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2018.09.11号 [モバイルヘルス&アプリ動向編]スマートウォッチの現状と今後

健康ビジネス問題解決サポートメディアHealthBizWatch
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[モバイルヘルス&アプリ動向編]2018年9月11日号
   ≫≫≫Author:渡辺 武友
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モバイルヘルス担当の渡辺武友です。
皆さんスマートウォッチは使ってますか?
値段も高めなので、フィットネストラッカーほど簡単に試していない方も多いようですね。
 
今回はスマートウォッチに焦点を当てて、モバイルヘルスにおける活かし方を考えていきます。
 
 
 
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【1】特集:モバイルヘルス&アプリ動向編
---「スマートウォッチの現状と今後」
 
【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
---「on boarding」
 
【3】今週の注目デジクリップ!
---国内 健康に働くための指標、海外 PatientsLikeMe動向など、13本
 
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【1】特集:モバイルヘルス&アプリ動向編
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<テーマ>スマートウォッチの現状と今後
 
 
フィットネストラッカーのブームからすでに7年が経ちます。
新たなフィットネストラッカーがリリースされることも稀で、スマートウォッチにシフトしてきた印象です。
スマートウォッチは厳密に言えば30年以上の歴史がありますが、今回はAndroid Wear登場後からどのようになってきたのかをみて、モバイルヘルスでの可能性を探っていきます。
 
 
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フィットネストラッカーの歴史
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まずはフィットネストラッカーから整理していきましょう。
今回はモバイルヘルス市場が形成された2008年以降をみていきます。
 
フィットネストラッカーは2011年に登場した「UP by Jawbone」あたりからブームとなってきました。
当初はNikeやJawbone、Fitbitが主だったメーカーでした。その後、スポーツウォッチを販売するGARMINやPolar、スマートフォンを販売するSamsungやHuaweiなどが参入してきました。
一時期、Fitbitが市場シェア7割を占めるほどに拡大してきましたが、2014年にXiaomiが低価格(13ドル)で「Mi Band」を販売したことで、フィットネストラッカーは一気に低価格化していきました。
 
そんな中、高付加価値製品として登場したのがスマートウォッチです。
 
 
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スマートウォッチ登場から現在
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スマートウォッチは大きく、AppleやSamsungなどの独自OSのものと、GoogleのOS「Android Wear」を使う提供方法にわかれます。GoogleのOSが提供されたことで、多くの企業が参入しています。
各OSは時代と共に進化していますが、機能的には各社拮抗しています。
 
Googleから「Android Wear」が登場(2014年)した翌年にAppleより「Apple Watch」がリリースされました。
当時、日本ではガジェット好きに受け入れられた印象でしたが、ヨーロッパではスタート時から盛り上がっていたようで、量販店ではスマートフォン以上にスマートウォッチが、1階正面に展示されていたほどでした。
 
スマートフォンに変わり、より小型の多機能端末として期待され、華々しくデビューしたスマートウォッチですが、当初のユーザーインターフェイスは使いづらく、思ったほどサードパーティ・アプリも集まらなかったことから、期待したようなスマートフォンに変わる感動を与えてくれる製品とはなりませんでした。
 
しかし各社改良を加え、「Apple Watch」は昨年Series 3が、Googleは「Android Wear」が今年「Wear OS by Google」に生まれ変わったことで、多くのユーザーに受け入れられるものへと進化してきました。
 
 
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スマートウォッチの機能
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スマートウォッチを「Wear OS by Google」に絞ってみた場合、どのようなことができるのかと言うと、スケジュール管理(Google Now)や各種通知機能、そしてもっとも力を入れているのが、Google Assistant機能を使った「スマートサジェスチョン」により、Googleへの検索指示、各アプリの操作、スマートホーム製品の操作などです。
 
実は上記の機能、スマートウォッチがなくてもスマートフォンがあればできてしまいます。
ではスマートウォッチならではの機能は何か?それは活動ログなどのヘルスケアデータの取得になります。
 
「Wear OS by Google」を導入する端末に、加速度センサー、心拍センサー、運動時に対応できる防水機能を組み込むことでフィットネストラッカーとして機能します。
 
もうおわかりと思いますが、それぞれ単体の機能としてみると、スマートフォンとフィットネストラッカーがあればこと足りてしまうのです!
 
