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[健康サービス・デザイン編]2016年11月1日号
          ≫≫≫Author:大川耕平
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HealthBizWatch Authorの大川耕平です。
 
我々のミッションを再定義しました。
 
「デジタルヘルスで日本を元気に!!」がそれです。
 
今回の号はデジタルヘルスをどう捉えて取り組むべきか?の我々からのテーゼでもあります。
ご一読いただき、ぜひともご意見ください!!
 
 
 
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【1】特集:健康サービス・デザイン編
---デジタルヘルスのサービス・デザイン
 
【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
---「所有からシェアへ」
 
【3】今週の注目デジクリップ!
---国内 Apple Watch Nike+、海外 糖尿病プラットフォームなど、9本
 
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【1】特集:健康サービス・デザイン編
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テーマ:デジタルヘルスのサービス・デザイン
 
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デジタルヘルスの時代へ
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ヘルスケアへの社会的要求が拡大していく中でデジタル技術とヘルスケアは切っても切れない関係を持ち、デジタルだからこそ可能になることがヘルスケアサービスによる個人・組織・地域のパフォーマンスをより価値のある方向へ導いていくと考えられています。
 
・デジタルヘルスは今までのヘルスケアの変革を意味します。
・デジタルヘルスはビジネス的にも極めて魅力的ですが、モノ機能主導の古い成功体験が通用しません。
・デジタルヘルスのイノベーションは世界同時的に展開していくので日本ローカルだけ考えていればいいということはありません!
 
今回はデジタルヘルスの今後の重要な鍵を握るサービス・デザイン3つのポイントを考えます。
 
 
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1、サービス・エコシステムづくり
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デジタルヘルスを含む生活ソリューションビジネスは、サービス・エコシステムを構築し、価値の生産、消費、時には分解による循環の中で相互作用しながら存続するという方向に動き始めています。
 
エコシステムとは:
多種多様なプレイヤーが参画して全体の魅力(顧客満足)を拡大していくシステム全体のことで、自然界の生態系のような様子をイメージ。
 
例えば、アップルは各プロダクト(i phone)やiTunesなどの価値提案によって様々なプレイヤーを巻き込んで消費者にとって豊かでエキサイティングなデジタルライフを提供するエコシステムを構築していると言えます。
 
デジタルによって可能になる顧客価値創造のために競合も含めた新しい連動をデザインできるか?が決め手になります。
 
実は、このエコシステムを描き、具現するには企業内の縦割りや内向き志向が障害となっており日本企業はどちらかと言えば不得意な分野です。しかし、一企業単独ではなく複数企業による連動が競争力の源になっている事実に学ぶべきです!
 
 
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2、デジタル体験品質づくりという発想
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ヘルスケアサービスは、健康消費生活者が希望する健康状態(アウトカム)への行動変容を確実に支援することです。
 
顧客の新たな要求は顧客自身の問題からしか生まれません。
デジタルで繋がれることによって、工夫すればその要求を共有できる可能性を我々は持っているのだと思います。
 
デジタルによって可能になった新たな体験の品質をどう創っていくかは顧客の行動・思考・感情にどれだけ寄り添えるかでもあります。
 
顧客視点という考え方だけでは足らないのだと思います。もっと踏み込んで顧客と一緒にサービスプロセス体験を創っていく具体的な取り組みができるか否かなんだと思います。
 
デジタル体験品質は顧客と創るということです。
 
 
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3、デジタルエンゲージメントの追求
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デジタルヘルスのエンゲージメントに関して成功事例は少なく、多くのプレイヤーが手探り状態でした。
 
少しずつわかり始めたことは、顧客との接点を持ってから契約期間のアウトカムまでと、その後の関係性と2つのレンジを考えていくことがベターだということです。
 
もっと大きな言い方をすると、デジタルヘルスの顧客との関係性を段階を追って次々と進化させていくべきだということです。
 
健康消費生活者の行動に寄り添うことができるデジタルヘルスのビジネスポイントは生活者の要求に対応するライフスタイルサポートになっていき、マネタイズポイントは変化や増加していくことになります。
 
顧客との接点から
・デザインされたサービスの提供技術があります。
→行動変容支援技術
 
・その選択された行動を継続するための支援技術が次に来ます
→その技術を我々は継続ドライバと呼んでいます
詳細は下記よりファイルをダウンロードしてご覧ください
http://xfs.jp/bx4Xd (パスワード:drive02)
 
