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2019.07.23号 [ヘルスコーチングの視線編]ヘルスコーチングの可能性を探る:自己効力を高めるヘルスコーチング

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[ヘルスコーチングの視線編]2019年7月23日号
   ≫≫≫Author:里見 将史
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こんにちは、里見です。
 
ヘルスケアサービスの利用者と提供者双方の共通の課題の一つは「継続」です。
どんなに良いやり方、メソッドであっても「継続」しない限り、その効果を手にしたり、維持することはできません。
この「継続」に関係している大きな要素として「自己効力」があります。
 
今回は、「継続」に作用する「自己効力」に関して、ヘルスコーチングのアプローチを紹介したいと思います。
 
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【1】特集:ヘルスコーチングの視線編
---ヘルスコーチングの可能性を探る:自己効力を高めるヘルスコーチング
 
【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
---「単純拡大発想からの転換」
 
【3】今週の注目デジクリップ!
---国内 カラダがよろこぶ空気。、海外 高齢者の見守りなど、8本
 
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【1】特集:ヘルスコーチングの視線編
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<テーマ>
ヘルスコーチングの可能性を探る:自己効力を高めるヘルスコーチング
 
 
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1、「自己効力」とは
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「自己効力」とは、簡単に言えば「自分にはできそう」「達成できそう」「乗り越えられそう」といった、自信のような感覚で、自分が上手くやれそうだという期待感のようなものです。
 
そのため、自己効力が低いと、「自分には無理」「やってもムダ」といった後ろ向きの状態に陥りします。
 
このように、「自己効力」によって、取り組みを前進する際のモチベーションが大きく変わってきてしまうのです。
 
 
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2、「結果期待」と「効力期待」
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「自己効力」を分解すると、大きく2つの「期待」が存在すると言われています。
 
1つは、「結果期待」です。
この結果期待とは、行動、取り組みがどのような結果をもたらすか、つながっているかということに関連することです。
 
もう1つは、「効力期待」です。
効力期待とは、結果に関わらず、行動、取り組みそのものがうまく出来ているかどうかということに関連しています。
 
自己効力というと、結果や成果といった「結果期待」が極めて重要だと思われがちですが、実は「効力期待」である行動、取り組みそのものがうまく出来ているという感覚も重要なポイントなのです。
 
例えば、ダイエットのプログラムにおいて、具体的なやり方やメソッドに関しては必ず結果が出ることはイメージできるものが多いはずです。
しかし、そのダイエットのやり方やメソッドを上手に取り組むこと、継続することに確信が持てないと、「効力期待」は強まらなくなり、取り組み自体へのモチベーションは上がりません。
 
やはり、「結果期待」はもちろん「効力期待」の両方もしくは、「結果期待」よりもむしろ「効力期待」の方が強まらないと自己効力そのものが高まらないということになるのです。
 
「結果期待」は、具体的なやり方やメソッドに関連する部分が強く必ず結果が出ると予測できるといったゴールや目的につながるイメージです。
そのため「結果期待」を持ち続けるには、「結果期待」につながるための、変化や成果の実感が必要です。
 
また、この「結果期待」を得るためには、行動を後押しするための行動、取り組みそのものがうまく出来ているという感覚を得られる必要が出てきます。
 
そこで、ヘルスコーチングでは、自らの「自己効力」につながる視点や意識に向かうためのアプローチを様々な角度、タイミングで行っていきます。
 
 
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3、「自己効力」につながるヘルスコーチングのアプローチ
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ヘルスコーチングでは、行動にフォーカスしゴール、目的に向けて寄り添うコミュニケーションが基本です。
 
そのゴール、目的に向かう過程では、ゴール、目的に向かって前進している自分を自ら発見することが、自己効力を高めて行動を加速させることにつながるのです。
 
また、自らの気づきによって実感できた「出来る」という感覚が自信につながり、自己効力を高めていきます。
 
そのため、ゴールや目的に向かって前進していく途中、またモチベーションを維持していく際には、自己効力を高めることは大切なアプローチになります。
 
ヘルスコーチングでは、例えば以下のようなコミュニケーション手法を使って、自身の気づき、発見に導いていきます。
 
・言語化して身体の外に出す
→投げかけ、質問によって、対象者自身で言語化して身体の外に出すことによって自らの気づきにつなげていきます。
 
・イメージ化
→時制を活用して、過去と現在、現在と未来の自身を比べながら、変化や成果の発見に導いていきます。
 
また、上記のようなコミュニケーションは、ヘルスコーチングの要素と組み合わせて「自己効力」にアプローチしていくことになります。
 
・成功体験、成果、変化へのアプローチ
 
客観的な指標(データ等)だけでは、なかなか成果、変化を見つけることができません。しかし、この成果、変化を見つけられないことが、「自己効力」が得られない、高められない要因として考えられます。
そのため、主観的部分に目を向けて成果、変化へのアプローチを行ったりします。また、自身が見えていない部分、視点を変える投げかけをしたりして、イメージしやすくするようにサポートします。
 
・PDCAサイクル
 
ヘルスコーチングでは、定期的なPDCAサイクルを回していきます。
このPDCAサイクルの中では、結果だけではなくプロセスに目を向ける機会としてアプローチします。意識的にプロセスに目を向けることで、「自己効力」への気づきや発見につながっていきます。
 
この「自己効力」は自身の中で気づき、発見することで得ること、高めることができるものなのですが、取り組みに意識が向き過ぎてしまって、なかなか「自己効力」につながる気づきや発見の視点や意識が抜けてしまうケースが多くあります。
 
特に、スタート当初は、結果、成果に多くの意識が向いています。
しかし、最初から結果、成果を得られるものは少なく、やはりある程度の継続した取り組みが必須になってきます。
 
