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[モバイルヘルス&アプリ動向編]2018年1月16日号
   ≫≫≫Author:渡辺武友
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モバイルヘルス担当の渡辺武友です。
本年もよろしくお願いします!
 
“モバイルヘルス”と呼ばれるものが誕生して早10年が経ちました。10年経った今、モバイルヘルスの活用で増々注目が集まっている分野が“糖尿病”です。
 
今回は「モバイルヘルス×糖尿病」の現状を、mHealth Watchとの連動企画で紹介します!
 
 
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【1】特集:モバイルヘルス&アプリ動向編
---「モバイルヘルス×糖尿病」の現状
 
【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
---「サービスブランディングの時代」
 
【3】今週の注目デジクリップ!
---国内 研究成果情報、海外 アプリ動向など、9本
 
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【1】特集:モバイルヘルス&アプリ動向編
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<テーマ>「モバイルヘルス×糖尿病」の現状
 
 
IT系ニュースで日々取り上げられていたモバイルヘルスに関する記事も、滅多にお目にかからなくなったのではないでしょうか?
すでに、モバイルヘルスをテクノロジー先行でアプローチする時代は過ぎ去ったと言えるでしょう。
 
しかし、モバイルヘルスは一般の目に触れる機会が減っただけで、進化し続けています。
医療や予防において、より実情に即した実践的なものになってきました。
その中でも年々進化が著しい分野が“糖尿病”です。
 
mobihealthnewsのスポンサーポストとして、Ascensia Diabetes Care社(以下Ascensia)が糖尿病市場の現状を紹介しましたので、まずはそちらを見ていきましょう。
 
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「モバイルヘルス×糖尿病」:糖尿病市場
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2型糖尿病向けの新しいデジタルソリューションの発見へ
(mobihealthnews 1月4日掲載)
 
 
国際糖尿病連合によれば、世界中で4億2,500万人にも上る糖尿病患者が、2045年までに6億2,900万人に増加すると予測している。
この疾患に対し、医療制度上の負荷拡大を抑え、患者への負担を減らす革新的な方法が緊急に求められている。
 
糖尿病分野での革新で関心が高まっている領域の一つは、デジタルとモバイル技術だ。Ascensia独自の市場調査では、糖尿病患者の推計71%がスマートフォンを保有している。患者は治療に積極的に関わり、自己管理への権限を与えられるようになっている。
 
患者はデジタルヘルスソリューションを自身の病気を監視・記録する効果的な方法ととらえ、糖尿病管理にデジタルソリューションを使用することに積極的だ。
現在、市場には効果的なデジタル技術が存在する。患者は自分のデータを簡単に入手でき、それを医療専門家に送信し、治療投薬量を計算し、サポートの励みとなるコーチングやオンラインコミュニティを利用できる。
 
Statistaの報告によれば、2015年に世界中で推定930万人が糖尿病のデジタルソリューションを使用しており、2020年までにその使用者数は1,370万人に達すると見込まれている。
当社市場調査でもヘルスまたはウェルネスアプリを使用して自身の糖尿病を管理している糖尿病患者の52%が、その結果として行動を変えたことが示されている。
しかし、さらなる革新と新たなデジタルソリューションが出てくれば、まだまだ結果を改善する大きな可能性がある。
 
 
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「モバイルヘルス×糖尿病」:次世代イノベーション
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現状、糖尿病専門医が追いつかない勢いで糖尿病患者が増加しているため、医師の支援、患者自身の生活支援は急務です。
糖尿病に深く関わっている製薬、機器やサービスを提供する企業でも、自社だけでは対応策が打ち出せなくなってきています。
そのため、糖尿病に関連する企業の多くが、ビジネスプラン・コンテストを開催し、新たなイノベーションの可能性を模索しています。
 
Ascensiaの記事は、「Ascensia Diabetes Challenge」という2型糖尿病のためのビジネスプラン・コンテストを紹介するものです。
賞金として、なんと24万ドルも用意されています!疾病別のコンテストとしてはかなり高額ですね。
これはチャンス!と思えた方は、チャレンジしてはいかがでしょう?
 
