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2017.02.14号 [モバイルヘルス&アプリ動向編]ヘルスケアにおけるVRヘッドマウントディスプレイの活用

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[モバイルヘルス&アプリ動向編]2017年2月14日号
           ≫≫≫Author:渡辺武友
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モバイルヘルス担当の渡辺武友です。
徐々に浸透してきた“バーチャルリアリティ(VR)”。皆さんはもう楽しんでいるでしょうか?
今回は「ヘルスケアにおけるVRヘッドマウントディスプレイの活用」について紹介します。
 
 
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【1】特集:モバイルヘルス&アプリ動向編
---「ヘルスケアにおけるVRヘッドマウントディスプレイの活用」
 
【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
---「カスタマーエージェント」
 
【3】今週の注目デジクリップ!
---国内 健康経営銘柄2017、海外 VR関連調査など、12本
 
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【1】特集:モバイルヘルス&アプリ動向編
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テーマ:ヘルスケアにおけるVRヘッドマウントディスプレイの活用
 
デジタルヘルスにおいては、活動量計などの計測機器に注目が集まりやすいですが、計測機器はチェックまではできるも、ヘルスケアにおいて重要なソリューションが欠如していることもあり、別途ソリューションを用意しないと、継続利用につながらないことが多々あります。
 
計測機器に対し、バーチャルリアリティ(以下VR)ヘッドマウントディスプレイはソリューションの側面が強いデバイスと言えます。
現在、ヘルスケアにおいてどのようなソリューションが提供されているのか見ていきましょう。
 
 
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<健康行動(フィットネス)>
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(1)HTC Viveで約6.8キロの減量に成功した“フィットネスガイ”、VRコンテンツスタジオを設立
 
http://mhealthwatch.jp/global/news20161006-3
 
ティム・ドナヘイ氏はVRダイエットと称し、「Thrill of the Fight」などHTC Viveのコンテンツの中でも特に体を動かすものを中心にトレーニングスケジュールを組み、50日間のダイエットを行い、15ポンド(約6.8kg)の減量に成功した。
 
その経験を活かしてエクササイズに焦点を当てたVRコンテンツの開発を行う「ATG Studios」を設立した。
 
 
(2)VR内で空を飛べば鍛えられる! エクササイズ・マシーン『Icaros』
 
http://mhealthwatch.jp/global/news20170203
 
ドイツのミュンヘンに拠点を置くスタートアップ企業Icaros GmbH社が、スマホ内蔵型のVRゴーグルと合わせて使うエクササイズ・マシーン「イカロス」を完成させた。
 
これはエクササイズ・マシーンに乗りながら、仮想現実の世界で空を飛び、チェックポイントを通過するゲームをしていると、いつの間にか身体が鍛えられてしまうというスグレモノだ。
 
 
(3)VRでスポーツジム体験ができる「Rec Room」で遊んだ!
 
http://ascii.jp/elem/000/001/425/1425900/
 
「Rec Room」は、世界中の人々とレクリエーションをして交流するゲームで、様々なスポーツ(ドッジボール、ペイントボール、ディスクゴルフ等)が用意されている。
 
かなり体を動かさないと勝てないため、プレーはかなり疲れる。相手が人であるため、駆け引きなども実際のスポーツにかなり近い。
 
 
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<医療・介護>
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(1)スウェーデンの薬局で、痛みを軽減するためのVRアプリを導入
 
http://mhealthwatch.jp/global/news20161101
 
スウェーデン最大の民間薬局Apotek Hjärtatは、Oculus Rift storeでVRアプリをローンチした。「Happy Place」と呼ばれるこのアプリは、バーチャルな世界を活用し、患者の気を痛みからそらすように設計されている。
 
このアプリは薬局の鎮痛剤を代替するものではないが、「ワクチン接種、タトゥー、生理痛、筋肉痛」といった一時的な痛みから気をそらすように設計されている。研究成果によると、気がそれることで痛みの緩和に役立つという。
 
 
(2)Mimerse、バーチャルリアリティを使用して恐怖症を治療するアプリをテスト
 
http://www.imedicalapps.com/2016/08/itsy-virtual-reality-phobia-app/
 
スウェーデン人研究者のグループが、スマートフォンで行うVRゲームを使って恐怖症の治療を行うことに取り組んでいる。まずはクモ恐怖症からはじめる。
 
VRアプリ「Itsy」は、ユーザーにたくさんのクモを様々な真に迫る環境でゆっくり見せていく。研究は現在も継続しており、クモ恐怖症の従来の治療とアプリを利用した場合を比較している。
 
