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[海外注目企業の継続支援編]2016年6月21日号
           ≫≫≫Author:脇本和洋
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「海外注目企業の継続支援編」を担当する脇本和洋です。
 
今回注目する事例は、USニュースが毎年発表するダイエットサービスのランキングで第2位となっている「Mayo Clinic Diet」です。
 
※参考「USニュース、ベストダイエットランキング」
1位は本メルマガでも紹介したウエイトウォッチャーズ。
 
 
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【1】お知らせ
---セミナーご案内
 
【2】特集:海外注目企業の継続支援編
---米国2位のダイエット「Mayo Clinic Diet」
 
【3】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
---「mustではなくてwish」
 
【4】今週の注目デジクリップ!
---国内 アプリ動向、海外 新フィットネストラッカーなど、8本
 
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【1】お知らせ
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■健康食品、ウェブ、施設サービスの利用継続率を伸ばすための
「継続ドライバ」紹介【少人数制】6月開催分
2016年6月23日(木)開催。
「継続ドライバはどのように体系化ができるか」「具体的にはどんなポイントがあるか」といった問題意識をお持ちの方に向けたセミナーです。
 
 
■「健康ビジネスの成功パターンを活用した新規事業企画サポート」
ワークショップ【少人数制】6月開催分
2016年6月30日(木)開催。
スポルツは、健康ビジネスの新規事業企画を支援しています。1999年から健康業界に特化し、国内外の成功事例を分析、その成功パターンを解明してきました。今回、成功パターンの解説とそのフレームワークを活用したアイデアワークを半日で体験していただきます。
 
 
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■チームグクル合同会社主催
《みつめてみませんか 健康物語。》 ググルヘルスケア ガイダンスVer.2.0
2016年7月5日(火)開催。
ヘルスケアスタジオグクル(沖縄県宜野座村)の糖尿病予防、メンタルケア、生活習慣改善に向けた魅力あふれる健康プログラム、ヘルスツーリズムを更にバージョンアップして、再び渋谷でのこ紹介です。前回参加できなかった方も是非おいでください。
 
 
 
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【2】特集:海外注目企業の継続支援編
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テーマ:米国2位のダイエット「Mayo Clinic Diet」
 
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「Mayo Clinic Diet」とは
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■Mayo Clinic Diet
全米で最も優れた病院の一つに挙げられるメイヨークリニックの専門チームが考案したダイエット法。
 
■背景
メイヨークリニックは、生活習慣病の治療に力を入れています。その中でも体重を落としキープすることは、患者指導の基本。病院の特長である「顧客視点」と「チーム対応」という考え方を応用しています。
 
■ターゲット
特定の商品に頼るのでなく、生活習慣の見直しでダイエットした状態を長く続けたい肥満の人(肥満度は高く、BMIが30以上の人と思われます)
 
■提供価値
・良い生活習慣を身に着けて痩せるだけでなくキープできる(Last Diet)
・面倒な個々の食品の記録(カロリー記録)をしないでよい(No calorie counting)
 
■メソッド(ダイエット法)
減量期(Lose It!)と、移行期・維持期(Live It)の生活習慣改善法。栄養療法、心理学、予防医学、内分泌学、運動療法、外来患者の栄養指導といった分野の10名の専門家が集まり、チームで考えた。
 
■サービス
・書籍(解説本):18ドル。2010に発売。ニューヨークタイムズのベストセラーになる
・サイト:5ドル/週
・アプリ:全機能を使いたい場合3.99ドル/週
 
※サイトとアプリの運営
サイトとアプリの企画運営は、健康ポータルサービスで上場している「EverydayHealth(エブリデイヘルス)社」がしています。同社は、このサービスを中心に、年間21億円(2015年)の売り上げをあげています。
 
 
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Mayo Clinic Dietのメソッド(ダイエット法)
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ダイエット法は、減量期(Lose It!)と、移行期・維持期(Live It)という2つのフェーズに分かれる。以下要点をまとめます。
 
