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[ヘルスコーチングの視線編] 2016年2月23日号
          ≫≫≫Author:里見将史
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この「ヘルスコーチングの視線」を担当してからこれまでに「ヘルスコーチングのアプローチ」や
「ヘルスコーチング × ICT」の事例などをご紹介してきました。
 
今号から2回に分けて、弊社で長年研究している「継続ドライバ」と「ヘルスコーチング」を
組み合わせて展開するイメージを解説したいと思います。
 
 
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【1】特集:ヘルスコーチングの視線編
---継続ドライバとの組み合わせによるヘルスコーチングの活用【前編】
 
【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
---「カンパニートレーナー」
 
【3】今週の注目デジクリップ!
---国内 オフィスチェア型センサー、海外 フィットネストラッカー市場など7本
 
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【1】特集:ヘルスコーチングの視線編
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【テーマ:継続ドライバとの組み合わせによるヘルスコーチングの活用【前編】】
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1、継続ドライバとは
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継続支援技術の有無はもちろん、その技術の提供の質がヘルスケアビジネスそのものの持続に直接影響しています。
 
スポルツがこの課題を解決するために使っている「継続ドライバ」は、1999年から弊社メルマガで紹介した国内海外の健康ビジネス事例から、健康行動の継続に作用する支援技術を抽出・整理したものです。
 
現在10のドライバに分類しています。
 
■インセンティブ
健康行動の継続度や目標の達成度に応じて、報酬がもらえる機能。物理的と心理的の2種類がある
 
■ヘルスコミュニケーション
健康向上プロセスで用いる有効なコミュニケーション方法。
ヘルスインストラクティング、ヘルスコーチング、ヘルスメンタリングなど複数あり
 
■パーソナライズ
一人一人に合った選択を可能にする機能。パーソナライズ対象としては目的・目標・具体的行動などがある
 
■ビジュアルモニタリング
視覚的に自分の健康状態・行動・結果を記録し表現できる機能。記録項目は、健康日記、体重グラフ、食・運動記録、主観変化など
 
■ヘルスナレッジ
健康づくりに必要な知識提供機能。気づきを得る、知識を得る、実践のノウハウを知り実行する、成果を出し維持する「継続ノウハウ」を知るというプロセスに分けることができる
 
■交流
他者との交流機能。リアルの場とウェブコミュニティの場がある
 
■コンペティション
競争機能。不特定多数の人との競争だけでなく、仲間での競争もある
 
■エンカレッジメント
励まし機能。専門家が直接アドバイスを行う「直接的励まし」と、参加者が活動するコミュニティでの他者の活動状況を伝え、やる気を出させるといった「間接的励まし」がある
 
■ICTベネフィット
ICT機器(携帯電話、健康管理機器など)との連動で継続支援するもの
 
■エンターテイメント
楽しさ演出機能。シリアスゲーム、シミュレーションゲーム、エクサゲーム、ブレインフィットネスや、ゲーム性を取り入れたコンテンツ提供などがある
 
 
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2、「ヘルスコーチング」と相性が良い継続ドライバ
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ヘルスコーチングの基本は個別性、パーソナライズなのですが、1対1でないとヘルスコーチングは機能しないかというとそんなことは全くありません。
また、対面でのコミュニケーションが必須ということではなく、ICTを活用したパターンやヘルスコーチングの要素をシステムに組み込んで提供するパターンもあります。
 
基本的に、ヘルスコーチングは全ての継続ドライバとの組み合わせが可能です。
しかし、特に相性が良い継続ドライバとしては、以下の6つのドライバです。
 
■ヘルスコミュニケーション
■パーソナライズ
■ビジュアルモニタリング
■ヘルスナレッジ
■交流
■エンカレッジメント
 
では、どんな組み合わせが考えられるのか、一つ一つのドライバごとにご紹介していきたいと思います。
 
【前編】の今号では、上記の6つの中から「ヘルスコミュニケーション」「パーソナライズ」「ビジュアルモニタリング」の3つの継続ドライバと「ヘルスコーチング」の組み合わせです。
 
 
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3-1、ヘルスコミュニケーション
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ヘルスコミュニケーションは、コミュニケーションのスタイル、アプローチとしていくつかに分類されます。
 
「ヘルスコミュニケーション」の分類
・ヘルスティーチング
・メンタリング
・コンシェルジュ
・カウンセリング
・ヘルスコーチング
 
これらのヘルスコミュニケーションの中で、対象者の「自らの行動」にフォーカスしているのが、「ヘルスコーチング」です。
また、これらのコミュニケーションの中でヘルスコーチングが唯一、対象者との関係性が対等であって、コミュニケーションの中心が対象者であることが他のコミュニケーションと異なる点です。
 
この「ヘルスコミュニケーション」では、ドライバとの組み合わせということよりも、他のコミュニケーションの機能との組み合わせということになります。
 
例えば、ティーチングの要素を「情報提供」という形で活用していったり、成功者の経験から視点を変えるアプローチなどで活用するイメージです。
 
 
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3-2、パーソナライズ
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上記で説明しましたが、ヘルスコーチングの基本は個別性、パーソナライズです。対象者に合わせた提案、情報提供はもちろん、対象者のペースに合わせたサポートなど、パーソナライズ要素は、コミュニーケーションの中では必要不可欠な要素です。
 
対面などリアルサービスであれば、対象者に合わせたサポートも可能ですが、ICT、オンラインでのサポートとなると仕組みやロジックでのパーソナライズな対応が求められます。
 
パーソナライズの一番オーソドックスなパターンとしては、対象者のコメント、行動をそのまま伝える、フィードバックするだけでも十分「パーソナル感」を出すことは可能です。
 
