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[モバイルヘルス&アプリ動向編]2018年5月15日号
 
   ≫≫≫Author:渡辺武友
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モバイルヘルス担当の渡辺武友です。
 
先日ビックサイトにて“メンタル予防を生産性向上に転換する健康経営”に関するイベント内イベントを開催しました。
その中で登壇いただいた5社の取り組みを紹介します。
 
 
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【1】特集:モバイルヘルス&アプリ動向編
---メンタル予防を生産性向上に転換する5社の取り組み
 
【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
---「失敗体験で共感」
 
【3】今週の注目デジクリップ!
---国内 あすけん200万会員突破、海外 快眠サポート動向など、13本
 
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【1】特集:モバイルヘルス&アプリ動向編
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<テーマ>メンタル予防を生産性向上に転換する5社の取り組み
 
 
4月20日にビックサイトで開催された「ヘルスケアIT」のセミナー会場にて、スポルツ主催の講演を行いました。
 
『メンタル予防を生産性向上に転換する健康経営におけるモバイルヘルス』
 
と題し、前半ではスポルツから海外の先端法人向けサービスの紹介を、また富士通ゼネラルの健康経営の取り組みについて、健康経営推進室 室長の佐藤光弘氏より紹介していただきました。
 
後半は、今回のテーマに取り組みサービス提供をしている日立製作所、東京メンタルヘルス、ウィット、ヌームジャパン、WINフロンティアの5社に登壇いただきました。
 
会場でお話しを伺った、各社の特長をまとめてみたいと思います。
 
 
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日立製作所
日立健康経営ソリューション「生活リズムプログラム」
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日立の健康経営ソリューションは、生活リズムで従業員が
「答えのない世界に挑戦する力」「自分なりの答えを見つける力」
が身に付く人財を育てることである。
 
日立が考える健康経営のポイントは「リズム」
 
1)オンとオフの切替えがスムーズにできることで「生活・仕事リズム」を整える
2)コミュニケーションを活性化することで、多様な価値観を交換できる「コミュニケーションリズム」を整える
3)率先してトライ&エラーを行えることで、自分でできる「行動リズム」を整える
 
リアルとオンラインのコミュニティを活用した健康プログラムとウェアラブルで生活リズムを磨いていくサービス。
 
現在は、心地よい睡眠を手に入れる「快眠プログラム」を提供。
また、新たにカラダのバランスを整える「からだリメイク」をスタートする。
 
 
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東京メンタルヘルス
コンディション見える化でやる気と生産性向上につなげる「コンケア」
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毎日の出退勤時に“今の気分”を天気に例えてチェックすることで、従業員の日々のコンディションを見える化するアプリ「コンケア」。
 
コンディションが低下した従業員を早期発見し、重篤化を防ぐ「コンディションログ」は、日々のコンディション記録の変化から、
 
・本人に知らせる
・上司に知らせる
・産業医に知らせる
 
など、組織に合わせたサポート体制を作っていくことができる。
 
また「コンケア」データを活用し、組織ごとの傾向を分析することができ、メンタル予防となる組織運営を可能にする。
 
 
 
 
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ウィット
脳を鍛えて心も体も健康に!「あすけん:ブレイン・コンディショニングプログラム」
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会員数200万人を誇るダイエットアプリ「あすけん」の法人向けプログラム「ブレイン・コンディショニング」は、食事・睡眠・運動から健康度を改善することで、脳の働きを整え、仕事のパフォーマンスをアップさせるサービス。
 
「ブレイン・コンディショニング」
1)脳に効く生活のヒントを学ぶセミナー
2)アプリを使って日々の食事や運動をチェック
3)管理栄養士によるコーチングサポート
 
漠然と“健康になる”ではなく、仕事のパフォーマンスアップという、従業員個々の欲求に応えるサービスとして参加率を高める取り組みとなる。
 
 
 
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ヌームジャパン
手放すことでストレスと時間管理を解決「マインドフルネス・健康経営プログラム」
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ニューヨーク発の生活習慣改善でダイエット効果を高める「Noom コーチ」。
Noomは“ストレスフリーな毎日”を手に入れるために、行動変容を促すコーチングサービスである。
法人向けには、メタボ予備軍向け、特定保健指導、糖尿病重篤化予防プログラムを提供している。
 
「マインドフルネス」
イベント+アプリで自己肯定感を高めるアプローチ
 
1)イベント(瞑想、ヨガ、コーピング、アファメーション、アンガーマネジメント)
2)オンライングループコミュニティでのコーチングサポート
 
提供先に合わせたイベント設計で意識付けを高める取り組みとなる。
 
 
 
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WINフロンティア
スマホカメラで簡単にキモチの見える化ができる「COCOLOLO(ココロ炉)」
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客観的にキモチをチェック(スマホカメラに指をかざし自律神経バランス測定)することで、従業員の健康増進に繫げる。
「COCOLOLO BUSINESS」では、ストレスチェック義務化に対応し、普段のセルフケアも促進していく。
 
「COCOLOLO BUSINESS」
1)企業のストレスチェック義務化に完全対応
2)スマホカメラで日常のセルフケアを促進
3)チェック後のフォローアップを提供
 
自立神経バランスは継続的にデータを取り続けることで見えてくることが多い。
しかしモチベーションが高くないと日々取り続けるのは難しい。
その対策として、キモチ測定した結果が活用されるゲームを開発中で、ゲームを楽しみながら、自然とストレスコントロールスキルが身に付くことを目指す。
 
 
 
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メンタル予防を生産性向上に転換する取り組み
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5社の取り組み、いかがだったでしょうか?
 