 
次に、mHealth Watchでも「モバイルヘルス×糖尿病」に関する記事を取り上げましたので紹介します。
 
 
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「モバイルヘルス×糖尿病」:スマートフットウェア
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Sensoria HealthとOptima Molliter、糖尿病患者のためのスマートフットウェアを共同開発
(mHealth Watch 1月15日掲載)
 
 
モバイルテキスタイル企業Sensoria Health社と糖尿病患者向けに動きやすい衣服を生産しているOptima Molliter社が協力し、糖尿病患者のコンプライアンスを評価し、負荷解放のための機械的治療処方に役立つスマートフットウェア『Motus Smart』を開発中。
 
Sensoria Healthが供給する『Motus Smart』は、圧力センサーとSensoriaが開発した複数の技術、さらに、Optima Molliterの臨床的に立証済み負荷解放システムが使われている。
この負荷解放システムは患者の負傷した足にかかる体重負荷と圧力を減らし、医療提供者と臨床医は数多くの患者データにアクセスできるようになり、コンプライアンス状況を確認でき、足の切断が回避できなくなる前に介入することができる。
 
 
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「モバイルヘルス×糖尿病」:バリエーションの広がり
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糖尿病は合併症を併発するリスクの高い疾病です。
モバイルヘルスによる支援も、生活習慣の管理だけではなく、『Motus Smart』のように足潰瘍へのサポートに役立てるものも登場してきました。
 
詳しくは、mHealth Watchをご覧ください。
 
mHealth Watch注目ニュース
 
 
今年も「モバイルヘルス&アプリ動向編」、広く深く紹介していきますのでご期待ください!
 
リクエストなどは、こちらからご連絡ください。
 
 
 
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【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
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≫≫≫「サービスブランディングの時代」
 
なくてはならないサービス品質を多くのユーザとその価値と喜びを共有し、支え、刺激し、貢献し合えるのであればそれは立派なサービスブランディングです!
 
 
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【3】今週の注目デジクリップ! <9クリップ>
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[1]アクシオンリサーチ、疲労科学研究所と提携
アクシオンリサーチは、今回の提携で疲労科学研究所と連携して多くのデータ解析を進めることで、開発中のAIエンジン AXiR Engine/P-HARPの予測推定精度と能力を加速度的に向上することが可能となる。(2017/12/26)
 
[2]筑波大学、少しキツくても休み休みの運動で認知機能アップー高強度インターバル運動で高まる認知機能と脳内神経基盤の解明ー
汎用性や時間効率性が高い、短時間の高強度インターバル運動(運動時間6分)によって、ヒトの注意・集中、計画・判断などの高次認知機能が向上することを明らかにした。(2017/12/27)
 
[3]名古屋大学など、体内時計の駆動に不可欠な酵素の発見!ー睡眠・代謝など健康維持のカギとなる因子ー【PDF】
共同研究でSIK3というリン酸化酵素が哺乳類の体内時計(概日時計)に重要な役割を果たすことを新たに発見。近い将来、ヒトの疾患との関連研究の進展と医療への応用が期待される。(2018/01/05)
 
[4]no new folk studio、すべての靴をAI搭載のIoTシューズにする世界初のシューログプラットフォーム「ORPHE TRACK」をCES2018で発表(PR TIMESより)
ORPHE TRACKは、すべての靴をAI搭載のIoTシューズにするためのプラットフォーム。搭載されるAI「ORPHE AI」は、足の動きのデータから機械学習を行い、ランニングフォームのコーチングや健康状態のアドバイスを行う。(2018/01/08)
 
[5]メドピア、食べ方を変えてなりたい自分になれる。管理栄養士による食生活コーディネート「ダイエットプラス」新たな4つのコースをスタート!
子会社フィッツプラスが運営する、管理栄養士がマンツーマンで食生活をコーディネートするサービス「ダイエットプラス」に「妊産婦コース」「更年期コース」「健康診断対策コース」「ボディメイクコース」を追加。(2018/01/09)
 
[6]デロイトトーマツ、ヘルスケア業界における新たなエコシステム構築について「未来投資戦略2017」「新産業構造ビジョン」を読み解く(ライフサイエンス・ヘルスケア第9回)
本稿では、第4次産業革命(IoT、ビッグデータ、人口知能(AI)、ロボット、シェアリングエコノミー等)のイノベーションが起こることで、ヘルスケア業界における新たなエコシステム構築について考察。
 
[7]クオリティライフサービス、三笠書房より「1週間で体調がグンとよくなる食べ方」を発刊
管理栄養士 小島美和子著。1冊目「1週間でお腹からスッキリやせる食べ方」に続く、食コンディショニングの第2弾。1月29日発売開始。
 
[8]無料で生活改善のモチベーションをアップしまくって理想の生活習慣を身につけられるアプリ『Fabulous』
Fabulousは、最初からすべての機能を使えるわけではなく、使用を続けているうちに使用できる項目が増加していく。まずは2週間の生活改善プログラムを完了し、それから他の機能を順次使えるようになる。(2017/12/28)
 
[9]電波で血圧や心拍を測定できるタグ、コーネル大学が開発中
細長いテープ状のタグにはマイクロチップが埋め込まれていて、胸や手首あたりにつける。テープからは電波が発せられ、その電波は心臓や血液などにあたってはね返る。そのはね返りをレーダー装置で読み取り、血圧、心拍、呼吸数を計測する。(2018/01/09)
 
 
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