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[健康サービス・デザイン編]2017年4月4日号
         ≫≫≫Author:大川耕平
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HealthBizWatch Authorの大川耕平です。
ユーザー目線でのサービス・デザインを分解するワークの第3回目は「観光・街アプリ」です。
あるテーマ行動に寄り添ったアプリによる顧客コミュニケーションとエンゲージメントのあり方のヒントになればと思います。
 
 
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【1】特集:健康サービス・デザイン編
---「観光・街アプリに学ぶ」
 
【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
---「サービス現場の組織のあり方変化」
 
【3】今週の注目デジクリップ!
---国内 シニア向けビジネスコンテスト、海外 スマートガジェットなど、14本
 
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【1】特集:健康サービス・デザイン編
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テーマ:「観光・街アプリに学ぶ」
 
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1、観光・街アプリ
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おそらく今後も増加し、その品質もどんどんUPしていくであろう観光・街アプリの顧客プロセスで起こっているコトの意味を考えながらウェルネス・ヘルスケア領域へのヒントを探ります。
 
観光・街アプリは目的とするコト(経験)価値を自分の意思で高め、寄り添ってくれるものであれば、それはウェルネス・ヘルスケアという改善・向上プロセスを経験していくサービスにとって極めて有益であることは間違いないと思います。
 
あるアプリ企画者が言っていました。
「ヘルスケアは自分のカラダをよくしていく旅に出るとも言えますよね」
 
 
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2、顧客経験プロセスBLA(ブラ)分析
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今回参考にしたアプリは2つ。
鎌倉観光ガイド(鎌倉)、I Love 下北沢(下北)
 
 
●Befor(前工程)
観光・街アプリは事前に観光地・街の魅力情報を予習できます。
実際の訪問の前に、すでに観光が始まっていると言えます。
 
この事前プロセスでの情報接触・理解の密度が濃ければ濃いほど現地経験の満足度が上がるはずです。
 
調べたいスポットに関しての詳しい情報をチャットボットのやりとりで入手できます(鎌倉)。
この前工程でのインタラクティブ対応は、利用者の問題意識を高める効果がありそうです。
 
・地図
・店
・注目スポット
・イベント情報(トピック)
 
観光地・街で経験するであろうアイテムの全体と個別情報をチェックできるわけです。
 
ウェルネス・ヘルスケアのツアーだとしたら、事前に把握できる事柄はどれだけオープンになっているでしょうか?
この事前プロセスに関するコンテンツをリッチにし、十二分に対象者に接触してもらい事前期待値を適正にできないでしょうか?
 
 
●Live(使用工程) 使用開始 使用中
事前に行きたいスポットを保存しておくと、現地で近づくとプッシュ通知とチャットボットで知らせてくれる。さらにNAVITIMEと連動して地図ガイダンスも機能する(鎌倉)。
 
そこでの体験はSNSへ投稿でき連動しています(鎌倉|下北)。
 
顧客経験フィードバックをLIVEで行える機能をウェルネス・ヘルスケアサービスが組み込んだらどうなるでしょうか?
情報公開範囲をどうするか?悩ましいことではありますが、楽しいウェルネス・ヘルスケアのトーン&マナーを創ることができれば可能だと私は感じています。
 
 
●After(後工程) 使用後
2つのアプリは訪問スポットの記録ができるようになっているので当然後日振り返ることができるし、リピート活用も可能です。
 
これらのサービスの重点レンジが「前工程からLIVE」であることで後工程の機能はまだまだこれからと思われます。
 
ウェルネス・ヘルスケアサービスは対象者のリテラシーのレベルによってサービス価値満足度が異なることが多いです。
リテラシーをアップする事前顧客教育プロセスをもっと重視しなくてはならないのですが、観光・街アプリのフレームから学べることは多いと思います。
 
 
 
<参考にしたアプリ>
I love 下北沢
 
鎌倉観光ガイド NAVITIME Travel
 
 
 
●問い合わせメール
 
 
 
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【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
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≫≫≫「サービス現場の組織のあり方変化」
 
ガンダム型縦組織からワンピース的フラットチームスタイルに!
 
 
 
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【3】今週の注目デジクリップ! <14クリップ>
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[1]ティップネス、“回復”をテーマに「脳」「腸」「血流」にアプローチする新プログラム3種、4月よりスタート【PDF】
春の新生活期に向けた3種類の新プログラム、集中によりストレスを解消する最先端ヨガ「Mind Flow Yoga」、体操と腸もみで体質改善へ導く「美腸エクササイズ」、血液循環を最大化し細胞の回復を促す「カーディオリカバリーHR」を開始。(2017/03/22)
 
[2]インフォコム、「デジタルヘルスコネクト」シニア向けビジネスコンテストを開催ーSOMPOホールディングスグループ、Aging2.0との共同開催ー【PDF】
“世界に誇れる豊かな長寿国日本”を実現するスタートアップビジネスコンテストーAging2.0 TOKYO GLOBAL STARTUP SEARCHー。開催日は4月26日(水)。本コンテストは、シニア向けビジネスのピッチイベント日本大会。優勝者には11月に米国で開催される世界大会への挑戦権が与えられる。(2017/03/22)
 