先行して知見も多く蓄積してきている東京メンタルヘルス、ウィット、ヌームジャパン、WINフロンティアは、メンタルを予防するだけでなく、その先の価値を独自の視点で作り上げていっている印象です。
 
一方、後発となる日立製作所は、企業においてどのような従業員が必要か?といったコンセプトの視点を徹底的に磨いた上で、サービス設計を行っていました。
 
さて、健康経営としてどのサービスをチョイスすべきか?
まずは企業として今、何を目指したいのか、その目的を達成するためにどのような従業員であって欲しいのかを明確にした上で、自社にフィットするサービスを検討するのがよいでしょう。
 
企業によっては組織ごとに求められること、課題が違うこともあるので、状況に合わせて複数のサービスを試してみることも必要ではないかと考えます。
 
チョイスに迷ったらご連絡ください!
 
 
 
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【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
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≫≫≫「失敗体験で共感」
 
失敗経験はとても有効なコミュニケーションツールになります。開示するコトによってそこには共感が生まれます。
 
 
 
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【3】今週の注目デジクリップ! <13クリップ>
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[1]オムロン、「オムロン サイニックエックス株式会社」設立
オムロンの考える“近未来デザイン”を創出する戦略拠点。「AI」「ロボティクス」「IoT」「センシング」など、幅広い領域の最先端技術のトップ人財を研究員として採用。(2018/04/25)
 
[2]日経デジタルヘルスより、デジタルヘルス事例:「働く人の生産性向上委員会」発足、RIZAPなど3社
エデンレッドジャパン、KOMPEITO、RIZAPの3社がプロジェクトを立ち上げ。第1弾として、食環境の改善に着目して働く人のパフォーマンスを引き上げる「食場改善プロジェクト」を始動。(2018/04/25)
 
[3]ウィット、食事管理アプリ「あすけん」会員数200万人を突破!【PDF】
今後の取組みとして、これまでにあすけんに記録されたデータやノウハウを駆使して様々な社会問題の解決を目指していく。医療分野での活用、高齢社会への対応など。(2018/04/27)
 
[4]損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険、健康になりたくなる保険「リンククロス じぶんと家族のお守り」発売25日で申込件数1万件を突破!【PDF】
「リンククロス じぶんと家族のお守り」は、保険本来の機能(Insurance)に、健康を応援する機能(Healthcare)を組み合わせ、従来にない新たな価値「インシュアヘルス」(Insurhealth)の提供を目指す「健康応援企業」への変革を具現化する商品。(2018/04/27)
 
[5]Mediplat、日本航空健康保険組合(JAL健保)に医師によるオンライン健康相談「first call」を導入
first callは、日常生活における自身や家族の健康上の不安などについて、チャットやテレビ電話で医師に相談できるオンライン健康相談サービス。今回の導入でJAL健保に加入する約7万4,000人の被保険者の健康増進・予防をサポートする。(2018/05/01)
 
[6]豊通オールライフ、訪問医療マッサージ「AViC オールライフ治療院」を開設
利用者の「少しでも〇〇したい」という思いに寄り添うオーダーメード型の訪問医療マッサージ。歩行困難や寝たきりの人々の身体機能の維持・向上や、日常生活動作および生活の質の維持・向上を支援する。(2018/05/02)
 
[7]損害保険ジャパン日本興亜、団体長期障害所得補償保険に「健康経営割引」を新設【PDF】
団体長期障害所得補償保険は、企業が契約者となりその従業員を被保険者とする団体保険。従業員が病気やケガで長期間就業することができない場合の収入を補償。従業員に安心して療養に専念してもらうことで企業の健康経営を支援する。(2018/05/07)
 
[8]ティップネス、「コンディショニング LIFE サポートプログラム」をスタート【PDF】
コンディショニングのある生活を体感・実践するためのプログラム。ティップネスオリジナルのコンディショニングメソッドを軸に、月ごとにテーマを設けさまざまな活動を実施。(2018/05/08)
 
[9]パソナ、「@Health+Care 健康管理システム」提供開始
健康経営に取り組む企業を対象に、従業員の健康データやライフスタイルデータを一元管理する新システム。従業員の健康診断結果やストレスチェック結果、残業時間のデータ、ライフスタイル調査や産業医・保健師との面談結果等のデータなど。(2018/05/08)
 
[10]クックパッド、スマートキッチンサービス「OiCy」を公開!
OiCyは、クックパッドに投稿されたレシピを機器が読み取り可能な形式に変換して機器に提供。主にキッチン家電を取り扱う企業に向けて提供するサービス。OiCyに対応するキッチン家電の開発に取り組むパートナー企業を募集中。(2018/05/08)
 
[11]AIが選んだ音楽で快眠をサポート!眠りをモニターするハイテクアイマスク『Luuna』
「Luuna」は、測定した脳波の状態に応じて最適なサウンドを流し眠りをサポートしてくれる睡眠グッズ。睡眠データは専用アプリに蓄積されていき、AIがユーザーに合ったサウンドを日々学習していく仕組み。(2018/04/25)
 
[12]貼るだけで数時間血糖値を測定できるパッチ、英バース大学で開発中
これまでのように肌に針を刺したりする必要はなく、絆創膏のようにただ貼り付けるだけで、数時間にわたって10-15分おきに血糖の測定が可能なパッチ。(2018/05/01)
 
[13]mHealthWatch注目ニュース:Fitbit、Walgreensなど新しいパートナーシップを発表
FitbitのSDKを使用して構築されているスマートウォッチとアプリは、健康を改善したり、糖尿病やいくつかの癌などの病状の管理を助ける新しいオプションをFitbitスマートウォッチのユーザーに提供するようになった。(2018/5/14)
 
 
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