そこで、スタート当初にどれだけ小さな変化、成果を見つけられるかということもポイントで、それが「結果期待」につながっていくのです。
 
また、それと同時に全く見えていなかったプロセスに働きかけることで、「効力期待」が高まっていくのです。
 
 
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4、ヘルスコーチングでは「出来る」ことに目を向ける
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自己効力を高めるためには、目的やゴールに向かって、成果はもちろん取り組み自体が前進していることを「自ら発見すること」が最も重要です。
 
やはり自ら発見して高められた自己効力こそが、行動の加速へとつながって、目的やゴールに近づいていきます。
 
これまでの経験で、自らの気づきによって実感できた「出来る」という自信を持てた人ほど、結果、成果を手にすることができています。
また、プログラムが終了したあとも自走して継続できている人も、この「出来る」といった自己効力が高い人たちです。
 
やはり、「自らの発見」が重要な自己効力は、ヘルスコーチングの「自らの気づき」への働きかけによるコミュニケーションが効果的なのです。
 
ヘルスコーチングでは、対象者の「自己効力」につながるアプローチ、コミュニケーションを積極的に行うことで、モチベーションはもちろん行動の加速につなげていくのです。
 
 
今回お話した「自己効力」につながるヘルスコーチングの具体的なアプローチはほんの一例で、ヘルスコーチングにはもっと多くのアプローチの要素があります。
 
そのヘルスコーチングの要素を含めたキーワードを毎日メールで解説する「『ヘルスコーチング』早わかりガイド」を準備しております。
 
この「『ヘルスコーチング』早わかりガイド」は、「ヘルスコーチング」をみなさまに広く知っていただくため、ヘルスコーチングの特長的なキーワードだけを抽出し、簡単に解説したステップメールです。
 
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【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
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≫≫≫「単純拡大発想からの転換」
 
昨今、単純拡大していく現象は以前より減り、試行錯誤的展開が求められ、誰もが理解できる正解があるのではなくて、新しい答えを自らの経験でつくっていくしかない。
 
 
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【3】今週の注目デジクリップ! <8クリップ>
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[1]厚生労働省、令和元年度「全国労働衛生週間」を10月に実施
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_05680.html
10月1日(火)から7日(月)まで、令和元年度「全国労働衛生週間」を実施する。今年のスローガンは、「健康づくりは 人づくり みんなでつくる 健康職場」に決定。(2019/07/11)
 
[2]サンスター、「カラダがよろこぶ空気。」を提供する「QAIS -air- 01」発売開始
https://jp.sunstar-engineering.com/news/20190711.html
臭いの原因物質や菌、ウイルスを光触媒反応で水や二酸化炭素などに分解する高性能脱臭・除菌システム「QAIS -air- 01」を「カラダがよろこぶ空気。」をつくる室内空気環境・空間デザインソリューションとして、主に病院や介護施設向けに発売する。(2019/07/11)
 
[3]RPAホールディングス、医療機関で民間企業を超える業務効率化を実現!将来的には、AI+RPAで医療の質を高度化し、さらなる安全を確保
https://rpa-technologies.com/news/information/2035/
社会医療法人宏潤会 大同病院にRPAツール「BizRobo!」を本格導入。具体的な導入効果として、医師業務や間接事務の効率化、QI関連データ収集、各種事務サポート等により、年間8,000時間に及ぶ業務をRPAに置き換える事ができると試算。(2019/07/12)
 
[4]オプテージ、腕時計型ウェアラブルトラッカーを活用した作業員安全管理支援ソリューション「みまもりWatch」の提供開始について
https://optage.co.jp/press/2019/press15.html
関西電力病院 救急集中治療科 部長 端野琢哉医師監修のもと、周囲の温湿度情報から最新のWBGT値を推定し、作業員ごとのバイタル情報と合わせて熱中症のリスクを判定するアルゴリズムを独自で開発。熱中症が多いこの時期、大切な作業員をIoTで見守る。(2019/07/16)
 
[5]新社会システム総合研究所、デジタルヘルスの世界動向と取るべき戦略
http://www.ssk21.co.jp/seminar/S_19290.html
開催日は8月8日(木)。海外の戦略を踏まえたうえでグローバルヘルスを狙った製品・サービス開発戦略と国内だけを見た製品・サービス開発戦略がどれだけ影響を受けそうなのか。これらの法律や各国の動向を踏まえて分析する。
 
[6]UBMジャパン、コスメから食品まで話題の最新美容・健康が一堂に!ビューティ&ウエルネスの国内最大規模展示会を開催
http://www.dietandbeauty.jp/
開催日は、2019年9月9日(月)から11日(水)。第18回「ダイエット&ビューティーフェア2019」、第5回「アンチエイジング ジャパン2019」、第10回「スパ&ウエルネス ジャパン2019」。
 
[7]カメラやマイクを使わず高齢者の転倒事故を検知する『Sunrise』
http://mhealthwatch.jp/global/news20190710
Sunriseは、デスクライトやフロアライトとしても使える本体と、対象者の身に着けるウェアラブルデバイスで構成されたシステム。対象者が倒れるといった不自然な状況を検知すると転倒したと判断し、あらかじめ登録しておいた人に通知する。(2019/07/10)
 
[8]『mHealth Watch』注目ニュース:第一生命経済研究所、中高年単身者「健康を気づかってくれる人」調査結果
http://mhealthwatch.jp/japan/news20190722
今回注目するのは、中高年シングルの人々が感じている「健康を気づかってくれる人」の存在と健康への取り組みなどの実態調査に関してです。(2019/07/22)
 
 
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