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2018.11.27号 [ヘルスコーチングの視線編]ヘルスコーチングの可能性を探る:メソッドをどう位置づけるか?

健康ビジネス問題解決サポートメディアHealthBizWatch
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[ヘルスコーチングの視線編]2018年11月27日号
   ≫≫≫Author:里見 将史
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こんにちは、里見です。
 
前回、この[ヘルスコーチングの視線編]で紹介した「過去・現在・未来」を使ったコミュニケーションはいかがでしたか?
「時」を飛び越えたコミュニケーションだったので少々難しかったかもしれませんが、「過去・現在・未来」のアプローチは、「変化への気づき」に効果的なコミュニケーションの一つです。
 
さて、今回は視点を変えてサービスを提供する方々に参考にしてほしい「メソッドをどう位置づけるか?」について、ヘルスコーチング的な視点に立って、事例を交えて紹介したいと思います。
 
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【1】特集:ヘルスコーチングの視線編
---ヘルスコーチングの可能性を探る:メソッドをどう位置づけるか?
 
【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
---「個人商店の時代へ」
 
【3】今週の注目デジクリップ!
---国内 シニアの生活意識調査など、7本
 
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【1】特集:ヘルスコーチングの視線編
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<テーマ>
ヘルスコーチングの可能性を探る:メソッドをどう位置づけるか?
 
 
ヘルスコーチングは、「健康的な行動変容を支援する」ことが特徴の一つだということをこれまでにもお伝えしてきました。
 
そのため、ヘルスコーチングでは、「ゴール・達成イメージ」、そして達成イメージを手に入れるための「具体的な行動(アクション)」は、対象者が自ら決定して取り組むことが基本的なスタンスです。
 
しかし、実際にサービスやプログラムを提供する際には、対象者の目的を定めて、その目的に合わせたアプローチやメソッドを前提にプログラムを設計することがあります。
 
このような「具体的なアプローチやメソッド」が前提のサービス、プログラムを提供する際に陥りやすいのが、ヘルスコーチングの基本スタンスである「ゴール・達成イメージ」に向けた「具体的な行動」という関係性が崩れるケースです。
 
 
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「ゴール・達成イメージ」に向けた「具体的な行動」の関係性
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ヘルスコーチングでは、「ゴール・達成イメージ」に向けた「具体的な行動(アクション)」の位置づけを常に意識することが大切になります。
 
しかし、具体的な行動への取り組みに目を向け過ぎると、モチベーションの源泉である「ゴール・達成イメージ」への意識が薄れていき、モチベーションのダウンにつながってしまうケースがあります。
 
また、「行動」に目を向け過ぎるあまりに、いつの間にか「行動」をこなすことが「目標、ゴール」にすり替わってしまう逆転現象が発生します。
 
いつの間にか手段である「行動をする」ことがゴールや目標に入れ替わってしまうと、「行動をこなす」こと自体にはゴールや達成イメージのように魅力が感じられないため、「行動」の前に障害が立ちはだかると、取り組み自体がストップしてしまうことが起こります。
 
そのため、そもそも「行動」は手段として位置づけられるものなので、もし取り組みができない、継続できない状況が続く場合には、行動を差し替えて、別の「行動」に入れ替えることが必要なのです。
 
このように、ゴールを達成するための「具体的な行動(アクション)」の関係が逆転し行動が目標にすり替わることが簡単に起こりうるため、「目標」と「行動」の関係を常に意識するように働きかけるサポートが重要になります。
 
 
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「具体的なアプローチやメソッド」がゴールになってしまうケース
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「具体的なアプローチやメソッド」を前提にサービス、プログラムを提供する際、対象者の「ゴール・達成イメージ」を飛び越えて「具体的なアプローチやメソッド」が目的化され提供されることがあります。
 
具体的には、「アプローチやメソッド」の取り組み自体が最終的なゴールや目的になっていたり、「アプローチやメソッド」がクリア出来ることが前提にサービスやプログラムが提供されるパターンです。
 
