■■■■■■■■■ 健康ビジネス活性化キーワード ■■■■■■■■Vol.25
 
HBW編集委員の里見です。
 
毎週お読みいただいている「健康ビジネス活性化キーワード」ですが、
今号で25回目の配信になります。
 
健康ビジネスをサポートしていく中から抽出した「キーワード」を
みなさまにお届けてしているわけですが、「活性化キーワード」以外
にも様々な「問題意識」を発見します。
 
そこで25回目の今号では、これまでの「活性化キーワード」から
若干外れて、現在の健康ビジネス業界におけるひとつの問題意識を
共有させてもらいたい!という内容でお届けしたいと思います。
 
 
                         (里見 将史)
 
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健康ビジネス活性化キーワード
           「素朴な疑問、、、!?」 : 大川 耕平
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5月25日(金)にHealth2.0 Tokyo chapter Vol.4が開催されました。
 
多くの参加者が熱心にプログラム内容に集中していましたし、講演者のキャス
ティングも今の日本におけるHealth2.0を等身大で感じることが出来ました。
今後の展開も増々楽しみだと思いました。
 
 
 
さて、今回はここでHealth2.0のことを解説はしません。
このプログラムに参加していたある20代後半のビジネスパーソンがパネリスト
に投げかけた素朴な質問内容をテーマにし、問題意識としてみなさまと共有
したいと思います。
 
その質問とはこんな内容でした。
 
「健康ビジネスは今後増々注目されて行くビジネス領域なのに、この会場には
なんでおっさんばかりなのでしょうか?なんで若者がいないのでしょうか?」
 
確かに、健康医療系ビジネスカンファレンスなどのイベントでは、総じて
参加者年齢は中高年が中心ゾーンにみえます。(健康医療系の事業会社に20代
の若者がいないという訳ではありません)
 
健康ビジネスプレイヤーにあまり若者はいない!ということは僕が見回した
限りおそらくそうです。いても少ないのが現実です。
 
なぜでしょうか?
みなさんは、どう思われますか?
ぜひ一緒に考えてください!
 
あるパネリストが
「有望なビジネス領域として若者に見つけられていない」
という主旨のコメントをされました。僕も同感です。
 
健康サービスと一言で表現しても
 
・サービスビジネス的
・コミュニケーションビジネス的
・エンターテイメント的側面
・機能商品開発・提供
・メディア機能
・スペース機能(場のデザイン)
・情報提供(カスタマイズ)
・データマネジメント(記録・分析)
・医療的観点
・道徳的観点
・社会的観点
 
などなど様々な側面が複層的に絡み合っている事業領域であることで、多くの
知識と経験が求められることは間違いないのですが、それが若者事業プレイ
ヤーの少ない原因なのでしょうか?そうではないと思うのです。
 
しかし、今後成長期ステージに向かう健康ビジネス領域の課題のひとつが若者
事業プレイヤーの少なさなのかもしれません。
 
 
1998年頃より日米健康サービスビジネス領域のウォッチングをしていて感じる
そのギャップの中心は、
「チャレンジャー多数米国に対して保守主導日本」
10年前の業界トップを脅かすプレイヤー不在の日本とチャレンジャー多数の
米国という構図です。
 
世代を超えた事業プレイヤーと健康サービスビジネスに対しての議論を重ねる
ことも必要でしょうし、この領域における価値創造の素晴らしさや楽しさを
もっともっと情報発信していき多くの世代に認識共有してもらう必要性を
個人的には強く感じています。
 
フレッシュな世代によるユニークな健康ビジネス起業がどんどん活性化して
いくようになるために僕たちは何をすべきかも今後考えて行動して行きたい
と思います。
 
 
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