 
(3)シルバーウッド、認知症の体験ができる「VR認知症プロジェクト」
 
http://www.silverwood.co.jp/vr/
 
VRヘッドマウントディスプレイを使って、認知症ではない人が、日常にありがちな出来事を通じて、認知症の中核症状を疑似体験できる。
 
混乱する環境におかれることで、認知症ではない人でも通常と違う行動を起こしてしまうことが理解できる。
 
 
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ヘルスケアにVRヘッドマウントディスプレイの今後の可能性
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大きく「予防(フィットネス)」と「医療」に分けて、それぞれ3事例紹介しました。
 
フィットネスにおいては「ゲームを楽しんでいたら、体をたくさん動かしていた」という、結果健康行動につながるとのアプローチが取られています。
医療現場の中では、VRを治療に使おうとの試みもありますが、治療に伴う痛みを軽減させるために利用するケースが世界的にも増えています。
 
米国オハイオ州の小児科病院では、血友病患者の子供にVRヘッドマウントディスプレイを使ったゲーム「Voxel Bay」を提供し、治療中の気を逸らすことに役立てています。病院は「痛い注射をする嫌な場所」から「ゲームで遊ぶと先生が応援してくれる楽しい場所」に切り替えることに成功しています。
また患者の状態を体験することで、治療や介護の現場に活かそうとの試みも広がっています。
 
VRはどれも、何かを解決するためのソリューションとして機能しています。
実はヘルスケアにおいては、とても相性の良いツールなのではないでしょうか!?
エンターテイメントの要素と組み合わせやすいのも利点と言えます。
 
ただし、VRはスマートフォンなどと違って、誰でも持っているものではありません。すでに持っているユーザーを対象にするのか、ある目的で集まる場(病院や店舗等)でVRを用意して提供するのか、と現状での活用できる場は限られています。
 
とはいえ、着実にVRは普及しています。そう遠くない未来を見据え、現状の課題解決のための1つのツールとして、VRの活用を検討してみるのはありです。
例えば、オンラインサービス提供前にリアルな場でVRを使った体験会をやることで、サービススタートへのマッサージとなり、最初の離脱率低下を狙うことも可能になるでしょう。
 
 
 
◇健康経営スペシャルセミナー開催!
 
4月20日(木)、ヘルスケアIT2017にて開催されるセミナー枠にて
『これからの健康経営を牽引するモバイルヘルス』(スポルツ企画協力)
を開催します。
 
健康経営を先行導入した企業は、すでにその効果が出てきています。健康経営先行企業の取組みと、見えてきた課題に対する解決策となる、ユニークな新サービス事例を紹介します。
 
講演では、健康経営先行企業としてフジクラ社に取組みの成果をご紹介いただきます。そして健康経営に効果を出すため、動かない社員を自ら行動させるための事例として、ドコモ・ヘルスケア社、帝人社、ウェルネス・コミュニケーションズ社、キーウェアソリューションズ社、ウィット社にご登場いただきます。
 
※参加申込みは、サイトにてご確認ください。
 来場事前登録(無料)をお願いいたします。
https://ubmjapan-group.com/healthcarejapan/visitor/
 
 
 
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【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
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≫≫≫「カスタマーエージェント」
 
あらゆるサービス現場、特にウェルネス領域で働くスタッフにとって必須なマインドセットの一つがカスタマーエージェント(顧客の代理人)です!
 
 
 
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【3】今週の注目デジクリップ! <12クリップ>
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[1]東京大学、薬品作用学教室の高夢璇大学院生、池谷裕二教授らが、人工知能を用いて薬物の副作用を予測することに成功
http://www.f.u-tokyo.ac.jp/news.html?key=1485775498
ヒトでの薬物のけいれん誘発作用をマウス脳スライスの実験データ画像から予測することに成功した。人工知能を用いたデータ解析は、自動化・高速化のみならず、人為バイアスのかからない高確度化・高精度化を実現するものと期待される。(2017/01/30)
 
[2]ルネサンス、新プログラム「deepWORK」日本初導入
https://www.s-renaissance.co.jp/news/detail/?did=642&&t=1
チャックウィルソンエンタープライズとプログラム契約を結び、4月より「deepWORK」をスポーツクラブ ルネサンス15ヶ所にレギュラーレッスンとして導入。「deepWORK」は、アップテンポの音楽に合わせて高強度の有酸素系・インターバルトレーニングをシンプルな動きで展開するプログラム。(2017/02/01)
 
