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2020.05.19号 [健康ビジネス・マーケティング&収益化編]アフターコロナにおける法人向けサービスのアプローチ

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[健康ビジネス・マーケティング&収益化編]2020年5月19日号
   ≫≫≫Author:渡辺 武友
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こんにちは、渡辺武友です。
コロナの影響により健康ビジネス業界も多くの業種で自粛してきましたが、最近は各社アフターコロナに向けた準備が慌ただしくなってきたようです。
今回は、アフターコロナでの活動における注意点をチェックしていきます!
 
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【1】特集:健康ビジネス・マーケティング&収益化編
---「アフターコロナにおける法人向けサービスのアプローチ」
 
【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
---「人に行動してもらうには」
 
【3】今週の注目デジクリップ!
---国内 「Withコロナ時代」の成功事例、海外 指輪型スマートデバイス「Motiv」など、7本
 
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【1】特集:健康ビジネス・マーケティング&収益化編
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<テーマ>アフターコロナにおける法人向けサービスのアプローチ
 
コロナにより生活が一変したことで、健康ビジネスの提供の仕方も、従前どおりとはいかず、再検討が求められるサービスも多くなってきています。
その1つが法人向け健康サービスです。
 
導入においては「以前と比べて企業の課題や優先順位が変わってしまった」
運用においては「集合型の研修が気軽には開催できなくなった」
などいくつか検討が必要になってきています。
 
今回はテーマを“従業員へのアプローチ”に絞って考えていきます。
 
 
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アフターコロナでも肥満が課題に
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コロナ禍による働き方、生活の変化により、体型への影響も出てきています。
以下はリンクアンドコミュニケーション社が実施した、自社サービス利用者アンケートからの抜粋です。
 
・ダイエット成果
昨年2-3月(8週間)では0.6kg減少していたのに対し、今年の同時期はほとんど減少が見られない。
 
・運動内容
ランニングなどの有酸素運動が減少し、自宅内での筋力トレーニング、ストレッチが増加した。(カロリー消費しやすい有酸素運動が減ってしまった)
 
出典:新型コロナウイルス流行下での生活習慣の変化を調査し、結果をまとめました(4月8日)
https://www.linkncom.co.jp/news/press/264/
 
 
他社の調査を見ても、概ね同じような結果となっている印象です。
 
また肥満に対して日本生活習慣病予防協会から注意喚起がされています。
こちらも抜粋していきます。
 
・コロナ感染や重篤化の危険因子の中に肥満が報告されている
・BMI25以上の肥満者は普通体重に比べて重篤化の危険度が6倍
・ICU治療後、退院できたのは普通体重が56.4%に対し、BMI30以上では42.4%に留まる
・女性よりも男性の方が重篤化しやすいことから内臓脂肪型肥満が影響している可能性が高い
 
出典:肥満は新型コロナウイルス感染の予後を悪化させる(4月30日)
http://www.seikatsusyukanbyo.com/main/opinion/003.php
 
 
コロナ感染の収束が長期化することが予測されることからも、集団免疫獲得が必要と言われています。
免疫を獲得する前に発症、重篤化の危険を避けるためにも肥満解消は、今後も重要な取り組みになってくるでしょう。
 
 
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「肥満解消しましょう」で動くのか?
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アフターコロナでは、太ってしまった従業員へどのようにアプローチするか、先程までの話しから考えると、
 
「コロナ感染は、肥満者の発症率、重篤化率が高い結果がでました。また在宅勤務が増えたことで肥満しやすい傾向にあります。今後もコロナリスクがあることを踏まえて、適正体重になれるようダイエットしていきましょう!」
 
このようなメッセージが想定されやすいですね。
しかし、対象者の人たちは、このようなメッセージで前向きに取り組んでくれるでしょうか?
 
ビフォーコロナのときも、
「太っていると生活習慣病を発症しやすくしてしまい、進行すると合併症を引き起こし、命に関わるので痩せましょう」
 
このようなメッセージを発信してきましたが、対象者の参加率が大きく伸びることはありませんでした。
 
アフターコロナとは、対象者からすると、コロナの危機から脱することができたと思っている状態で、今まで我慢していたことを思いっ切りやりたい。と考えているときでしょう。
 
食べたかったものを食べに行く、皆で朝まで飲みに行くなどを楽しみにしているところで、危機感を煽っただけでは「自分は大丈夫」と考えしまい、取り組んでくれないことが容易に想像できます。
 
 
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対象者を動かす3つの脳を刺激する
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1990年に米国の国立精神衛生研究所のPaul D. Maclean博士が、「人間に起きる行動は3つの脳から生まれる」と提唱しました。
3つの脳とは
 
本能を司る“爬虫類脳”
感情を司る“哺乳類脳”
理性を司る“人間脳”
 
この3つが刺激されることで人は行動するというものです。
 
“爬虫類脳”とは、考える前につい手が出てしまう生存欲求のことです。
“哺乳類脳”とは、愛情や喜び、逆に怒りや恐怖などからくる情動的欲求のことです。
“人間脳”とは、論理的に考え、納得することです。
 
例えば高級時計を買いたいとしましょう。
高級時計を選ぶ基準は、頑丈でキズもつきにくい。200m潜っても壊れない。などのスペックだけで選ぶでしょうか?
 