[3]日本生命、ご契約者様向けのヘルスケアポイント「健康サポートマイル」導入【PDF】
4月より「ずっともっとサービス」に「健康サポートマイル」を導入。健康サポートマイルは「健康診断・がん検診の受診」「スポーツイベントへの参加」等、健康増進取組みに対してサンクスマイルが貯まり、健康グッズなどの商品と交換できる。(2017/03/22)
 
[4]テルモ、「キッズメディカルスクール」を初開催
同社は、株主との対話の一環として製品に触れる機会や製品が使われる医療行為を疑似体験する機会を設けている。キッズメディカルスクールでは、カテーテル手術などの体験を通じて、命の大切さや医療に携わる素晴らしさを感じることで、医療に興味を持ち、関心を高めてもらうことを目指した。(2017/03/23)
 
[5]ホルモンケア推進プロジェクト、更年期世代女性の体調変化と心理状態に関する調査レポート
更年期で体調に変化が生じる女性が多いにも関わらず、対策を講じている割合が少ないことに着目し、40-50代女性を対象に調査。40-50代女性は、体調不良さえも自分に甘えたくないと考えてしまう「がむしゃら世代」。(2017/03/24)
 
[6]大阪大学と科学技術振興機構、AI技術により音から睡眠個性を視覚化、快適な眠りのパーソナル化に期待
スマホなどの携帯端末で録音された音データのみから、機械学習によって個人毎の睡眠パターンを可視化するAI技術を開発。本研究成果を応用することで簡便に家庭で睡眠を自己管理することができるソフトの開発や、個人の睡眠パターンに応じた照明やエアコンなどの制御に期待が高まる。(2017/03/24)
 
[7]日本経済研究センター、2017.3 産業ピックアップ「高齢者の医療・介護を考える」
平均寿命の延び以上に健康寿命を延ばし、不健康寿命をいかに短くするかが、医療費、介護給付費抑制のカギを握る。健康寿命を延ばし、働く高齢者が増加すると少なくとも年間1.5-2兆円、経済の押し上げ効果が見込まれる。(2017/03/24)
 
[8]日経デジタルヘルス、デジタルヘルス×薬局=ソーシャルホスピタル:どの電子お薬手帳も一元的に閲覧、名称は「e薬Link」に
電子お薬手帳相互閲覧サービスを運営する日本薬剤師会は1月に「電子お薬手帳協議会」を発足。第1回協議会では、電子お薬手帳相互閲覧サービスの呼称を「e薬Link(イークスリンク)」にすることを決定。(2017/03/24)
 
[9]東急スポーツオアシス、女性活躍推進法に基づく「えるぼし」企業に認定
平成28年4月1日施行の「女性活躍推進法」に基づき「えるぼし」企業として認定を受けた。この認定は、届出を行った企業のうち、女性の活躍推進に関する状況等が優良な企業に対して厚生労働大臣が認定する制度。(2017/03/27)
 
[10]日本製粉スポーツ事業、美と健康の両面をサポートする女性専用スタジオ「ホットヨガ&コラーゲンスタジオ Pinna」オープン【PDF】
本施設では、ヨーロッパのエステで人気の高いランプ照射によるコラーゲントリートメントの仕組みを利用し、スタジオの天井に専用のランプを設置。ピンク色の光トリートメントランプによる照射が肌の真皮層に届き、内部からお肌を活性化させコラーゲンの生成を促す。(2017/03/27)
 
[11]WebMD、Amazon Alexaに統合した健康情報音声アシストを提供
「Echo」「Echo Dot」「Amazon Fire TV」といった音声アシスタントサービスを利用する人々は、どのようなAlexa対応デバイスでもWebMDスキルを始め、体調、投薬、検査、治療を含む健康関連の話題について質問できる。Alexaは、WebMDから供給された答えを理解しやすい言語にして伝える。(2017/03/22)
 
[12]MITとGSK、日常行動からインフルエンザ感染を判定するアプリ『Flumoji』試験的に公開
「Flumoji」は、スマートフォンに内蔵されたセンサーと連動し、動きに纏わるリアルタイムデータを捕捉。ユーザーの日常的な動きに加え、活動レベルや社会的レベルから変動度を検知し、インフルエンザの症状が出ている可能性が高いかどうかを絵文字で表示する。(2017/03/24)
 
[13]息を吹き込むだけで消化の調子が判定できるスマートガジェット『AIRE』
アイルランドのスタートアップ企業FoodMarbleが開発した「AIRE」は、呼気に含まれる体内のガスや温度、湿度を計測して、ユーザーの消化の調子を1から100までのスコアで評価する。(2017/03/27)
 
[14]mHealthWatch注目ニュース:第一生命保険、“健やかに生きる、幸せになる”をコンセプトに健康第一プロモートを始動
この第一生命のニュースリリースと同じタイミングで、三井住友海上火災保険も「ココカラダイアリー」というスマホ向けサービスをリリースしている。生保、損保を含む金融系企業がヘルスケアサービス、特にアプリを中心としたモバイルサービスの提供が多くなってきている印象。(2017/04/03)
 
 
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