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   Younger Next Yearにみる「老化(エイジング)」の考え方
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【老化に対する新しい考え方】

「Younger Next Year」は、2005年米国でベストセラーとなった老化
(エイジング)に関する書籍のひとつ。

現役内科医であり全米ベストドクターとしてよく紹介されるドクター・ハリ
ー(予防医療の専門家)と、ハリーの「老化にたちむかう処方箋」を実践し
てきたクリス氏(元弁護士70歳)が語る本です。

内容は、「老化(加齢に伴う体力の減退、関節の痛み、生活習慣病など)は
、避けられない」という今までの考え方を否定し、「運動と心の強化」で、
「老化の多くは自分の最期(さいご)が近づくまで避けることができる」と
するものです。

今回は、「Younger Next Year」にみる老化(エイジング)の考え方と、そ
れを元にした健康プログラム提供サイト「YoungerNextYear.com」を紹介し
ます。

※「Younger Next Year」とは、「1年後は今より若く」といった意味を表
しています。

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【事例紹介】YoungerNextYear.com
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■書籍概要

・「YoungerNextYear」日本語
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4767804604/qid=1142998325/sr=8-2/ref=sr_8_xs_ap_i2_xgl14/250-6295005-9629839

だらだらとした老化(老化は加齢とともになだらかにおこる)を否定し、例
えば80才までは50才に近い状態を維持することができることを説明。

その方法としては、運動(1週間に4日の有酸素運動、2日の筋力トレーニ
ング)と心の持ち方(愚痴を言わない前向きな心、まわり・家族を愛する社
会的な心の大切さ)を紹介しています。


■サイト概要
・URL:http://www.youngernextyear.com/
・運営:Harry Lodge、Chris Crowley
・設立:2005年

書籍「Younger Next Year」の老化対策の方法にもとづいて、運動&食事の
カスタマイズプログラムを提供しています。主な内容は下記のとおりです。

1)自分の目標に応じた運動&食事プラン
2)専門家(ドクター・ハリー)への質問&回答
3)アニメーション動画でのエクササイズ解説
4)マイブログページ
5)モチベーション維持のヒントやアドバイス
6)その他コミュニティなど。
費用:$4.99(約600円/1週間)

・プログラム会員登録ページ
https://secure.genesant.com/www/xnt/yny/pages/MainRegistration.aspx


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【スポルツの視点】「ヘルシーエイジング」という考え方
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■今回の事例のエイジングの考え方(だらだらとした老化を否定し、例えば
80才までは50才に近い状態を維持することができる)は、いわゆる
「IIP(いきいきぽっくり、健康寿命を長くすること)」の考え方そのもの
です。

■日本でエイジングといえば、アンチエイジングが話題ですが、本来アンチ
エインジングは今回の事例のような考え方を含むものです。ただ、日本では
、美容分野での皮膚を中心とした「若返り」といったイメージが強く出され
ており、上記のような考え方をアンチエイジングの範囲で提示するのは難し
い面がありそうです。

■そこで、今注目されはじめているのが「ヘルシーエイジング」というキー
ワードです。今まであきらめかけていた多くの老化は十分予防できるものと
することも含み、いきいきとした第二の人生を過ごすことが必要な定年後の
男性(シニアの男性)にとっては、重要なキーワードになっていくのではな
いでしょうか。

■同書では、「運動」と「心の持ち方」が非常に重要と説明。確かに運動を
続ければ、継続の際に必要な「心の強さ」も同時に鍛えることができるとも
言え、シニアに運動を提案する際には参考になる訴求ポイントとはいえない
でしょうか。

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