例えば、ウォーキングを軸にしたアプローチやメソッドが中心で本来はダイエットが目的のサービス、プログラムの場合なのに、実際にはウォーキングによるアプローチやメソッドを実施することが目的化されていたり、ウォーキングを継続できることが前提で、「継続できない」ことは置き去りになっているサービスです。
 
通常「アプローチやメソッド」には、具体的な取り組みや行動が含まれていることが多く、ほとんどの「アプローチやメソッド」の効果は「継続」が前提で、短期間の取り組みではなかなか効果は得られないものが多いです。
 
なかには、短期間で効果を得られる「アプローチやメソッド」もありますが、短期間で効果が期待できる「アプローチやメソッド」は、「継続」へのハードルが非常に高くなる傾向が強いものです。
 
さらに、対象者は一時的な成果を求めるのではなく、成果を手に入れたあともその状態をキープしたいという意識を強く持っています。
 
だからこそ「行動の継続」という視点がサービス、プログラムには必要で、対象者も「継続的な行動」に課題を感じているのです。
 
多くのダイエットサービスには効果的なメソッドが存在しているにも関わらずリバウンドが繰り返されているのは、この「行動の継続」にフォーカスしてアプローチしていないからなのです。
 
「ゴール・達成イメージ」に向けた「具体的な行動」の関係性が保たれているケースと「具体的なアプローチやメソッド」が目的化されているケースでは、サービス、プログラムの出発点がそもそも異なっているのです。
 
 
<「具体的なアプローチやメソッド」が目的化されるケース>
 
・アプローチやメソッドを中心にプログラム化される
・アプローチやメソッドに価値が置かれている
・アプローチやメソッドの取り組みができることが前提
・アプローチやメソッドだけあれば十分だと認識している
 
 
<「ゴール・達成イメージ」に向けた「具体的な行動」の関係性が保たれているケース>
 
・アプローチやメソッドはゴールに向けた具体的な行動と位置づけている
・取り組み、行動の継続は難しいことが前提
・アプローチやメソッドの「行動の継続」にフォーカスしてアプローチ
 
 
どんなに効果的なアプローチやメソッドも、対象者が継続できないサービス、プログラムではせっかくの効果が提供できません。
やはり、「行動の継続」を可能にするアプローチをするべきなのです。
 
そのためには、対象者の「ゴール・達成イメージ」に向けて「具体的なアプローチやメソッド」の関係を保ちながら、継続にフォーカスして、いかにアプローチやメソッドを継続できるようにサポートするかという視点が、サービス提供者側には必要なのです。
 
どんなに効果的なアプローチやメソッドでも、方法や内容を理解しただけではゴールに近づくことはできません。当然ですが、「行動」や「取り組み」といった「実践」が必要です。
さらに、ゴールを手にするためには「実践」の「継続」が不可欠なのです。
 
目的の一時的な達成ではなく、その状態を維持、キープするためには、「行動」や「取り組み」を習慣化まで持っていくことが最も重要になってきます。
 
効果が期待できるアプローチやメソッドにプラスして「行動の継続」にフォーカスしたサポートがポイントになります。
 
この「行動の継続」にフォーカスしたアプローチこそが、ヘルスコーチングのコミュニケーションの特徴の一つです。
 
ヘルスコーチングでは、「ゴール・達成イメージ」に向けた「具体的な行動」の関係性を常に意識し、継続という視点で効果的なアプローチやメソッドを活用して、対象者を「ゴール・達成イメージ」に導くことをフォローするのです。
 
 
今回ご紹介した「具体的なアプローチやメソッド」が目的化してしまうケースは、ある打ち合わせの中で実際に議論した内容です。
 
これまでにこの[ヘルスコーチングの視線編]で、「メソッド」と「ヘルスコーチング」の組み合わせや「ゴール・達成イメージ」と「具体的な行動」の関係性について解説してきましたが、まだまだお伝えしきれていないことがあると、その打ち合わせを通して改めて実感しました。
 
もし、ヘルスコーチングについてご不明な点などあれば、お気軽にご質問ください。お問い合わせはこちら
https://hbw.heteml.jp/healthbizwatch.com/inq/inq.html
 