すごくありきたりだと思うかもしれませんが、対象者は提示された情報の内容よりも「見ていてくれている」、「寄り添ってもらっている」ということに価値を持ってくれたりするものです。
 
この「見ていてくれている」、「寄り添ってもらっている」といった演出は、ICT、オンラインでも十分提供可能な機能です。
 
 
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3-3、ビジュアルモニタリング
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ヘルスコーチングでは、PDCAのサイクルをしっかりと回していくアプローチで、目的に向けた行動の習慣化、定着化をサポートしていきます。
 
その時に、「Check」する機会をいかに作るか、そしてそのチェックを振り返りにつなげられるか、さらに「行動」の見える化からどう対処していくのかといった、次のアクションにつなげていけるかがポイントになってきます。
 
オンラインでのレコーディング系のサービスは数多く提供されています。
 
レコーディング系のサービスでは、記録することは振り返りのタイミングとして位置付けられますが、現状では記録だけに留まってしまって「振り返り」を提供していないのがほとんどです。レコーディングダイエットで成功するためには記録から課題を見つけて、その課題に対して取り組むことが必要なのです。
 
記録だけが成功の要因ではなく「記録→振り返り」が重要な要素なのです。
 
例えば、記録やデータの見方はもちろん、記録やデータの意味化と一緒にいかに振り返る機会にしてもらうかといったアプローチ、そしてその記録やデータから課題を見つけて「なにをするのか」といった視点になってもらうためのサポートなど、現状のオンラインのレコーディングサービスでもヘルスコーチングの要素はいますぐにでも活用可能なのです。
 
 
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長年研究している「継続ドライバ」と「ヘルスコーチング」の相性や組み合わせ方について、今号では前編として3つの組み合わせについて解説しました。
 
ヘルスコーチングは、対面や電話などの直接的なコミュニケーションが基本だとイメージされがちですが、継続ドライバの要素とICTとの組み合わせで幅広く提供が可能なのです。
 
次回は、「ヘルスナレッジ」「交流」「エンカレッジメント」の3つの継続ドライバとの組み合わせについてご紹介します。
お楽しみに!!
 
 
 
今回ご紹介した継続ドライバと組み合わせたヘルスコーチングの活用については、もう少しこんな点が知りたい、こんなサービスにどう組み合わせられるかなどございませんか?
 
また、次回の「ヘルスナレッジ」「交流」「エンカレッジメント」との組み合わせについて、こんなポイントが知りたいとかオンラインを意識したイメージが知りたいなどあれば、ご意見お聞かせいただけないでしょうか?
 
次回のメルマガで、可能な限りみなさんのご意見を反映していきたいと思いますので、ぜひご意見お寄せください。お待ちしております。
 
 
ご質問、ご意見についてはこちら!
 
→お手数ですが、【「ヘルスコーチングの視線」への質問】と明記していただけるとうれしいです!!
 
 
 
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【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
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≫≫≫「カンパニートレーナー」
 
会社に一人くらい社員の運動をサポートするトレーナーがいてもいいのではないでしょうか!?就業前と昼休み就業後に会社に来てくれるカンパニートレーナーが成立しそうです。
 
 
 
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【3】今週の注目デジクリップ! <7クリップ>
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[1]ダイキン、心拍情報を測定するオフィスチェア型センサーを開発
人に負担をかけずに生体情報を測定する独自のセンシング技術「Airitmo(エアリトモ)」を応用し、座っているだけで心拍情報を測定できるオフィスチェア型センサー。(2016/02/16)
 
[2]エムスリーグループのG-TAC、ゲノム医療の関連検査並びに実施医療機関の紹介サイト「G-TAC」を開始
一般向けにゲノム・パーソナル医療関連検査並びに同受検が可能な実施医療機関を紹介する情報サイト。20種類以上のゲノム・パーソナル医療関連検査についての情報を掲載(年度末に30種類以上の掲載を予定)する、など。(2016/02/15)
 
[3]ネスレ、「ペプタメン スタンダード バッグ」新発売
全国の医療機関・介護施設でご活用いただいている濃厚流動食ブランド「ペプタメン」より、「ペプタメン スタンダード バッグ」を医療機関・介護施設向けに発売する。(2016/02/12)
 
[4]デジタルヘルス・レポート:「高齢化=先行き不安」をくつがえせ(日経デジタルヘルスより)
弘前大学COI研究推進機構が開催した「弘前大学COI ヘルシーエイジング イノベーションサミット2016」において、経済産業省 商務情報政策局ヘルスケア産業課 課長補佐の富原早夏氏が健康関連の取り組みを報告。(2016/02/10)
 
[5]新社会システム総合研究所、「モバイルヘルスのビジネスモデルと法務」開催
開催日は4月19日(火)。他社と差別化する商品、サービスにチャレンジしたい方必見!医療関連法規制、WEB・アプリサービス特有のチェックポイントを解説。Health App Lab所長の弊社渡辺も講演いたします。
 
[6]調査:フィットネストラッカー市場、売上高が倍増
市場調査会社のThe NPD Groupは、フィットネストラッカーの売上高が1年で2倍になったと報告。2015年の同市場の売上高は、2014年の6億9200万ドルから14億6000万ドルへと倍増したという。(2016/02/12)
 
[7]『mHealth Watch』注目ニュース:介護向けスマートケアウオッチ『Treata』
Treataはアプリと連携する時計で、介護を受ける人が時計を付け、介護を見守る人がアプリからモニタリングを行う。介護者が入浴、食事、歯磨き、投薬などを忘れてしまっている場合、テキストや音声、ビデオでメッセージを送ることができる。(2016/02/15)
 
 
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