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2018.03.06号 [健康サービス・デザイン編]Ed-tech(エドテック)に学び、そして。

 
健康ビジネス問題解決サポートメディアHealthBizWatch
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[健康サービス・デザイン編]2018年3月6日号
   ≫≫≫Author:大川耕平
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HealthBizWatch Authorの大川耕平です。
今回もヘルスケアサービスは異業種から学べ!シリーズとしてEd-techを考えてみました。是非、気づきやご意見あればご連絡ください!
 
 
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【1】特集:健康サービス・デザイン編
---「Ed-tech(エドテック)に学び、そして。」
 
【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
---「伝達から共有へ」
 
【3】今週の注目デジクリップ!
---国内 トリプルリスク、海外 スマートダンベルなど、8本
 
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【1】特集:健康サービス・デザイン編
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<テーマ>Ed-tech(エドテック)に学び、そして。
 
 
※ Ed=Education / tech=technology
 
ヘルスケアサービスは、対象者になんらかの行動変容を起こしてもらう為にも今まで以上の学びを提供する必要があります。
教育領域におけるテクノロジーによる進化であるEd-techに職域ヘルスケアが学ぶべきものがあるはずということで考えてみます。
 
 
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1.Ed-techで起こっている注目現象
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デジタルを使って教育&受験サービス領域にもイノベーションが起こり拡大しています。
 
例えば、大手塾産業の中で場所の確保を前提とする老舗である河合塾、代々木ゼミナール、駿台に対して、有名講師を一箇所に集めて衛星やビデオで授業を均一品質で展開する東進ハイスクールが老舗のコスト高を尻目に高利益を続けています。これもEd-techの一つだと思います。
 
リクルートが2012年に「受験サプリ」(現在名:スタディサプリ)というネーミングでオンライン予備校的なコンテンツの販売を高校生向けに始めました。発売当初はうまくいかず、価格の設定やコンテンツ構成など紆余曲折ありながら進化していきます。
 
そして5教科8科目全講座の無制限視聴を月額980円で提供し始めます。すると様々な反応が起き、その後のさらなる進化につながります。
 
-10校ほどから学校の教育インフラとして活用できないかと問い合わせ
-2015年に採用校700校、加入者25万人を超える
-「到達度テスト」で個別の課題が把握でき克服プランのカスタマイズが可能になり教師がじっくりとケアができるように
-教師にとってもアプリ導入によってより効率的・個別的対応ができることでメンタリングやコーチングなどに時間を割くことができ、仕事のやり方を見直すきっかけにもなったとのこと
 
※出典:DIAMOND online 2017,11,22 記事から抜粋、加筆
 
 
<Ed-techで起きたこと>
 
●学習カリキュラムをデジタル化することで学習スタイルが変化した
●デジタルによるタッチポイント頻度のアップとプロセス分析が可能に
●学びのプロセスの情報化によって学習に関与する教師と生徒の関係性がより高品質にできる可能性が広がった
●B2CコンテンツがB2B2Cとしても活用価値がある
 
同様なことが職域ヘルスケアサービスにも起こり得ると思いませんか?
しかし、課題もありそうです。
 
 
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2.受験学習と違う職域ヘルスケアの課題
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受験学習のカリキュラムは標準が存在しますが、職域ヘルスケアには標準解がないことが多くの事業者の悩みのタネになっています。
 
教科書的な正しい課題テーマの投げかけや正しい解決策の提案をしてみても相手にとって自分ゴトにならないことには実際の行動へ移行することはなく、結果も出ません。
 
人それぞれの健康に対しての課題が異なるということです。
 
さらに健康に対して意識が高く行動もしている人と、その全く逆の意識が低く行動しない人に同じテーマを投げかけることは非効率です。
 
個人の課題やテーマを特定して、そのソリューションを提供することが職域ヘルスケアでは必要になります。
ですが、現実は
 
・正しさにこだわりすぎて対象者がぼやけてしまう
・より多くの対象者を獲得しようとして無味乾燥なメッセージになる
・相手の都合を無視して提供者論理になる
・正義感にも似たスタンスで強制的になる
 
職域ヘルスケアのサービス現場で感じることは予防健康行動に導くためにまずは対象者の多様性を認めてアプローチすることの重要性です。
 
・健康以外の個人の興味もテーマに加える
例)興味から接点を持って結果的に健康行動に導く
・健康の先にある目標をテーマにする
例)モテたい!かっこいい!プライド!注目されたい!シャープな動き
 
今まで以上の多様なテーマや切り口を用意する事はデジタルtechにとってはお手の物です。
 
職域における健康づくりアプローチに関係ないコンテンツはいらない!というアプローチはNGという事です!
 
