HealthBizWatch Authorの大川耕平です。

前回ご案内したプチリニューアル第一号になります。
アフターコロナ、ウィズコロナ時代をどうビジネスドライブするか?の一つヒントになればと思っています。

特集:サービスデザインと健康の関係編

POP UP STORE アフターコロナでどう化ける?

今回は、HBWとしても僕大川個人としても特に注目しているマーケティングメソッドであるPOP UP STOREについて考えていきます。

なぜ、POP UP STOREに注目するのか?(以下略称:PUS)

ズバリ、

今後のあらゆる「モノ×サービス」モデルの顧客支持拡大に重要な役割を果たしていくメソッドであると思うからです。

元々PUSは欧州のあるスーパーが、追加売り場として埠頭に接岸した船を活用した臨時売り場で一時的なものとしてスタートします。(Wikipediaより)

これに端を発し、企業やブランドが商品・サービスのコンセプトやストーリーを見込み客や顧客に体験してもらうための期間限定突然店舗として空きスペースを活用した運用が、一定以上の効果が注目され普及していくことになります。

大企業の新ブランドの体験促進の場としての活用や、ダイレクトトゥコンシューマー(D2C)モデルの事業者の活用へと拡がってきました。

※D2Cとは「顧客に商品サービスを直接届ける」ビジネスモデルとのことで、ネットを主要なコミュニケーションメディアとして活用し、コンセプトを深く理解してくれる顧客との関係性を広げ、ネットならではのデータ活用によって新たな魅力づくりと拡大を目指すモデル。

PUS活用が上手い注目例を2つ挙げます。

■BASE FOOD(完全食)
https://twitter.com/basefood/status/1045521497660350464

■Peloton(スピンバイクのホームサービス)
https://healthbizwatch.com/mailmagazine/news/855.html

ここまでがビフォアコロナ期の展開です。
ここまでだけでもPUSのポテンシャルは期待できるのですが、アフターコロナはもっと凄いです。

オンライン顧客とのリアルタッチポイントの絶妙なバランス追求へ

アフターコロナのトレンド

  1. 3密ではない、高品質コミュニケーションの場づくりの模索が始まる
  2. 不特定多数を大量集客という構図が今後展開できにくい
  3. 既に多くのコンシューマーがリモートワークを経験し、その価値の良し悪しを理解している(ネットの課題も理解)
  4. ネット主導のビジネスが断然有利な世界へ
  5. B2C B2Bを問わずネットコミュニケーション主導によってビジネスが展開される
  6. 良質なリアル体験創出に量的拡大という制約をかけずともビジネスを成立させる方向へ多くの事業者がシフト
  7. リアル&ネットコト体験品質づくりのノウハウが続々開発されていく

リアル&ネットのシームレス化が進んでいく中で、リアルの場での展開が常識だったコト体験サービスが時空に拘らないデリバリーが可能でかつそれが主流になっていくはずです。
リアル、ネットどちらの出身であっても、PUSを活用し、より深く長い顧客エンゲージメントを創り、そして全国規模(スケールモデル)に広げていくことも可能であるのです。

・職域対象の健康づくり
→POP UPの発想と具体的導入による支持率の拡大と継続性の担保へ

・フィットネス機器&サービス
→POP UPタッチポイントからの発展やネットからの誘引とその融合

・モノ×サービスモデル
→POP UP拠点の開発とサービスの連動を経験シェアで促進

・コラボサービスモデル
→コラボサービス体験の場としてのPOP UPからの拡大

実に様々な商品・サービスで展開が可能なのがPUSです。
間違いなく今後化けます!!!

今回の想定読者

・現状スモールだが良質サービスのオーナー(健康系&フィットネス専門職)
→アフターコロナの新機軸模索

・モノ×サービスの今後のマーケティング展開がイマイチ見えていない担当者+モノメーカー
→使用価値にフォーカスしたサポートによる活性化

+サービスプロバイダー
→より踏み込んだ顧客価値開発と活性化

いかがですか?
ピンときた方、すでにこの分野での模索をし始めている方もいらっしゃると思います。
今号テーマで情報交換の場をつくりたいと考えています。ご興味あればぜひ!!