[3]経済産業省、健康経営アワード2017を開催!「健康経営銘柄2017」に加え、新たに「健康経営優良法人」を発表予定
http://www.meti.go.jp/press/2016/02/20170202002/20170202002.html
開催日は2月21日(火)。第1部は、東京証券取引所と共同で従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる上場企業を「健康経営銘柄2017」として選定し公表。第2部は、本年度より開始された「健康経営優良法人認定制度」の認定法人を公表する。(2017/02/02)
 
[4]東急スポーツオアシス、キングレコードと「WEBGYM」アプリ内におけるコンテンツを共同開発
http://www.sportsoasis.co.jp/co/news/info/det577.html
第1弾として、オアシスが運営する「WEBGYM」アプリ内に、キングレコード制作のアニソンフィットネス(A-fit)のコンテンツを搭載。「A-fit」は「アニソンで世の中を楽しく健康に」をテーマに制作されたフィットネスプログラム。(2017/02/06)
 
[5]メドピア子会社、オンライン医療相談プラットフォーム「first call」が血液検査キット「DEMECAL」と法人向けヘルスケアサービスで連携
https://medpeer.co.jp/press/3622.html
オンライン医療相談プラットフォーム「first call」を展開するMediplatは、自宅でできる血液検査キット「DEMECAL」を販売するサンプリと業務提携し、今春から法人向けサービスで連携を開始。医師による健康チェックから予防・改善プログラムまでをICTを活用して一気通貫で提供する。(2017/02/06)
 
[6]月桂冠、月桂冠「プリン体ゼロ」を新発売
http://www.gekkeikan.co.jp/company/news/201702_02.html
日本酒のプリン体ゼロを、同社独自開発の技術により実現した商品。旨味のあるまろやかな味わいと、すっきりとしたあと味が特徴。(2017/02/07)
 
[7]博報堂、“ポジティブな老い”を研究、提案する活動「QORC」を開始
http://www.hakuhodo.co.jp/archives/newsrelease/36309
「QORC」は、博報堂の専門組織・博報堂ソーシャルデザインと博報堂イノベーションデザインの30、40代の女性プランナー、クリエイターたちによる活動よりポジティブに老いるためのコツやヒントを考え、発信し、実行していく。(2017/02/07)
 
[8]博報堂、50代男性のセカンドライフ(定年後、60歳以降の生活)に焦点をあてた調査を実施
http://www.hakuhodo.co.jp/archives/newsrelease/36313
新しい大人文化研究所では、意識調査の結果を詳細に分析し、まるで未成年のように未来にゆれる心情を持つ50代、定年を控えた層を「未定年」層と名づけた。男性のみならず女性も含めたこの「未定年」層の研究・マーケティング活動を開始する。(2017/02/07)
 
[9]日経デジタルヘルス、医師・佐竹晃太の「モバイルヘルス」で変わる医療:モバイルヘルス企業と製薬企業のタッグに注目
http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/374506/012400002/?n_cid=nbptec_ndhml
パーソナルコーチングアプリを開発している米Vida Health社の紹介。Vida Health社は英AstraZeneca社とタッグを組み、2015年7月に心臓病患者を対象としたアプリ「Day-by-Day」を開発。一人ひとりのニーズに合ったパーソナルヘルスコーチに常にアクセスすることができ、服薬リマインドが表示され、ビデオ、関連記事、食品情報などのデジタル教材も利用できる。(2017/02/07)
 
[10]キッチンの優秀なアシスタント『Hello Egg!』
http://mhealthwatch.jp/global/news20170202
「Hello Egg!」は、スクリーンも兼ね備えた音声アシスタント。スクリーンや音声を用いて料理の作り方のサポートをしてくれる。さらに、冷蔵庫にある食材などの在庫の管理やショッピングリストの作成も行う。(2017/02/02)
 
[11]調査:VRゴーグルは、ワクチン接種中の子供の恐怖、痛みを軽減
http://mhealthwatch.jp/global/news20170202-2
最近の試験的研究では、子供の気を紛らわす取り組みにバーチャルリアリティー(VR)が使用され始めている。臨床医は、75%の痛みと71%の恐怖感が軽減されたという、高い数字を報告(2017/02/02)
 
[12]mHealthWatch注目ニュース、聴覚障害者との会話を実現!『BeWarned』
http://mhealthwatch.jp/global/news20170213
「BeWarned」は、音声認識技術を駆使したコミュニケーションアプリ。本アプリの最大の功労は、聴覚障害者と健常者、さらに聴覚障害者同士の交流を実現したところにある。(2017/02/13)
 
 
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