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[ヘルスコーチングの視線編]2018年2月27日号
   ≫≫≫Author:里見将史
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健康経営の取り組みの中で「ヘルスリテラシー」向上を目的に様々はアプローチが行われています。
そこで、今回は「ヘルスリテラシー」について「ヘルスコーチング」の視点でお話したいと思います。
 
 
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【1】特集:ヘルスコーチングの視線編
---「ヘルスコーチングの可能性を探る:ヘルスリテラシー向上へのヘルスコーチング」
 
【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
---「ゲーム感覚の大切さ」
 
【3】今週の注目デジクリップ!
---国内 ヘルスキオスク端末、海外 注目ニュースなど、10本
 
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【1】特集:ヘルスコーチングの視線編
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<テーマ>
ヘルスコーチングの可能性を探る:ヘルスリテラシー向上へのヘルスコーチング
 
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1.「ヘルスリテラシー」≒「健康知識」
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「ヘルスリテラシー」は健康経営の取り組みの中でも中心的な存在として「ヘルスリテラシー」の向上に向けて、様々な施策に取り組んでいる企業も多いです。
それは、「ヘルスリテラシー」の習得、向上によって健康的な生活のための正しい健康情報の選択が可能になるからです。
 
健康情報が巷に溢れかえっている中で、その中から信頼できる情報、エビデンスに基づいた情報、正しい情報を整理して正しく選択することが「ヘルスリテラシー」の基本だからです。
しかし、「ヘルスリテラシー」は正しく知識、情報を理解し、情報を選択さえできればOKなのでしょうか?
 
正しい情報の選択が可能になったから健康になれるというものはありません。
やはり、正しく知識、情報を理解し、選択した上で、活用する、行動に結び付けることが必要になってくるのです。
 
 
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2.「ヘルスリテラシー」=「健康知識」+「健康行動」
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正しい健康行動に導いて実際の行動に落としていくためには、その行動を選択するための正しい健康知識が必要です。
 
そのため、「ヘルスリテラシー」とは「健康知識」に留まらず様々な健康情報の選択はもちろん活用、そして行動を支えるための「知識」であって、「ヘルスリテラシー」は「正しい知識」から「選択、活用」そして「健康行動」まで含んだ大きな括りであると言えます。
 
そもそも「ヘルスリテラシー」の「リテラシー」の本来の意味は「知識を活用できる」といった「活用」まで含んでいます。
この「活用できる」とは、知識を使って情報を正しく選択するところまでではなく、やはりその先の「行動」まで含んでいるのが「ヘルスリテラシー」なのだと思います。
 
知識だけあっても健康にはなれません。
やはり行動が伴ってはじめて健康、改善に向かうのです。
 
だから、行動を含めた健康知識こそが「ヘルスリテラシー」なのです。
 
 
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3.行動にフォーカスした健康知識
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ヘルスコーチングは、行動変容を支援するコミュニケーション、寄り添い方です。それぞれの目標、目的に向けて「行動の継続」にフォーカスして、プロセスを大切に寄り添うのが特徴です。
 
そのため、ヘルスコーチングでは、「教える、指導する」いわゆる「ティーチング」は基本的にしません。しかし、行動にフォーカスして選択支援のための「情報提供」は積極的に行います。
 
正しい健康知識の提供はヘルスコーチングでも当然行いますが、それは知識の活用、選択支援への活用だけではなく、その先の健康行動の継続、習慣化を見据えたアプローチだからです。
 
 
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4.行動の習慣化には継続的なサポートがポイント
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正しい健康知識、健康情報、効果的な健康情報がそのまま健康行動に落とし込めるかというと、そんなに簡単ではありません。
 
正しい健康知識や情報、効果が高い情報は行動に落とす際のハードルが高かったり、特に行動の継続、習慣化に向けては大きなハードルが存在するものです。
 
また、行動が伴う「ヘルスリテラシー」は一気に習得する、向上することが難しいです。
 
一人ひとりライフスタイルや性格、嗜好が異なるのに、同じ健康行動、習慣を取り込んでいくのは無理があるため、同じ健康行動、習慣であっても一人ひとり工夫しカスタマイズして、生活にフィットさせていくプロセスが必要です。
 
そのため行動が伴う「ヘルスリテラシー」の習得・向上には、ある程度の期間や時間が必要になってきます。
また、健康行動を生活の中に取り込んでいく、溶け込ませていくプロセスは地道な取り組みが必要となるため、一人で続けることが難しく、継続的に寄り添うサポートが重要になってきます。
 
