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2019.04.16号 [海外事例にみる企画ヒント編]健康経営を支援する注目企業「Welltok」

健康ビジネス問題解決サポートメディアHealthBizWatch
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[海外事例にみる企画ヒント編]2019年4月16日号
   ≫≫≫Author:脇本 和洋
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こんにちは。脇本和洋です。
 
スポルツは健康経営の企画/実施/評価を支援しています。その中で重視することの一つが健康行動の継続度合です。継続しないと成果が出ないからです。
健康経営を支援するサービス提供企業は数多くありますが、「いかにして健康行動を継続させ成果を出すか」までを提案する企業はまだ少ないのが現状でしょう。
今回紹介する「Welltok」は、「健康行動を継続させ成果を出すこと」に注力した企業向けサービスを提供しています。
 
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【1】特集:海外事例にみる企画ヒント編
---健康経営を支援する注目企業「Welltok」
 
【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
---「ビジネススタイル変革」
 
【3】今週の注目デジクリップ!
---国内 複数食品の同時画像判別AI、海外 Apple Watch動向など、10本
 
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【1】特集:海外事例にみる企画ヒント編
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<テーマ>健康経営を支援する注目企業「Welltok」
 
では、さっそくWelltokの事業概要と、特長をみましょう。
 
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1.Welltokの事業概要
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■企業名:Welltok, Inc.
https://www.welltok.com/
 
■設立:2009年
 
■資金調達:251億円(2019年4月時点)
 
■売上:85億円(Owler調べ)
 
■顧客(B-B)
・企業の健康管理部門
・保険会社
・ドラッグストア/ヘルスケア関連企業
・医療機関
 
■サービス概要
20数種類の健康プログラムの中から、一人ひとりに最適なプログラムを紹介する「Cafewell(カフェウェル)」というサービスを提供しています。
 
<提携しているプログラム(一部)>
 
・リスクアセスメント系:BioIQ、Wellsource
・フィットネス・運動系:GlobalFit、Retrofit
・食事系:Zipongo、Nutrino
・家族の健康支援系:Kurbo Health、Zamzee
・ストレス、睡眠系:meQuilibrium、Optisom
 
※Cafewellの詳細(20種類以上の提携企業のプログラムあり)
https://www.welltok.com/cafewell/
 
 
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2.サービスの特長
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同社のサービスの特長は、Cafewellとともに、「Opportunity Analysis」という分析ツールを使って継続度を上げる工夫をする点です。
 
■「健康行動の継続度合」をウォッチするOpportunity Analysis
Cafewellでは一人ひとりに対して、食事、運動、ストレスマネジメントといった提携プログラムの中でどれを優先的に使えば効果が高いかを提案します(その過程では、同社が集めたビッグデータからAIを使って提案していると予想されます)。
 
ここまでは、よくあるパーソナライズ化した提案ですが、Opportunity Analysisでは、プログラムを開始した社員一人ひとりの、その後の継続度合までを分析します。
 
(例)
糖尿病リスクが高く、運動不足で疲れやすい社員Aがいたとします。そしてこのセグメントはクライアント企業にとって重要なセグメントだったとします。
 
その社員Aは、スタート時にCafewellが提案する複数のプログラムの中から「食事系コーチンプログラム」を選んだとします。
そして、社員Aの継続度が低い状況が見つかりました。
 
企業の健康部門の管理者は、Opportunity Analysisの機能を使って、なぜ継続度が低いかの仮説をたてます。
 
例えば、社員Aが食事系コーチングプログラムの中で、過食が続いているデータを発見、さらにコーチとのやりとりでストレスといった言葉を発見した場合、社員Aはストレスを抱えていて、その反動で過食が抑えきれないのではという仮説をたてます。
 
そして、企業の健康部門の管理者は社員Aに対して、食事系コーチングプログラムは一度中断し、根本原因に対応すべく「ストレス対応系プログラム」を推奨します。
 
その後、ストレスへの対応がうまくできるようになってから、再度食事系コーチングプログラムを行うように推奨します。
こうして成果に結びつけようとします。
 
つまり、Opportunity Analysisの特長は以下の3点にまとめることができます。
 
○企業の健康部門の管理者が、「積極的に先手をとって」仮説をたてていける
○「一人ひとり」の継続度の評価分析ができる
○1回のパーソナライズ提案に留まらず、「複数プログラム間」での継続支援を行う
 
※(例)は、同社サイト情報などからの類推含む
 
 
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3.一歩先の提案が求められる健康経営の支援サービス
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健康経営がブームになり、健康経営を支援するサービス提供企業が数多く現れました。そして価格競争が激しくなっています。
 
今、健康経営を支援するサービスでは、一歩先の提案が必要です。「継続」という視点では、以下の2点がポイントだと思います。
 
 
●プログラム単体として継続支援
 
健康プログラム提供企業にありがちなパターンとして、プログラムを実施した数か月だけの効果や継続度を示した数値結果を示し、売り込むパターンです。クライアント企業側はすでにこのパターンではもの足りなく感じてきています。「プログラムが終わってからどうなるの?」という疑問がすぐに浮かぶからです。
 
一歩先の健康プログラムは、一定期間で身につけた行動を、その後も定着できるようフォローすることまでサービスに組み込むことが必須になります。
 
 
●複数プログラム間での継続支援
 
プログラム単体として継続支援ができるようになったその先は、Welltokの(例)のように、健康部門の担当者が各種データ分析結果の助けを借りながら、「一人ひとり」に対して「複数プログラム間での継続支援」ができるようにすることと思います。
 
そのためには、クライアント企業の健康経営全体に踏み込んで、「そもそもどんな健康プログラムが必要か?」を提案できるまでレベルアップしておくことが必要になります。
 
健康経営全体の捉え方がわかるヒント情報を以下に用意したので、こちらも参考にしてください!
 