 
 
ヘルスコーチングでは、たくさんの要素を組み合わせてアプローチしていきます。
 
そのヘルスコーチングの要素の一部を28個のキーワードにして毎日お送りする「『ヘルスコーチング』早わかりガイド」もご用意しております。
 
この「『ヘルスコーチング』早わかりガイド」は、「ヘルスコーチング」をみなさまに広く知っていただくため、ヘルスコーチングの特長的なキーワードだけを抽出し、簡単に解説したステップメールです。
 
もちろん、無料でご提供しておりますので、ご興味ある方は、以下より『ヘルスコーチング』早わかりガイド」希望とご連絡ください。
 
【『ヘルスコーチング』早わかりガイド】
 
お申込みはこちら
https://hbw.heteml.jp/healthbizwatch.com/inq/inq.html
 
 
 
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【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
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≫≫≫「個人商店の時代へ」
 
組織はどんどんとオープンになっていき、マネジメントは管理ではなくて支援になり、働き方も環境も進化していき、個人商店の時代になっていく!
さて、あなたは準備できていますか?
 
 
 
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【3】今週の注目デジクリップ! <7クリップ>
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[1]ソニー生命保険、シニアの生活意識調査2018
https://www.sonylife.co.jp/company/news/30/nr_181114.html
全国のシニア(50-79歳)男女を対象に調査。現在の楽しみを聞いたところ「旅行」(47.9%)が1位。男女別にみると、女性シニアの3人に1人が「健康づくり」を生活の楽しみにしていることもわかった。(2018/11/14)
 
[2]メドピア、薬局・薬剤師向けプラットフォーム事業を展開
https://medpeer.co.jp/press/6042.html
薬局・薬剤師を対象に「薬剤師集合知プラットフォーム」「かかりつけ薬局化支援プラットフォーム」の2つのサービスを開発し、2019年春のリリースを予定している。(2018/11/14)
 
[3]東京ガスとエコナビスタ、睡眠・疲労回復サポートサービスの開発に向けた資本業務提携契約の締結について
https://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20181115-01.html
東京ガスが保有する住まいにおける快適で健康な暮らしづくりの知見や実績と、エコナビスタが保有する大阪市立大学と共同で研究した疲労医学の知見に基づく睡眠状態のセンシング及びデータサイエンス技術をもとにサービスの共同開発に合意。(201811/15)
 
[4]FiNC Technologies、「FiNCパーソナルサプリメント」の販売を開始!
https://company.finc.com/news/10975
パーソナルサプリメントは、生活習慣・栄養診断の結果から個人の悩みに合わせたサプリメントが購入できるサービス。サーベイ結果から悩みに合わせた最適なサプリが3分で選べる。(2018/11/16)
 
[5]第一生命、かんたん告知「認知症保険」の発売【PDF】
http://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2018_046.pdf
http://www.dai-ichi-life.co.jp/
認知症の「予防・早期発見」「心のケア」「保険金請求サポート」の3つの観点から認知症保険サービスを提供。生命保険業界初のニューロトラック「認知機能チェックツール」やALSOK「代わりに訪問サービス」など充実のサポートも。(2018/11/20)
 
[6]SELVAS AI、AIが「がん」など10大疾病の発症率を予測する「Selvy Checkup」最新版を日本で提供開始(@Pressより)
https://www.atpress.ne.jp/news/171356
「Selvy Checkup(セルビーチェックアップ)」は、健康診断の情報を入力するだけでAIががんなどの主要10疾病の発病確率を予測し、適切な健康管理アドバイスを作成する、人工知能疾病予測ソリューション。(2018/11/20)
 
[7]『mHealth Watch』注目ニュース:2型糖尿病の徴候は診断の10年以上前から現れる
http://mhealthwatch.jp/japan/news20181123
今回注目するのは、2型糖尿病の徴候は診断の10年以上前から現れるというニュースです。ニュースの中の調査結果からすると、20歳代から生活習慣を整えておくことが、将来の2型糖尿病のリスクを軽減するためには必要になってきます。(2018/11/26)
 
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