■■■■■■■■■ 健康ビジネス活性化キーワード ■■■■■■■■Vol.14 HBW編集委員の里見です。 先週ご紹介しました「HBW STORE / ヘルスビズウォッチストア」が オープンしました。 http://hbw-store.com/ 「HBW STORE / ヘルスビズウォッチストア」は、健康ビジネスに関わるプロ ジェクトチームやメンバーに向けた健康ビジネスナレッジ販売ストアです。 第一弾として、海外の健康サービスを中心に、成功・注目事例の最新情報を コンパクトにまとめたレポート「健康ビジネスモデル事例 エッセンス」 をリリースしました。 是非ご覧ください。 http://hbw-store.com/realage-com.html さて、今週ご紹介するキーワードは、 ゲーム開発の世界でよく使われている「レベルデザイン」です。 この「レベルデザイン」が健康サービスにどんな関係性があるのか??? 是非、参考にしてください。                             (里見 将史) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 健康ビジネス活性化キーワード:「レベルデザイン」     大川 耕平 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今回は健康サービスを受容する側の状態を示す「情報消費キャパシティ」 とも関連性を持つレベルデザインについて考えてみたいと思います。 レベルデザインという言葉を聞いて何を連想されますか? 実はゲーム開発の世界でよく使われている用語でもあります。 簡単に説明すると 「ゲームの中のある空間(位置・工程)での環境そのものやそこでのアク ションの難易度などの全体を設計デザインすること」です。 言い方を変えると「ゲーム上のある特定プロセスで起こりうるパターンの 中で対象者の行動をデザインする」ということになります。 ゲームの世界でもプレイヤーとゲームとの相互作用によってストーリーは 進んでいきますよね。課題が面白くて難易度が高いほどクリアした時の 満足感は高まりますし、決して解決できない課題を設定してあるということ はゲームではありませんね。解決できる事を前提にしたプロセスの楽しみ方 のバリエーションをたくさん考える作業がレベルデザインだという言い方も できます。 ここで、もうお気づきの方もいると思うのですが、 さてさて、我々は健康サービスのプロセスを企画開発している時に、または 運用している時に、「解決できる事を前提にしたプロセスの楽しみ方」を ユーザー視点で考えているでしょうか?提案できているでしょうか? 「解決できる事を前提」とは「解決できるカタチになっている」といっても いいと思うのですが、例えばとても単純な例ですが、栄養の知識が無い人に 栄養バランスを整えた食事をしましょう!と言っても、それだけではおそらく その人にとっての解決行動につながらないです。 そうではなく、その人が食べている食品やメニューをリストにして評価し、優 先順位をつけてあげれば具体的な行動に移しやすいですよね。それが解決でき るカタチを用意しておくということでありレベルデザイン技術と言えます。 理論上正しく表現した事が対象者にとっての実際性とはかけ離れているという サービスコンテンツが、健康サービス事業領域にはとても多いことは今までも 何度も触れてきました。それらのサービスプロセスに対してレベルデザイン チェックをすることで本来あるべき姿の方向性が見え、すべき準備が明確に なります。これはリアルなサービス施設でも、ネットサービスでも同様の効果 があります。 今回はゲーム開発に使われる技術が健康サービスのブレイクスルーに役立つ! ということに注目してみました。健康サービスビジネスはあらゆるコミュニ ケーション技術を総動員して試行錯誤で磨いて行くべきものです。 その研磨には終わりは無いです。