※今号の起点となった過去レポート
https://healthbizwatch.com/mailmagazine/news/861.html

●今号へのご意見や質問などは遠慮なく!

https://hbw.heteml.jp/sportz.co.jp/inq/inq.html

●サービスデザイン・オンライン会議のご案内

テーマ:今号テーマのスライド解説と補足情報の共有
日 時:2020年5月27日(水)18:00-19:00
    15分程大川より解説しその後質疑応答や情報共有
募 集:8名(先着順) 参加費:無料
※Zoomによるウェブ会議となります。アプリのご用意は各自でお願いします。

以下のURLより、「サービスデザイン・オンライン会議参加希望」とご連絡ください。
オンライン会議の詳細は、折り返しご連絡させていただきます。

お申込みはこちら
https://healthbizwatch.com/contact

健康ビジネスの現場で使えるキーワード

「デジタル&withコロナ時代の学び」

師匠は年長とは限らない。10,20,30歳年下の先生はたくさんいると考え行動すべし。

今週の注目デジクリップ!

[1]矢野経済研究所、サブスクリプションサービス市場に関する調査を実施
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2410
2019年度のサブスクリプションサービス国内市場規模(7市場計、食品・化粧品類の定期宅配サービス分野含む)はエンドユーザー(消費者)支払額ベースで、6,835億2,900万円であった。2020年度は前年度比15.2%増の7,873億円を予測する。(2020/04/22)

[2]BRITA Japan、正しく水を飲むトレーニング「水トレ」を開発
https://www.brita.co.jp/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9/%E3%83%96%E3%83%AA%E3%82%BF%E3%81%A7%E6%B0%B4%E3%83%88%E3%83%AC
「水トレ」は、健康で美しいカラダのために4週間で体験できる正しく水を飲むトレーニング。“水トレプログラム”モニター調査結果では、「代謝UP」「便通が良くなった」など92%の人が効果を実感。(2020/04/22) 

[3]資生堂、AIを活用した皮膚解析の新技術『デジタル3Dスキン TM』を開発
https://corp.shiseido.com/jp/news/detail.html?n=00000000002897
電子顕微鏡で観察した皮膚を、コンピューター上に超微細構造まで再現して解析する技術。これにより、コンピューター上で皮膚内部を、3次元で自在に解析できるようになり、皮膚内部を統合的に理解するための様々なアプローチが可能となった。(2020/04/28)

[4]LINEヘルスケア、全国の医師に向けて、LINEビデオ通話を活用した「オンライン診療マニュアル」を公開
https://corporate.m3.com/press_release/2020/20200428_001583.html
全国の医師がすぐにでもオンライン診療を開始できるように公開。オンライン診療のための新しいシステムを導入する手間や追加費用をかけることなく、ユーザー(患者)とビデオ通話でコミュニケーションを図りながら診療することができる。(2020/04/28)

[5]矢野経済研究所、おひとりさま関連市場の動向調査を実施
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2418
2019年のおひとりさま関連市場では15分野のうち13分野で成長の見込。単身者、単身世帯の増加に加え、あらゆる業界で「一人利用」を対象としたサービスの提供が増えてきていることから、今後もおひとりさま市場は拡大していくと予測。(2020/05/01)

[6]asken・バックテック・ニューロスペース、3社合同「健康維持・生産性向上のためのオンラインセミナー」
https://healthcare-solution05.peatix.com/
食事・睡眠・肩こり腰痛の専門家による、人事・健康経営担当者向けセミナー。「今日から従業員に展開できる簡単セルフケアテクニック」について解説。開催日は5月15日(金)、5月22日(金)

[7]スマートグラス『Blueberry』、装着者の脳パフォーマンスを計測可能
http://mhealthwatch.jp/global/news20200423-2
『Blueberry』は眼鏡のつるの部分に、センサーを搭載。これにより、脳の働きや心拍数を測定し、装着者のパフォーマンスを測定してくれる。(2020/04/23)

[8]Xiaomiサブブランド『Redmi』、初のスマートバンドを発表 驚きの安さで「Mi Band」と競合か
http://mhealthwatch.jp/global/news20200501-2
Xiaomiは、ウェアラブル端末において華米科技(huami)社と提携しているが、このほど華米科技と競合する可能性のある製品を発表した。定価99元(約1,500円)の同製品は、事前予約なら95元(約1,400円)で購入できる。(2020/05/01)

[9]『mHealth Watch』注目ニュース:運動が代謝に与える「真の影響」が判明
http://mhealthwatch.jp/column/news20200511
運動により体に与える効果を、同じ生活を送ることができる新兵を対象に、実施前後の血液検査することで、信憑性の高い結果が報告されました。(2020/05/11)