●減量期
減量期では、約3キロから5キロを、2週間で減らすことを目標にします。
 
具体的には
 
「5つのよい習慣を増やす」
「5つの悪い習慣をやめる」
 
ということにフォーカスします。
どれだけ食べるかといったことはまだ学びません。
 
5つのよい習慣とは、
1.ヘルシーな朝食をとる
2.野菜と果物をとる
3.全粒食品をとる
4.体によい油をとる
5.体を動かす
 
5つの悪い習慣とは、
1.食事中にテレビを見ない
2.砂糖を加えない(果物の糖分はOK)
3.間食をとらない(野菜と果物以外)
4.肉をとりすぎない
5.外食しない
 
となっています。
 
●移行期・維持期
移行期・維持期では、1週間あたり0.5キロから1キロ痩せ、自分の目標体重に届くまで続け、その後体重をキープすることを目指します。
 
具体的には
 
「食べる内容、量を決め、それを実践する」
 
ということにフォーカスします。
 
・食べる内容
これは最初から決まっています。野菜、果物、炭水化物、プロテイン、油の5種類です。
 
・食べる量
これはまず、自分の体重に合わせて、一日の摂取カロリー数が決められ、5つの食べる内容ごとに食べる量が「サービング(目安量)」として示されます。
 
例えば、1日1600キロカロリーで過ごす人の場合、野菜5サービング、果物5サービング、炭水化物6サービング、プロテイン5サービング、油3サービングとなります。
 
※サービングはイメージしやすいよう、例えば「野菜なら野球のボール」、「たんぱく質ならトランプのカード」というように表現しています。
 
 
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実際に使ってみました
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■書籍
 
今まで、様々なダイエットの本を見てきました。海外のダイエット本の中では、かなりわかりやすいです。具体的には、構成が一定の型をしており、読み進みやすいからです。さらに書籍の3分の1程度は「継続が難しい時にどうするか」といった視点で対策(コツ)が書いてあります。
 
例)継続が難しい時にどうするか(コツ)の提供コンテンツ
・食事でストックしておくとよい商品リスト
・各国料理を外食時にとる際に推奨するもの、推奨しないものリスト
・食事のハードルと対策(野菜が嫌いな場合どうしたらいいか、家族がレシピが嫌いな場合どうしたらいいか、チョコがやめられない時どうしたらいいか…など)
 
■サイト
 
レシピが充実している。どのようなレシピを作れば、このダイエット法を達成しやすいかわかる。主婦でよく料理をする人はこうしたレシピ集が役立ちそう。
 
■アプリ
 
ビジネスマンで外食が多い人には、こちらの方が向いている。減量期では、良い・悪い習慣がどの程度身についているかがわかる記録機能がある。また、維持期では、毎日のサービング量が簡単に記録できる機能がある。
 
 
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「Mayo Clinic Diet」にみる継続支援のポイント
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●良い点:メソッド(ダイエット法)がフェーズに分かれ、行き来できる
 
ダイエット行動の継続においては、自分がどの段階にいるかを意識させることが大事です。その点、このダイエット法は2つのフェーズに分かれています。また、いったん維持期までいったがリバウンドしてしまい再度減量したい時は、減量期の行動を繰り返せるようになっています。
 
●良い点:行動にフォーカスしたアプリ
 
このダイエット法では、習慣がどの程度定着したかが一番大事です。そこを簡易にアプリで記録できるようにしています。ちなみに、スポルツが国内・海外の事例研究から整理した10個の「継続ドライバ」(顧客の健康行動の継続支援技術)的に見ると、同事例ではサイトとアプリを使った「ICTベネフィット」が充実しているといってよいでしょう。
 
参考>継続ドライバ
 
●課題:コツが弱い
 
減量期の5つの悪い習慣の一つに「間食をとらない」があります。ただ、これはすぐにはできないことでしょう。同サイトには専門家がコツを提示していますが、ユーザーが実際に行っているコツを集める方がバリエーションは広がります。集合知の形で提供するわけです。
 
 
●課題:商品との連動
 
商品との結びつきがまだありません。商品(例えば良質な油、野菜チップスなど)との連動を高めると、より継続しやすくなります。
 
 
 
今回は、全米第2位にランクされる「Mayo Clinic Diet」を紹介しました。
いかがでしたでしょうか。
 
・(個々の食品のカロリー記録をしなくて)体重を減らし、キープできる
 
という「価値」を提供し、その価値を実現するためにシンプルな「メソッド(ダイエット法)」を考えた。そして、メソッド(ダイエット法)を継続できるようICTを活用した。こうした一連の流れがしっかりと組み込まれていることがよくわかると思います。
 