 
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3.さらなる工夫
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Ed-techのエッセンスを職域ヘルスケアに活用する事は十分にできそうです。
 
健康行動を自分ゴトにしてもらう仕組みとしてもう一つ注目しているものにNudge theory(ナッジ理論)があります。
 
アムステルダムにある空港の男子トイレの小便器にハエの絵を描いたところ、そこ目掛けて小便をするようになって飛び散りが80%減り清掃の生産性が上がったというケースがあります。
 
このハエの絵を描くことによってそこに目掛けるという行動を誘発しているわけです。
 
こぼすな!という注意書きには反応しないのですが、ハエの絵には反応する。
 
健康になれ!というメッセージには反応しないけど、結果的に健康行動につながる●●●という仕掛けです。
 
Ed-techとこのNudge theoryを組み合わせることですぐ反応してくれる健康意識を高い人から低い人までも含めた職域健康づくりがパッケージできるのでは?と考えています。
 
ご興味ある方は是非メッセージください!
 
※Nudgeを職域ヘルスケアで実践している梅田陽子さん(トータルフィット代表)とHBW共同企画も準備中です。
 
 
●問い合わせ
https://hbw.heteml.jp/healthbizwatch.com/inq/inq.html
 
 
 
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【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
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≫≫≫「伝達から共有へ」
 
ヘルスケア&ウェルネスサービスにとって、知らせるだけのコミュニケーションから行動してもらうための意識の共有へ進化させていきたい。
 
 
 
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【3】今週の注目デジクリップ! <8クリップ>
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[1]コシダカホールディングス、子会社における孫会社の異動を伴う株式取得に関するお知らせ【PDF】
http://pdf.irpocket.com/C2157/hHid/gMTM/mffS.pdf
http://www.koshidakaholdings.co.jp/
子会社であるカーブスホールディングスは、カーブス事業のグローバル・フランチャイザーであるCurves International,Inc.の100%親会社であるCurves International Holdings,Inc.及び同事業のフィットネスクラブの機器をフランチャイジーに販売するCurves For Women II, L.C.の発行済み全株式を取得し、連結孫会社とすることに関して決定。(2018/02/17)
 
[2]オムロン ヘルスケア、健康管理アプリ「OMRON connect」バージョンアップ
https://www.healthcare.omron.co.jp/corp/news/2018/0226.html
毎日の血圧測定データ記録時に、飲酒や睡眠不足など合わせて残したいメモの入力や、これらのデータをパソコンにメールで転送し出力できる「らくらく血圧手帳」などを含む血圧管理機能「かんたん血圧日記」を追加。(2018/02/26)
 
[3]トリプルリスクを考える会、<現代人の健康と食生活に関する意識調査>95%の人がまだ知らない生活習慣病の“トリプルリスク”【PDF】
https://triple-risk.jp/pdf/triplerisk_release01.pdf
https://triple-risk.jp/
代表的なリスク要因「血圧・血糖・血中脂質」が気になる人は過半数。しかし3つ同時ケアしているのはわずか1割。我が身に降りかからないと動かない男性と、健康情報に敏感な女性という男女の健康意識の違いも明らかに。(2018/02/26)
 
[4]日経デジタルヘルスより、デジタルヘルス・レポート:「仕掛学」から考える健康へのアプローチ
http://tech.nikkeibp.co.jp/dm/atcl/feature/15/327442/022300177/?n_cid=nbpnxt_mled_ndh
さまざまなヘルスケアサービスが試行錯誤を続けている中、仕掛学という学問から考えると、健康に対してはどうアプローチすべきなのか。仕掛学を研究する大阪大学大学院経済学研究科 教授の松村真宏氏。(2018/02/26)
 
[5]イーウェル、「今から始める健康経営へのアプローチ」ー健康経営という山をどのように登ればよいのかー開催
https://ewel.smartseminar.jp/public/seminar/view/264
開催日は3月26日(金)14時から。基調講演「健康経営顕彰制度の振り返りと今後について」など。
 
[6]心拍数の計測や正しいトレーニングを促してくれるスマートダンベル『BodyBuddy』
http://mhealthwatch.jp/global/news20180221-2
BodyBuddyは、Bluetoothを通してスマートテレビやPC、モバイルデバイスに接続して使う。モーションセンサーと心拍計が搭載されトレーニングするユーザーの動き、姿勢、心拍数をリアルタイムで計測しながら適切な指示を出してくれる。(2018/02/21)
 
[7]脳の可能性を最大限に引き出すデバイス『Mr. ESP 1』
http://mhealthwatch.jp/global/news20180227-2
Mr. ESP 1は、本体のヘッドセットを頭に装着し、通常通り瞑想を行なうと特殊なセンサーが脳の動きを読み取り、深遠なメデティーションへと導いていく。(2018/02/27)
 
[8]『mHealth Watch』注目ニュース:『いびき測定アプリ』の臨床研究を開始
http://mhealthwatch.jp/japan/news20180305
患者と病院の間にはまだまだ大きなハードルや距離が存在していると思います。そのハードルや距離を埋めるには、アプリなど患者の身近にあるものを活用することが一つの方法だと思います。(2018/03/05)
 
 
 
 
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