーショナルイーティングという視点
ー eDiets、NutriSystemなど大手ダイエットサービスも導入 ー
「ダイエット時の食べ過ぎを考える切り口」
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Emotional Eating(エモーショナルイーティング)は「無理な食事抑制や
日常生活によるストレスを主な原因(心理的原因)で食べ過ぎてしまうこと」
を言い、情動的摂取とも呼ばれます。
満腹感はあるのにイライラし食欲が収まらないで、夜食事をした後お菓子を
食べてしまうといった誰にでもありうる食生活行動です。
海外の肥満の代表的学術誌「Obesity」の2007年11月号では、
「エモーショナルイーティング」への対処が、肥満解決の重要点であるとも
述べています。
また、米国の売上好調のダイエットサービス(eDiets、NutriSystemなど)は
この「エモーショナルイーティング」の考えを導入したプログラムとなって
います。
そこで今回は、上記の代表的サービスプログラムの元になっている
IHS Online社の「Shrink Yourself」というプログラムを紹介します。
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今回の注目事例)Shrink Yourself(心理学を使ってダイエットを成功させる)
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■企業概要
・運営企業:IHS Online, Inc.
(会社設立:1998年
・サイトURL:http://www.shrinkyourself.com/
・サイト設立:2007年(推定)
・事業コンセプト(表記)
Shrink Yourself(心理学を使ってダイエットを成功させる)
Turn Your Hunger Switch(空腹のスイッチをオフにしよう)
・事業概要
同社の書籍「Shrink Yourself(2007/4発刊)」をもとにした有料オンライン
プログラムの提供。ほかに問題解決スキルを提供するオンラインセラピー
サイトの運営、メンタルヘルス啓蒙のクイズなどコンテンツ開発や、システム
設計提供サービスも行う。
・実績・経営陣
エモーショナルイーティングの権威で、精神科医のロジャー・グールド博士
(Dr. Roger Gould)が運営。
Shrink Yourselfのオンラインプログラムは、UCLAや医療保険企業
Kaiser Permanenteなどの協力を得て、被験者2万人を対象にしてテストした
結果、個別セラピストによる治療と同様の有効性が実証されている。
・収益
一般向けのオンラインプログラム販売
企業向けのオンラインプログラム販売
(ダイエットサイト、健康サイト、病院、学校など教育機関)
http://www.shrinkyourself.com/about_us.asp?bhcp=1
(導入企業例)
<ダイエット関連ビジネス>
eDiets.com
http://www.healthbizwatch.com/hbw/global/contents/204.html
NutriSystem.com
http://www.healthbizwatch.com/hbw/global/contents/186.html
ObesityHelp.com
DietWatch.com
<その他健康ビジネス>
Mayo Clinic
HealthGate.com
Johnson & Johnson, Inc.
Disneyland Anaheim
Florida Power & Light
MentalHealthOnline.com
PsychologyToday.com
MedHelp.org
■ターゲット:
・過去にダイエットに挫折した人
・ダイエット後リバウンドしてしまった人
・長期的な減量をしたい人
・過食傾向のある人
・食事制限をしたい人
・孤独やストレスなど感情的理由で食べ過ぎる人
■サービスの概要:
エモーショナルイーティング改善アプローチによるオンラインダイエット
プログラム。なぜ正しい食習慣を実践できないのか、その原因を探りあて
改善する。
12週間オンラインプログラム(価格:120ドル/約3ヶ月)
・週1回×12回の自習プログラム
・オンラインワークブック(セッション内容の記録や目標管理用)
・その他オンラインツール
オンライン日記、アニメーション解説、リマインダー、コミュニティなど
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プログラムの特徴1)「なにを食べるか」でなく「なぜ食べるか」
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オンライン上の質問に答えながら、自分が1日のうちいつ食べているかを
振り返った後、自分が「なぜ食べているか」を考え、「正しい食生活を妨げて
いるモチベーションは何か」発見するというもの。その後「どのようにしたら
食べることをやめられるか」の方法を決める。
<参考:モチベーション発見例>
●なぜダイエットしたいのか?
自分にとってプラスのモチベーションは?
例)
・健康上の課題だから
・より軽快に動くため
・好きな洋服を着るため
・イベントのため
・ダイエットできると周りの人に証明するため
・自尊心のため
などから自分のモチベーションを考える。
●なぜ食べてしまうのか?
克服すべきマイナスのモチベーションは?
例)
・口いっぱいに頬ばることで満腹感を感じるから
・人生で好きなものを食べることこそ幸福だから
・ストレスを解消するため
・フラストレーションをコントロールするため
などから自分のモチベーションを考える。
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プログラムの特徴2)12週間オンラインプログラム
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内容は、週1回計12回のセッションで、画面に表示される質問に対して、
選択式で回答し、考えながら学ぶことができるもの。
1回あたり20分ー30分かけて、自分自身がどのように
食べ物とかかわっているのか理解しながら、克服スキルを学びます。
1回目)食べ物に対する行動をチェック、ダイエットのモチベーション確認
2回目)自分自身の「エモーショナルイーティング」を理解する
3回目)否定的感情に対処する方法(オプション)を学ぶ
4回目)ストレス・孤独・フラストレーションの原因は何か理解する
5回目)まわりの人との人間関係について考える
6回目)まわりの人との人間関係の改善方法を学ぶ
7回目)自分自身との関係、つきあい方を学ぶ
8回目)your hunger(感情的な飢餓)への対処方法、気持ちの切り替え方法
9回目)これまで心の支えだった食物を遠ざける
10回目)新しい自分を受け入れる
11回目)エモーショナルイーティングとの決別
12回目)まとめ
・ストレスの原因として大きい「人間関係」の作り方を学ぶ
・期間限定し「卒業型」で学ぶ
・1週間で学ぶ量をあえて抑える(20分程度)
といった特徴です。
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スポルツの視点
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■今回紹介した「Shrink Yourself」は、ストレスを原因とする食べ過ぎ
(エモーショナルイーティング)に対し、特化した有料プログラムを作り、
一般向けと企業向けに販売しているモデルです。
■日本では「食べ過ぎ」を予防するため、
・満腹感維持
・空腹感の低減
をテーマにさまざまな素材の商品化が進んでいます。
海外でもその状況は同じですが、同じ食べ過ぎというテーマに対して、
「Shrink Yourself」のような心理的に捉えた「エモーショナルイーティング」
の研究・ビジネス化も進んでいます。
■日本の生活者も多くはストレスをかかえており、「エモーショナルイーティ
ング」は多いはず。この視点でのビジネスは、さらに広がっていく可能性が
あります。
※参考バックナンバー:
・ストレス対応充実のダイエットプログラム「Personality Type Diet」
http://www.healthbizwatch.com/hbw/global/contents/196.html
※参考情報:
「花王健康科学研究会」Kaoヘルスケアレポート「肥満の心理学」
http://www.kao.co.jp/rd/healthcare/activity/healthcare07_02.html
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