確かにSIMが内蔵できるスマートウォッチであれば、スマートフォンと連携していなくとも多くの機能が使えるようになります。
しかし、この利点を活かせるのはマラソンやサイクリングなど、日々のトレーニングでウェアラブルを活用したい人に限られるのではないでしょうか?
普段から、スマートウォッチだけで電話をするというのも現実的ではないですね。
 
 
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モバイルヘルスとしてのスマートウォッチの活用
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現在、時計メーカーが率先して「Wear OS by Google」を使ったスマートウォッチを展開しています。
特にファッション性の高いメーカーであるFossilやDieselなどの参入が目立ちます。
 
<参考記事>
あのマーク・ジェイコブスがスマートウォッチ『Riley Touch Screen』を発売
http://mhealthwatch.jp/japan/news20180823
 
マイケル・コース、ブランドのアイコン的ウォッチ『ランウェイ』スマートウォッチ発売
http://mhealthwatch.jp/japan/news20180824
 
 
機能的には前記したように、加速度センサーによる活動や睡眠ログ、心拍センサーによるコンディションチェックなどになります。
これら機能が入ったからといって、ファッションウォッチを選ぶ人が、率先してトレーニングするようになるとは考えにくいです。
 
すでに「Apple Watch」などの利用者(意識して健康活動をしてきていなかった人)の声として、スマートウォッチを使うことで、普段どれだけ体を使っていないか、数時間座りっぱなしになっているかといったことに気づけ、意識するようになると聞くことが多いです。
 
モバイルヘルスの視点としては、もう一歩踏み込んだ提案ができるのではないでしょうか?
 
・健康行動を意識できるようになったら目標意識を持たせる
・目標達成のための行動提案をする
・スケジュール管理機能や位置情報を連携してレコメンドする
・活動データから体の変化を主観的に見つけるヒントを与える
 
このようなことが、身体ログを取り続けられ、スマートフォンの多機能と連携でき、常時身につけているスマートウォッチだからこそ取り組めると思います。
さらにスマートホームと連携することで、よる生活に密着したアプローチも可能になります。
 
 
スマートウォッチはまだまだ活かしきれてません!
スマートウォッチの活用を考えたい方は連絡くださいね。
 
HBW問合せ
https://hbw.heteml.jp/healthbizwatch.com/inq/inq.html
 
 
 
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【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
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≫≫≫「on boarding」
 
オンボーディングとは、サブスクリプションモデルにおける顧客価値最適化へ向けた顧客初期教育技術のこと。日本のウェルネスサービスモデルに決定的に足りていない考え方です。
 
 
 
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【3】今週の注目デジクリップ! <13クリップ>
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[1]理化学研究所、東京大学、日本医療研究開発機構、レム睡眠に必須な遺伝子を発見ー睡眠はどこまで削れるかー
http://www.riken.jp/pr/press/2018/20180829_1/
レム睡眠に必須なニつの遺伝子を発見し、レム睡眠がほぼなくなっても生存するマウスの作製に初めて成功した。本研究成果は、レム睡眠の誘導や睡眠覚醒における神経伝達物質アセチルコリンの役割の理解と、その異常により引き起こされる睡眠障害の病態解明や治療法の開発に貢献すると期待。(2018/08/29)
 
[2]神戸大学、所得や学歴より「自己決定」が幸福度を上げる
http://www.kobe-u.ac.jp/research_at_kobe/NEWS/news/2018_08_30_01.html
神戸大学社会システムイノベーションセンターの西村和雄特命教授と同志社大学経済学研究科の八木匡教授は、国内2万人に対するアンケート調査の結果、所得、学歴よりも「自己決定」が幸福感に強い影響を与えていることを明らかにした。(2018/08/31)
 
[3]NTTデータ経営研究所、『情報未来』No.59(2018年8月号)AIに期待される地域の健康課題の解消に向けた取り組みの実現性
http://www.keieiken.co.jp/pub/infofuture/backnumbers/59/report07.html
本稿では、ヘルスケア領域において我が国が直面している課題の整理とAIの活用事例等の紹介を行った上で、AI導入と親和性のある領域・業務等について論じ、今後の普及に向けた要諦について述べる。(2018/08/31)
 
