■■■■■■■■■ 健康ビジネス活性化キーワード ■■■■■■■■Vol.18 HBW編集委員の里見です。 新年度がスタートしました。 「Health Biz Watch Academy」でも4月から講座が本格スタートします。 まず本日ご紹介する講座は、外部専門家とコラボレーションして開催する セミナー2本です。 1つは、4月24日(火)開催予定の 「男性のための食事サポートコンテンツ『食事力』解説講座」です。 長年食の現場でQOLを高めるサービスをデザイン、管理栄養士の専門性を 生かした事業を展開する有限会社クオリティライフサービス小島さんが、 「ビジネスのパフォーマンスアップ」のための「食事」に目的を置き換える ことから、そのための「食事力」を向上させる具体的な手法について解説 します。 詳しくはこちら http://hbw-store.com/seminar/alianceqls001.html 2つめは、4月26日(木)開催予定の 「健康食品業界に学ぶ『ストーリーで売るマーケティング』」です。 健康食品のコンサルティングを長年手がけている株式会社グローバル ニュートリショングループ武田が、健康食品業界で用いられている 「ストーリーで売るマーケティング」について、解説します。 詳しくはこちら http://hbw-store.com/seminar/aliancegng001.html 専門家から直接解説が聞けるまたとないチャンスです。 お見逃しのないように! さて、今週ご紹介するキーワードは、 「不可逆性とセットポイント説」です。 ダイエットのプロセスを押さえたキーワード「不可逆性とセットポイント説」 は、ダイエットサポートを考える上で非常に重要なキーワードです。 是非参考にしてください。                             (里見 将史) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 健康ビジネス活性化キーワード:「不可逆性とセットポイント説」                              大川 耕平 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今回は実績あるダイエット指導者と話すとよく出てくるキーワードについて 考えていきたいと思います。 ダイエットの指導者ですので数多くのダイエット成功・失敗パターンを経験 し、どうやって解決するかの方法を熟知しています。 ダイエット期間を初期・中期・後期にわけて整理してみます。 初期 成果が出やすい人と出にくい人の2タイプあるそうです。 中期 ほぼ停滞期を誰もが迎えるそうです。後期に停滞期がくる場合もあり。 後期 成果が出始める。つまり後期までいけば成果は確率的に高まります。 ダイエットは構造的にはシンプルです。 摂取エネルギーより消費エネルギーを増やし、その差分を継続して確保し目標 体重まで落として行くというものです。 しかし「今こうある」理由は今までの積み重ね、つまり過去にあるわけです。 過去の習慣は今後も続く可能性が高い習慣です。習慣を変えないと差分を生む 生活にはならない。ここが問題なのです。 みんな自分を変えたくない、習慣を変えたくないのです。 ダイエットを必要とする状態にあったとしてもそれを心地よく、かつ変えたく ないと思っている自分がいるわけです。「生活価値の不可逆性」ですね! 何かに満足している今があり、それを変えたくないと思っているのです。 ダイエット指導のプロはこのことを相手に構造的に理解してもらうのが上手い です。 「あなたの今までの習慣は悪いので変えなさい!」と言われたときと 「習慣によって現在があるわけですが、あなたが悪いのではなくこの習慣の 構造を理解して改善していけばより快適な習慣を身につけていくことが可能 です」としっかりと寄り添ってくれた時とどちらが期待感が持てるでしょうか。 生活価値の不可逆性を構造的に理解してもらうテクニックですね! このテクニックは特に初期段階から中期まで繰り返し確認共有することが成功 率を高める鍵なのだそうです。 そしてもう一つ「セットポイント説」というものがあります。 これは脳が体重調整をしてしまうというものです。 例えば、少しの増減原因があったとしても元の体重を維持するような力が働く というものです。エネルギー制限をしても脳が調節してしまって簡単には体重 は落ちないということです。 自分の目標行動を毎日実施してもその通りに成果が現れない場合が多いと言い 換えてもいいですね。多くのダイエット経験者がこのセットポイント説体験を していると思います。 感覚的な説明になってしまいますが、成果が出ない期間が3日から4日続き その翌日ガタッと体重が減っている、そしてまた並行スコアが続き同じような タイミングで次の成果がでるという階段的な成果カーブを描くことがとても 多いです。 (実は私、大川耕平もかつてダイエットした時はこの通りでした75kg→64kg まで約6ヶ月で達成) このセットポイント説を知っているのと知らないのとでは実践プロセスにおけ る継続力に直接影響します。 矛盾しているようですが、成果が出ていないことも成果につながっていると いう理解です。 どのようなダイエットにおける差分を生む施策を講じてもこの2つは必ず必要 となるテクニックですね!! そして2つに共通する事は客観的に理解できるように構造的に可視化すると より効果的です!!ぜひ応用してください。