高級時計で有名なブランドを持っていることでスゴイと言われたい。(モテたい)
ゴージャスでカッコいい。
など、まずは本能や感情が刺激されて、高額を払うことに納得するため、「頑丈だから10年以上使えて結果的には得だ」と考えるのではないでしょうか!?
 
 
先程の「コロナ感染を防ぐためにも痩せましょう」とのメッセージは、“人間脳”にアプローチしたものです。
これだけで人を動かすのは難しいことがわかったと思います。
まずは“爬虫類脳”と“哺乳類脳”を刺激するためのアプローチを考えることが重要であると言えます。
アフターコロナでの見直しのポイントにお役立てください。
 
 
 
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【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
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≫≫≫「人に行動してもらうには」
 
どれだけその対象に期待を明確に持ってもらうかがポイント。人は自分の期待値の確認のために行動を起こす習性があるようです。
 
 
 
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【3】今週の注目デジクリップ! <7クリップ>
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[1]emol、AIとのチャットでチームの悩みを可視化するメンタルケアSaaS「emol work」を正式ローンチ(TechCrunch JAPANより)
https://jp.techcrunch.com/2020/05/07/emol-work-launch/
emolでは昨年12月にemol workのベータ版を公開。新しくなったemol workは各従業員の悩みをチーム内で共有する仕組みにフォーカスし、浮き彫りになった悩みをチーム全体で解決していく後押しをする。(2020/05/07)
 
[2]パソナとベネフィット・ワン、サイキンソーと連携し「腸活」推進による在宅勤務者の健康支援を開始【PDF】
https://global-assets.irdirect.jp/pdf/menu_file/2412/20200508203809_8467.pdf
https://corp.benefit-one.co.jp/
具体的には、パソナは、免疫力を高める「腸活リテラシー向上セミナー動画」を無償で提供、ベネフィット・ワンは、サイキンソーが提供する在宅でも簡単に取り組める「腸内フローラ検査」を期間限定の割引価格で提供する。(2020/05/08)
 
[3]パナソニック、食のコミュニティサービス「EATPICK」を開設
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2020/05/jn200512-2/jn200512-2.html
「EATPICK」では、調理に限定されない幅広い食(EAT)の情報を一人ひとりが自由に拾い出し(PICK)、さらに、その情報を多くの人と共有して楽しむことができるコミュニティの場を提供。(2020/05/12)
 
[4]コミューン、「Withコロナ時代」オンラインコミュ二ティを活用して、顧客やパートナーとの関係構築に取り組む企業の成功事例を公開
https://commmune.jp/blog/202005121036/
地域のシニア支援サービス「まごころサポート」の全国フランチャイズのコミュニティ<MIKAWAYA21>、逆風の飲食業界において「すごい煮干ラーメン凪」の経営にコミュニティを活用<凪スピリッツ>、在宅時間の長期化を手軽に健康にいい主食でサポート<ベースフード>の3社を紹介。(2020/05/12)
 
[5]グローバルニュートリショングループ、欧州で導入が進むNutri-Score、ほか|GNGグローバルニュース2020年5月12日号
https://global-nutrition.co.jp/information/npi_20200512/
トピックスは「Nestle社、Danone社が栄養評価スコア『Nutri-Score』の導入を推奨」、「ライフスタイル要素は地理的要素に比べ腸内細菌叢に及ぼす影響が大きい」など。
 
[6]指輪型スマートデバイス『Motiv』で激変する「次世代の個人認証」
http://mhealthwatch.jp/global/news20200512-2
『Motiv』の特徴の1つは、常に身につけておく認証ツールとして利用可能な点だ。このデバイスがあれば、セキュリティを確保しつつ、あらゆるサービスにログインすることが可能。ユーザーの心拍数を把握し、歩行や運動のデータも取得できる。(2020/05/12)
 
[7]『mHealth Watch』注目ニュース:BRITA Japan、正しく水を飲むトレーニング『水トレ』を開発
http://mhealthwatch.jp/japan/news20200518-2
今回の『水トレ』では、正しく水を飲むトレーニングとともに、どんな変化が期待できるのかをわかりやすく解説しています。やはり、トレーニングを実践したものの変化が見えない、変化が体感できないとトレーニング自体を継続するモチベーションは下がってしまいます。(2020/05/18)
 
 
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