・アウトカムを得た顧客との新たな関係性推進のフェーズが次にあり、この領域までデザインしているビジネスモデルはまだ国内で少ないですし、今まで見えていなかったデジタルヘルスのビジネスチャンスでもあります。
→この領域のコンセプトをコミュニティデザイン&ドライブと我々は言っています。
 
 
まとめると
 
●競合をも含む複数企業の連動で構築するエコシステム
●顧客と創るデジタル体験品質
●進化変化していくデジタルエンゲージメント
 
この3つの視点でデジタルヘルス Techを磨いていくスタート地点に我々は立っています。
 
ぜひ、我々スポルツとディスカッションしてみてください。そして日本のデジタルヘルスを一緒に盛り上げていきませんか!?
 
 
●お問い合わせメール
 
 
 
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【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
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≫≫≫「所有からシェアへ」
 
あなたのサービス現場の中で所有が当たり前だったコトやモノ、そして情報をシェアすることはできないでしょうか?
 
 
 
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【3】今週の注目デジクリップ! <9クリップ>
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[1]富士通総研、ヘルスケア産業における新しい価値の創出
ヘルスケア産業における各サービス、機器の領域の需要変化や新たに顕在化する需要の可能性について触れるとともに、公的保険制度の維持と関連産業の新たな価値創出に向けた課題および解決の方向性について。(2016/10/20)
 
[2]トップギアインターナショナル、新サービス「パーソナルトレーニングNEO」スタート
TopGearのパーソナルレッスンがグレードアップ。遺伝子検査でタイプ別プログラムの作成、加圧トレーニングやランニングフォームの可視化など、最新システムも導入し、上手に賢く走るスタイルをサポートする。(2016/10/20)
 
[3]バイエル薬品、「カラダのミカタ 女性の健康サポートプロジェクト」を開設【PDF】
現代女性のヘルスケアをテーマとした情報提供サイト。主なコンテンツは「女性のライフステージと健康」など。また、女性の健康をサポートしている企業・団体等を対象に書籍やブックセットのプレゼント企画を実施。(2016/10/21)
 
[4]AppleとNike、ランニングの完璧なパートナー「Apple Watch Nike+」を発売
Apple Watch Nike+は、Apple Watch Series 2の全機能と専用の文字盤、Nike Sport Bandと、まったく新しくなったNike+ Run Clubアプリケーションを備えて登場。(2016/10/24)
 
[5]ダイキン工業と日本電気、AI・IoTを用いて知的生産性を高める空気・空間の実現に向け共同研究を開始
最先端の空調技術、空気・空間に関する知見をもとに、NECの持つ先進のAI・IoT技術で空調をはじめとした設備を高度に制御することで、知的生産性の高い空気・空間を実現するための共同研究に取り組むことで合意。(2016/10/24)
 
[6]中部電力とトヨタホーム、健康で快適な暮らしを提案「スマートライフプラン for スマート・エアーズ」販売開始
住環境を改善し「健康」で「快適」な暮らしを提案するため、トヨタホームの空調システム「スマート・エアーズ」導入のユーザー向け電気料金メニューを共同開発。スマート・エアーズの導入でヒートショックの低減、空気を清潔に保つことによるアレルギーの防止およびエネルギー効率の向上が期待できる。(2016/10/25)
 
[7]第一三共ヘルスケア、産後ママのための「筋肉リメイクプログラム」を開発
プログラムは、産後ママが積極的に自身の体を回復させることを目的に開発。腰まわりの筋力に注目したメソッドの他、ヨガに着想を得たエクササイズ「パテサポーズ」を取り入れている。メソッドは「産後ママの筋肉リメイクBOOK」及び、特設ウェブサイトにて紹介。(2016/10/25)
 
[8]マピオン、位置情報ゲームのノウハウを活用したウォーキングアプリ「aruku&」(あるくと)を開発
「aruku&」は、ユーザがスマートフォンを持って歩くだけで地方名産品などのプレゼントがもらえるウォーキングアプリ。企業や自治体に対しては、本アプリを販促施策や観光振興に活用できる法人向けサービスの提供も開始。(2016/10/25)
 
[9]『mHealth Watch』注目ニュース:Health2Sync、台湾で全国的に糖尿病プラットフォームを展開
Health2Syncのプラットフォームを利用することにより台湾厚生省が願っているのは、患者が体調を自己管理するよう動機づけるだけでなく、大規模に糖尿病を管理すること。(2016/10/31)
 
 
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