 
※参考バックナンバー>健康経営全体の捉え方(Johnson & Johnson)
http://www.healthbizwatch.com/mailmagazine/news/537.html
経営目標の明確化→経営戦略の明確化→あるべき人財像(人財要件)の明確化→健康施策の企画/実行/評価という流れを示しています。
 
※参考サイト「mHealthWatch」>健康経営キーマンインタビュー(リンナイ)
http://mhealthwatch.jp/column/column20190110
あるべき人財像を明確にし、各種健康プログラムを実施しています。
 
 
【脇本和洋】
 
 
我々スポルツは、一歩先を考えた健康経営の支援を行っています。ご興味ある方は是非お問い合わせください。
https://hbw.heteml.jp/sportz.co.jp/inq/inq.html
 
 
 
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【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
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≫≫≫「ビジネススタイル変革」
 
仕事があってそれに人を合わせていた企業主導から、人に仕事を合わせていく個の時代へのシフトが始まっています。あなたの準備はOKですか?
 
 
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【3】今週の注目デジクリップ! <10クリップ>
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[1]ソフトブレーン・フィールド、スマートフォン・ヘルスケア&フィットネスアプリの利用に関する調査
https://www.sbfield.co.jp/press/20190405-14006/
直近1年間でヘルスケアアプリの利用経験がある人は約3割。利用頻度は「週に6日以上」が54.3%で半数以上の人がほぼ毎日利用をしている、など。(2019/04/05)
 
[2]アイ・タップ、オフィスでのエクササイズ習慣により、健康増進と生産性アップをサポート 「Aiglea.move」のアップデート版をリリース
https://www.i-tap.co.jp/news/471
Aiglea.moveは、健康経営を導入・推進する企業、自治体向けの支援サービス。ストレッチや簡単なエクササイズなど手軽にできる運動をまずは1日1回、オフィス環境で部署単位などのチームで一緒に継続できる仕組みを提供する。(2019/04/05)
 
[3]ライフログテクノロジー、ヘルスケアアプリ「カロミル」の新機能、複数の食品を同時に画像判別し自動で栄養計算をするAIを搭載(PR TIMESより)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000018894.html
https://calomeal.com/
本機能により、食事の前に1枚の写真を撮影するだけで簡単に食事内容の記録を「カロミル」で行うことが可能になった。また、「カロミル」で画像判別できる食品が1万種類を突破。(2019/04/05)
 
[4]養命酒製造、あなたの胃腸はいくつ?「胃腸年齢診断」ページを公開
https://www.yomeishu.co.jp/icho_nenrei/
胃腸トラブルに合わせた対処法で胃腸改善を目指す「胃腸タイプ別セルフケア術」ページ、「胃腸美人診断」「胃腸美人養成講座」ページも同時公開。(2019/04/08)
 
[5]電通、世界24カ国で国際比較した「デジタル社会指標」と「デジタルニーズ充足度」を発表
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2019/0409-009792.html
調査分析の結果、日本は「デジタル社会指標」では24カ国中22位、「デジタルニーズ充足度」では24カ国中24位。国際比較において、日本はデジタル経済が社会において上手く機能しておらず、また日本人のデジタルニーズをあまり充足できていない状況が明らかに。(2019/04/09)
 
[6]脱出できるのは4人に1人-喫煙の恐ろしさを伝えるホラーゲーム『One Leaves』
http://mhealthwatch.jp/global/news20190403
「One Leaves」は脱出ゲームで、プレーヤーは走ることができるが、肺活量が乏しいため一度に短い距離しか走れず、4人中1人しか脱出できない。このゲームは2月からダウンロード提供されている。(2019/04/03)
 
[7]『Apple Watch』の心電図・不整脈検出機能、欧州と香港のユーザーも利用可能に
http://mhealthwatch.jp/global/news20190405
不整脈を検出できるのはApple Watch Series 1以降。心電図機能はApple Watch Series 4のみで、手持ちのWatchを5.2にアップデートして、同じくアップデートしたiPhoneの上でHealthアプリを開けばインストールできる。(2019/04/05)
 
[8]トレーニングは3,000種類以上!動画ベースのオンラインフィットネス『Aaptiv』
http://mhealthwatch.jp/global/news20190409
「Aaptiv」の使い方は運動をしながらその様子をセルフィで撮影するだけ。25名のトレーナーが常駐しており、運動能力の優劣に関係なく適切なアドバイスを得られる。(2019/04/09)
 
[9]調査:世界の遠隔医療市場は2025年までに1,305億ドルに達する
http://mhealthwatch.jp/global/news20190409-2
レポートでは、テレヘルス利用事例と世界市場の内訳が示されている。例えば、遠隔診察サービス市場のCAGRは18.9%と予測され、他方で遠隔病院市場は予測されている期間の終わりまでには合計853億ドルに達すると予測されている。(2019/04/09)
 
[10]『mHealth Watch』注目ニュース:Kaiser Permanente、医療従事者からアプリ提供できるエコシステム『Project Chamai』
http://mhealthwatch.jp/global/news20190415
Kaiser Permanenteの取組み「Project Chamai」は、Kaiser Permanenteがアプリの開発からデータ管理共有、提供方法まで含め、トータルプロデュースされています。医療従事者からすると理想の状態になっているのではないでしょうか。(2019/04/15)
 
 
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