【脇本和洋】
 
 
【お知らせ:ダイエットビジネスの事例詳細解説の社内研修】
 
肥満予防(ダイエット)は、健康ビジネスの市場の中でも規模が大きく、変化の激しい市場です。今までのトレンドと成功事例を知り、的確に企画のキモを抑えることが必要です。
 
そこで、
 
・ダイエットビジネスの15年史
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といった内容がわかるコンパクトな有料の社内研修・社内事例共有会(説明+レポート)を行っています。
ご興味のある方はお問い合わせください。
 
 
 
 
 
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「継続支援」をテーマとするセミナーのご案内
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●セミナー:健康食品、ウェブ、施設サービスの利用継続率を伸ばすための「継続ドライバ」紹介【6月23日少人数制】
本文内で記載した「ICTベネフィット」他、「継続ドライバ」の内容、使い方のポイントを紹介します。
 
 
 
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【3】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
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≫≫≫「mustではなくてwish」
 
お客様のフォローをしなくてはならないという発想では、お客様フォローを心から望んでやりたいと思っているサービサーには勝てない!!
 
 
 
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【4】今週の注目デジクリップ! <8クリップ>
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[1]ヤクルトなど、腸内の善玉菌が少ないとうつ病リスクが高いことを明らかに【PDF】
大うつ病性障害患者と健常者の腸内細菌について、善玉菌であるビフィズス菌と乳酸桿菌の菌数を比較したところ、うつ病患者群は健常者群と比較してビフィズス菌の菌数が有意に低いこと、さらにビフィズス菌・乳酸桿菌ともに一定の菌数以下である人が有意に多いことを世界で初めて明らかにした。(2016/06/09)
 
[2]日本総研、地域包括ケアシステム構築に向けた民間企業による 高齢者向けヘルスケアビジネス等の展開に関する調査研究事業
2014年度の「介護サービス事業者による生活支援サービスの推進に向けた調査研究事業」の結果も踏まえつつ、対象を介護サービス事業者以外の民間事業者やNPOまで広げ、先進的に創意工夫を凝らして取り組んでいる事例を収集・分析し、その成果・課題やその要因を分析。(2016/06/09)
 
[3]DeSCヘルスケア、歩数計アプリ「目指せ!さんぽジスタ」提供開始
1日に歩いた歩数に応じてサッカー選手のキャラクターが成長していく歩数計アプリ。「KenCoM」との連携で歩いた歩数に応じて「KenCoMポイント」を貯めることができる。(2016/06/13)
 
[4]Apple、watchOS 3をプレビュー
今秋リリースされるwatchOS 3には、画期的なBreatheアプリが搭載され、1日の中でリラックスしてストレスを和らげるエクササイズである深呼吸の時間を取るようユーザーにすすめる。アクティビティアプリでは、共有、比較、競争ができるようになる。(2016/06/14)
 
[5]Sensifree、ウェアラブルとスマートウォッチ、スマートクロージング向け非接触心拍センサーに500万ドル調達
カリフォルニア州クパチーノを拠点にするSensifree社は、心拍や他の生体計測の継続的な感知を行う非接触の電磁センサーを開発している企業。Sensifree社は現在まで合計700万ドル調達している。(2016/06/08)
 
[6]Xiaomi、新フィットネストラッカー『Mi Band 2』を23ドルで発売
「Mi Band 2」ディスプレイには、時刻や心拍数、消費カロリー、歩数のほか、充電などの情報が表示される。「Mi Band 2」のボタンを押すことでこれらのデータを切り替えることができ、どのデータを表示するかをカスタマイズ可能。(2016/06/10)
 
[7]『mHealth Watch』注目ニュース:腰に巻いて“振動”で道案内するベルト『feelSpace』
2005年にドイツのOsnabruck大学の研究から派生したプロジェクト。お腹のあたりに巻いて装着し、バイブレーションで道を教えてくれるベルト型ナビゲーションツール。(2016/06/13)
 
[8]Fitbit、企業内健康サービスを集約する「Fitbit Group Health」を発表
新しい健康プログラム「Fitbit Group Health」は、ウェアラブルベースの健康管理サービスを統合することを目的とし、企業、減量クリニック、医療保険会社、臨床研究者を対象とする。(2016/06/14)
 
 
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