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[ヘルスコーチングの視線編]2016年3月22日号
          ≫≫≫Author:里見将史
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今回の「ヘルスコーチングの視線」では、前編に引き続き弊社で長年研究している「継続ドライバ」と「ヘルスコーチング」を組み合わせて展開するイメージを解説します。
 
後編の今回は、「ヘルスナレッジ」「交流」「エンカレッジメント」と「ヘルスコーチング」の組み合わせです!!
 
 
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【1】特集:ヘルスコーチングの視線編
---継続ドライバとの組み合わせによるヘルスコーチングの活用【後編】
 
【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
---「ブレストはスポーツ感覚」
 
【3】今週の注目デジクリップ!
---国内 リストバンド型活動量計、海外 HIMSS16情報など、11本
 
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【1】特集:ヘルスコーチングの視線編
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テーマ:継続ドライバとの組み合わせによるヘルスコーチングの活用【後編】
 
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1.継続ドライバとは
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前回もご紹介しましたが、「継続ドライバ」とは弊社メルマガで紹介した国内海外の健康ビジネス事例から、健康行動の継続に作用する支援技術を抽出・整理したものです。
 
現在10のドライバに分類して整理しています。
 
■インセンティブ
■ヘルスコミュニケーション
■パーソナライズ
■ビジュアルモニタリング
■ヘルスナレッジ
■交流
■コンペティション
■エンカレッジメント
■ICTベネフィット
■エンターテイメント
 
 
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2.「ヘルスコーチング」と相性が良い継続ドライバ
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ヘルスコーチングの基本は個別性、パーソナライズなのですが、対面でのコミュニケーションが必須ということではなく、ICTを活用したパターンやヘルスコーチングの要素をシステムに組み込んで提供するパターンもあります。
 
そのため、ヘルスコーチングは全ての継続ドライバとの組み合わせが可能なのです。
 
そこで、前回のこのメルマガでは、「ヘルスコミュニケーション」「パーソナライズ」「ビジュアルモニタリング」の3つ継続ドライバと「ヘルスコーチング」の組み合わせを解説しました。
 
<前編はこちら>
 
後編では、以下3つの「継続ドライバ」との組み合わせをご紹介します。
 
■ヘルスナレッジ
■交流
■エンカレッジメント
 
 
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3-1.ヘルスナレッジ
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ヘルスコーチは行動変容を支援するコーチです。
「●●コーチ」と聞くと何かを教えてくれる人、指導してくれることをイメージしますが、「ヘルスコーチ」は教える、指導するコーチとアプローチが異なります。
しかし、全く教えないのかというとそんなことはありません。
専門家としての知識やノウハウ、情報は個人個人に合わせて選択支援という形でタイミングに合わせた提案や提示を効果的に行います。
 
また、その情報提供は、行動のための正しい理解が目的であったり、視点を拡げるための情報であったりといった感じで、対象者の状況を見ながらパーソナライズして提供します。
 
そのため、継続ドライバの「パーソナライズ」と組み合わせて活用するのがオススメのパターンです。
 
 
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3-2.交流
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ヘルスコーチングでは、自らの「気づき」を行動につなげていきます。
そのため、気づいてもらうためのアプローチをコミュニケーションの中で繰り返していきます。
 
通常の1対1のコミュニケーションの中では、コーチからの投げかけが「気づき」のきっかけに作用しますが、多数の人と交流するコミュニティなどの場合には、様々なケースで「気づき」のポイントが存在します。
 
参加者とコミュニティメンバーとの直接的な会話の中での気づきはもちろん、参加者同士の会話を見ている中でも気づきがあったりします。
 
この「気づき」には、成功していることはもちろん、失敗や他の人の違いからの気づきなど、いろいろな角度、視点での気づきが存在します。
 
そのコミュニケーションの中での「気づき」をどう作っていけるかがポイントであり、やはりヘルスコーチングの要素を基本としたコミュニケーションのシナリオ、設計が重要になってくるのです。
 
交流、コミュニティとヘルスコーチングを組み合わせたオンラインサービスは、既に提供がスタートしています。
 
 
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3-3.エンカレッジメント
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ヘルスコーチングのコミュニケーションでは、「承認」や「フィードバック」を繰り返して行います。この「承認」や「フィードバック」の中には、「エンカレッジメント=励まし」はもちろん含まれます。
 
しかし、直接的な「励まし」のコメントではなくても、「共感」や「認める」といった言葉でも「エンカレッジメント=励まし」として機能します。
 
また、コミュニティスタイルでのグループヘルスコーチングでは、仲間同士での「エンカレッジメント=励まし」はもちろん、仲間という存在自体が「励まし機能」として働きます。
 
さらに、グループヘルスコーチングでは、仲間の活動や成果なども共有することで、その仲間の頑張り自体が間接的に「エンカレッジメント=励まし」につながります。
 
グループヘルスコーチングでのヘルスコーチは会話をファシリテートする中で、仲間同士の「エンカレッジメント=励まし」が生まれるような流れを作っていくことも必要になのです。
 
そこに「ヘルスコーチング」の要素と組み合わせたコミュニケーションが必要になる部分でもあるのです。
 
 
 