[4]フィリップス、経済損失3.4兆円!?仕事と人生に重大リスクの睡眠時無呼吸症候群とは?
https://www.philips.co.jp/a-w/about/news/archive/standard/about/blogs/healthcare/20180901-blog-about-sas.html
睡眠中に一時的に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群。その主症状は「いびき」と「日中の眠気」。300-500万人以上の潜在患者数が推定され、放っておけば重大なリスクにつながる。(2018/09/01)
 
[5]三菱地所、「常に進化するオフィス」を目指す新本社で従業員の生産性向上・働き方改革を支援する2つの新たな取り組みをスタート【PDF】
http://www.mec.co.jp/j/news/archives/mec0903_concierge.pdf
http://www.mec.co.jp/
一つ目は、顔認証によるセキュリティシステムの実証実験。二つ目は、従業員のプライベートをサポートする「ユア・コンシェルジュ」サービスの実証実験。(2018/09/03)
 
[6]エムスリー、米国治験実施施設を買収ーカリフォルニアで3施設を獲得し、新たに5万人の患者にアクセスー【PDF】
https://corporate.m3.com/ir/release/2018/pdf/20180903_01.pdf
https://corporate.m3.com/
カリフォルニア州で治験実施施設を運営する Pharmacology Research Institute の全事業を取得。エムスリーでは今後も治験実施施設の買収を進め、米国全域をカバーする治験実施施設ネットワークの構築を進めていく。(2018/09/03)
 
[7]電通、「健康に働くための指標」を開発するため、全国1万人の会社員を対象とした調査を実施
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2018/0904-009596.html
社員や組織のバイタリティには、「睡眠」「雑談」「ちょっと幸せになれる習慣」という3つの要素が関係していることが分かった。調査結果をもとに「健康に働くための指標」を開発。(2018/09/04)
 
[8]イーウェル、「イーウェル フォーラム2018」開催
https://ewel.smartseminar.jp/public/seminar/view/269
開催日は10月3日(水)。「明日からできる!自分改革」ー生活習慣と生産性の関係ー。今回は、生活習慣に着目した生産性向上に取り組んでいる企業が経営の視点から具体的な施策、効果などを講演。
 
[9]ドコモ・ヘルスケア、「my sleep(TM)」の提供を開始
https://www.d-healthcare.co.jp/newsrelease/20180903/
睡眠状態を解析し自己の睡眠状態を理解することで、従業員の睡眠マネジメント力の習得をサポートする新サービス。米国のシンクタンク「ランド研究所」の調査研究によると睡眠不足による日本の経済的損失は約15兆円に達するという。(2018/09/03)
 
[10]瞬時に食品の栄養状態をチェック!ポケットサイズのポータブル分子センサー『SCiO』
http://mhealthwatch.jp/global/news20180830
一度のスキャンにかかる時間は2-5秒ほど。食品を測定したときには状態がpoorからexcerentまでメーターに表示される。さらに糖度やカロリー、水分量、たんぱく量なども表示してくれる。(2018/08/30)
 
[11]DeepMindのAI、50件超の眼病を診断-医師に匹敵する94%の精度を達成
http://mhealthwatch.jp/global/news20180830-2
Alphabet傘下のDeepMind社は、AIを利用して眼疾患を診断する上での進歩を示す研究結果を発表。このシステムは今や94%の精度で実行できるといい、いずれは世界中で目の検査方法を変革するのに使われることが目標。(2018/08/30)
 
[12]PatientsLikeMeとFDA、患者が作成したデータがどのように事象の報告に役立つのか調査へ
http://mhealthwatch.jp/global/news20180831-2
PatientsLikeMeは調査研究においてFDAと提携し、患者にそれぞれ異なった症状や状態を結び付け、患者が調査のために自発的に提供したデータを収集。この研究は患者自身が作成した健康データを新しいチャネルへ道を示す可能性があるものとなる。(2018/08/31)
 
[13]mHealthWatch注目ニュース:パ・リーグ「歩数計アプリ」ダウンロード数が5万件突破
http://mhealthwatch.jp/japan/news20180910
今回特に注目したいのは、一般的な職域や団体などの健康事業の取組みの中でなかなか興味を示してくれない30-40歳代が、同じ「歩数」を使ったサービスでもこの「パ・リーグウォーク(プロ野球)」では中心ユーザーになっている点。(2018//09/10)
 
 
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