■■■■■■■■■ 健康ビジネス活性化キーワード ■■■■■■■■Vol.44
 
HBW編集委員の里見です。
 
Health Biz Watch Academyでは、来週3日連続でセミナーを開催します。
 
3つのセミナーとも、健康ビジネス関連に携わる方には
是非とも聞いておいていただきたい内容です。
 
開催が迫っておりますが、まだ席に若干余裕があります。
 
先着順で定員になり次第締め切らせていただきますので、
お早めにお申込みください。
 
 
■ 10月23日(火)■─────────────────────────
 
 「健康ビジネス実践基礎講座(半日集中コース)」
  
   健康ビジネス特性と組み立てのコツが集中的に理解できます。
 
 
 
■ 10月24日(水)■────────────────────────
 
 「ウェイトウォッチャーズ解説セミナー」
   
   世界最大の健康サービスから「成功のポイント」が学べます。
 
 
 
■ 10月25日(木)■────────────────────────
 
 「健康ビジネスにおけるスマホアプリ活用セミナー」
 
   ウェブやモバイルサイトからアプリへの展開を事例で解説します。
 
 
 
みなさまのご参加お待ちしております。
                         (里見 将史)
 
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健康ビジネス活性化キーワード
    「リスクを無いものにしてはいけない!」 : 大川 耕平
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健康サービス事業にとって、とても気になることのひとつに
リスクマネジメントがあります。
 
サービス事業体として当然考えられるリスクとは、人的対応による
「事故」や対応の品質のブレによる顧客との「コンフリクト」や「クレーム」
そして、事件・天災などがあります。
 
 
日本の健康サービス事業者の多くは、主業が製造業やモノづくりカルチャーの
濃いバックボーンを持つ企業が大半を占めます。モノづくりにおけるリスク
マネジメントに関しては深い知見を持ち経験を積んでいます。
が、しかしサービスという新たな地平でのリスクとなると未体験であることを
理由に避けようとします。
健康という神聖な事業領域にリスクを持ち込まない、相応しくないと思って
いる節すらあります。
 
具体的に言うと、ある体重管理の記録サイトを生活者向けにリリースしたと
します。まず規約づくりに関しては徹底的にリスク回避すべく明文化します。
ここに、リスクはとるべきではないというムードが醸成されます。
 
個人情報取り扱い規約やサービス機能の利用ルールなどがそれです。
この時点の発想はどんなことがあっても自分たちを守れ!です。
 
「リスクは悪いものなのでリスクのあるものは極力やらない方が安全である」
という文脈が共有されてしまいます。
 
そうするとこの体重管理記録サービスでは「コミュニティ」の開設を避ける
もしくは消極的設置というスタンスを取ります。ユーザーとのコミュニケー
ションリスクを恐れているサービスサイトが出来上がります。
 
こうなっていくいろいろな理由が考えられます。
 
・相手の顔が見えていないし、この領域での経験が浅いから
・経営層がコミュニティにおけるお客様とのトラブルを強く警戒している
 
これらのような背景もあるでしょう。
でも問題なのは、サービスビジネスにおいてもリスクは絶対存在し、避ける
ことは成長の機会をも放棄している可能性があることです。
 
そして、リスクは避けるのではなく、そのリスクに耐えられる能力・スキルを
どう育成して構築するのかというアプローチが正解なのだと思います。
 
 
2005年ごろからHealth2.0という新たな価値観によるビジネス・コンセプトが
浸透しだしています。テーマはずばり「集合知」です。
 
今後日本でも主流になっていきつつあるソーシャルメディアにおけるシェア
コンセプトを基本においたコミュニケーションで価値創造していくビジネス
モデルですが、核となる技術はコミュニティマネジメント力です。
 
つまり、Health2.0のビジネス価値創造にはコミュニティ運営経験とその知見
が必須なのです。この事を理解しているか否かが日本における健康サービス
集合知ビジネス成功の鍵となります。
 
 
<関連情報:経験共有型健康サービスの可能性>
 
あなたの健康サービス事業にとってのリスクは何ですか?
そのリスクにどう対応していますか?
そこから学べるものは何ですか?
 
 
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