前回と今回の2回に分けて、長年研究している「継続ドライバ」と「ヘルスコーチング」の相性や組み合わせ方を解説しました。
 
<前編はこちら>
 
 
ヘルスコーチングは、対面や電話などの直接的なコミュニケーションが基本だとイメージされがちですが、継続ドライバの要素とICTとの組み合わせで幅広く提供が可能なのです。
 
継続ドライバと組み合わせたヘルスコーチングの活用については、貴社のサービスに合わせたプライベートセミナーも対応しております。
最近、お問い合わせを多くいただいておりますので、ご興味がある方はお早めにお問い合わせください。
 
 
 
【『ヘルスコーチング』プライベートセミナー】
 
プライベートセミナーは、お客様のご要望に合わせ、場所、日時、参加人数を決めていただき開催する個別セミナーです。
 
プライベートセミナープロジェクトメンバー全員で共有し、質疑応答では貴社の展開を踏まえたディスカッションも可能です。是非ご活用ください。
 
『ヘルスコーチング』プライベートセミナーの内容は以下にてご確認ください。
 
 
 
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【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
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≫≫≫「ブレストはスポーツ感覚」
 
ヘルスケアサービス現場の仲間とスポーツ感覚でブレストやってみましょう!例えば「・・改善アイデア!」を立ちながら集中して10分間。
 
 
 
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【3】今週の注目デジクリップ! <11クリップ>
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[1]ドコモ・ヘルスケア、リストバンド型活動量計「ムーヴバンド3」新発売
これまでのムーヴバンドの知見を活かし“普段の生活の中で自身のペースで無理なく”体を整えることができる機能やデザインを追求。オムロンヘルスケアの計測テクノロジーを採用し、からだデータを高い精度で計測できる。(2016/03/10)
 
[2]エムティーアイ、電子お薬手帳アプリ「ルナルナお薬手帳」のサービス開始
薬局が発行する明細書などに記載されたQRコードの読み取りや薬局発行のお薬情報の写真を撮影するなどの方法で、自分や子どものお薬情報を継続的に記録、活用できるアプリ。(2016/03/15)
 
[3]リコー、ヘルスケア分野参入で横河電機から脳磁計事業を継承
高齢化社会への対応、医療費削減、地域間の医療水準格差解消などが求められるヘルスケア分野を社会課題の解決に取り組む分野の一つとして位置付け、事業参入することを決定。(2016/03/14)
 
[4]メドピア、世界一受けたい授業で発表「医師10万人のアンケートでわかる!お医者さんのベストチョイス 第3弾」アンケート結果全体を一挙公開
疲労回復のために口にするものは?30歳以上が受けたほうが良い検査は?など、番組内では放送されなかったランキング結果の詳細や医師から寄せられた具体的なコメントを公開。(2016/03/12)
 
[5]アディダスジャパン、国内スポーツ業界初「Amazon ログイン&ペイメント」を導入【PDF】
「Amazon ログイン&ペイメント」は、Amazon.co.jpのアカウントでログイン、登録されている配送先住所やクレジットカード情報を利用して、Amazon以外のECサイトでも商品購入が可能となるサービス。(2016/03/07)
 
[6]マクロミル、育休復帰のママ&パパのリアルを大調査!夫婦間の意識ギャップが明らかに
これから職場復帰をするママの7割がフルタイム復帰で、半分は休業前と全く同様の働き方を予定。復帰後の家事、家事の機械化・アウトソーシング化にはパパのほうが積極的で2人に1人は検討中。(2016/03/07)
 
[7]エン・ジャパン、人事担当者向け中途採用支援サイト「エン 人事のミカタ」高齢者雇用についてアンケート調査
高年齢者雇用の目的で最も多かったのは「経験や知識の活用(74%)」という回答。一方、課題として挙げられたのは「世代交代の停滞(43%)」「高齢者の戦力化やモチベーションの持たせ方(42%)」など、経験があるからこその課題が浮き彫りに。(2016/03/07)
 
[8]ネオス、KaradaManagerオンライングループダイエット「キレイにやせる女子の体幹プログラムオンライン」申込受付中
ストレッチ&エクササイズを自宅で受けられる8週間プログラム。ボディデザイナー森先生の問診や自身にあったエクササイズメニューの提案など。コーチからフィードバックをもらえるとともに他の参加者の取組み状況を知ることで、さらにダイエットメソッドに対する理解も深まる。
 
[9]HIMSS16:RevSpring、統合患者向けエンゲージメントワークフローソリューション公開
「IWS」は患者エンゲージメントワークフローを統合自動化することで、4つの重要なヘルスケア体験の領域ギャップを埋められる。それは医療サービス前、医療サービス中、退院後、そしてモニタリング期間。(2016/03/09)
 
[10]HIMSS16:WebMDによる調査、ミレニアル世代とサイレント世代がデバイス活用の可能性が高い
HIMSS16でWebMDユーザー2,600名を対象にした調査からミレニアル世代とサイレント世代(1942年以前の生まれ)が、もっともウェアラブルの健康管理機器のようなツールを使わない世代であるようだ、と発表された。(2016/03/10)
 
[11]Watsonと連携する『SleepHealth』、患者主導型で睡眠と健康の関連性を調査
IBMのコグニティブコンピューティング能力を利用して睡眠パターンを監視し、研究者が睡眠の質と全体的な健康状態の関連性を調べるのを支援する新しいiOSアプリが登場。(2016/03/11)
 
 
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