ヘルスコーチングは行動の定着化にフォーカスし継続的なコミュニケーションを通して寄り添い、健康行動の継続、習慣化に導くアプローチです。
 
「ヘルスリテラシー」の向上が、健康経営に寄与する一つのアプローチだと考えられる中で、本当の意味での健康行動まで含めた「ヘルスリテラシー」向上を目指す必要があるのです。
その際のアプローチとして「ヘルスコーチング」のコミュニケーションは有効なのです。
 
 
これまでにも「健康知識+健康行動」を組み合わせて取り組むプログラムをコミュニティスタイルで提供してきています。
 
健康経営としての社内のコミュニケーションの活性化にもつながる「健康知識」+「健康行動」=「ヘルスリテラシー」プログラムにご興味ある方、一度ご連絡ください。様々なコンテンツと連携したプログラムがご提供可能です。
 
 
 
 
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【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
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≫≫≫「ゲーム感覚の大切さ」
 
職域における健康づくりでうまくいっているケースにゲーム的要素が組み込まれていることが多いです。ゲーム感覚は参加者に義務ではない自らの選択による楽しさの追求につなげてくれるのです。
 
 
 
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【3】今週の注目デジクリップ! <10クリップ>
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[1]アルケアなど、大磯町でのロコミル受診者が3年間で1,000名を突破!見逃されがちな“女性のロコモ”が明らかに!【PDF】
ロコモは男性と比べて特に女性が潜在的に多く該当する可能性の高い健康課題であり、主にメタボをスクリーニングする特定健診のみでは見逃されがちであることが明らかになってきた。(2018/02/14)
 
[2]タイガー魔法瓶、低糖質生活ソリューション「とらひめ」でRIZAPと戦略的提携【PDF】
米粒状加工食品「とらひめ」と「とらひめ」専用メニューつき調理器において提携。「健康×フード」分野における新たなソリューション及び新たなビジネスモデルの創造により、健康寿命の延伸への貢献を目指す。(2018/02/14)
 
[3]大日本印刷・NTTドコモ・スマートサービステクノロジーズ、健康経営ソリューションの提供に向けた“セルフ健康測定”の実証実験を開始
利用者自身が手軽に“セルフ健康測定”を行える新型「ヘルスキオスク端末」を開発。3社は、健康経営ソリューションの提供に向けて、本端末をDNPの職場に提供し、従業員の健康意識向上や健康増進への有用性を検証していく。(2018/02/14)
 
[4]RIZAP、「ライザップ式 2週間ダイエットレシピ」日本文芸社より発売【PDF】
RIZAP管理栄養士が完全監修した究極の献立を紹介。ボディメイクに最適なレシピを朝・昼・夜の3食、2週間分掲載。ボディメイクを始めるにあたり重要になる最初の2週間をサポートする。(2018/02/14)
 
[5]花王、「ヘルシアウォーター」改良新発売
“脂肪を代謝する力を高め、体脂肪を減らすのを助ける”特定保健用食品の許可表示を取得したヘルシアウォーター。運動中や運動後の水分補給に最適なハイポトニック設計。(2018/02/15)
 
[6]日本政策投資銀行、「ヘルスケア業界ミニブックー2025年に向けた医療・介護事業の変化ー」を発行
医療・介護事業に関する「地域における回復期機能の状況及びその増加に向けた取組み」「介護事業所の収益動向」「医療法人及び社会福祉法人への新会計基準の適用と監査義務づけ」について最新の動向をとりまとめた。(2018/02/15)
 
[7]ファンデリー、「medical + mealtime」でケロッグ社『オールブラン オリジナル』を使用したメニューを発売
開発した「ケロッグ『オールブラン オリジナル』使用 若鶏もも肉の唐揚げセット」は、食物繊維を1日の1/3量摂取できるよう調整し、お腹の調子を整えるのに有効な食材を使用。(2018/02/16)
 
[8]日本計画研究所、経済産業省「ソーシャル・インパクト・ボンド」導入促進に向けた取組みについて
開催日は4月3日(火)。神戸市・八王子市の支援事例をもとに、事業参画意義とそのポイント。詳しい講義概要・項目は2月下旬公開予定。
 
[9]心拍数測定可能なウェアラブル端末があれば85%という驚きの精度で糖尿病が検出可能
新しく発表された研究では、Apple Watchのような心拍数を測定可能なウェアラブル端末とディープニューラルネットワークを組み合わせることで、着用者に糖尿病の早期兆候がないかを驚くべき精度で調べられることが示されている。(2018/02/20)
 
[10]『mHealth Watch』注目ニュース:Fitbit、ヘルスコーチングアプリ『Twine』を獲得し医療分野を強化へ
ここ1、2年の動きとしてウェルネス分野で活動してきたmHealth企業がメディカル分野への参入を加速してきている。Fitbitもウェルネス市場で培った経験を活かし、Twine Healthの買収によって本格的にメディカル分野へ参入することになる。(2018/02/26)
 
 
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