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  女性向け「食・運動・ストレス」の組み合わせ型ダイエットセンター
       「Inches-A-Weigh Weight Loss Centers」
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■好調な「女性向けダイエット施設ビジネス」

米国の女性向けダイエット施設としては、運動施設「カーブス」(30分間フィ
ットネスを提供、現在世界で9500以上の店舗数)や、ダイエットセンター
「Weight Watchers」(食のカウンセリング施設、全米で4400以上の店舗数)と
いった施設があり、いずれも業績好調です。

ただこれらの施設は、ダイエットしたい女性の立場からみれば、施設と別々に
契約し、訪問しなくてはいけないという課題があります。米国には、この点を
解決し、さらにダイエット時のストレスを解決する「食・運動・ストレスの組
み合わせ型ダイエットセンター」があります。

それが今回紹介する「Inches-A-Weigh Weight Loss Centers」。

特にストレス面で、「ライフスタイルカウンセラー」がダイエットの悩み(特
に、emotional eatingといわれるストレスを起因とする食べ過ぎについて)の
相談にのる点が特徴となっています。


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事例の概要
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■企業概要

・企業名: Inches-A-Weigh Weight Loss Centers

・URL: http://www.inchesaweigh.com/

・設立:1986年

・収益源:会費収入

・ターゲット:40才以上のミドル女性

・店舗数:2006年75箇所(北米、カナダ)、2004年57箇所
     ※年度は各種資料より推定

・売上(2006年度推定):フランチャイズ参加しているある1店の売上$22万
            (約2,640万円)×75店舗=約19.8億円

・会費:29ドル~49ドル(1週間)

・施設の大きさ:1,200~2,000平方フィート(108~180平米、30~50坪)の
        コンパクト設計


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提供プログラム内容
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■食:栄養カウンセリング

基本メニューとして、

・食生活分析
・治療歴などのチェック
・マンツーマンの指導
・個別メニュープランニング
・行動修正の指導

があり、店舗内では栄養飲料・栄養バー・サプリメントの販売と、栄養ドリン
ク、サプリメントジュースなどを楽しめる「ニュートリション・カフェ」併設
している。


■運動:フィットネストレーナーによるグループレッスン

1)ひきしめ(Body Sculpting)
・45分間トレーニング
・低い負荷での軽めの運動
・柔軟性を高める運動(受動的運動)
・ペースをつかみながらの引き締め運動

2)減量(Weight Loss)
・15分トレーニング
・有酸素運動が可能なフィットネス機器を利用
・心肺機能、筋力アップ

1)と2)を合わせた合計1時間が標準プログラムとなっており、1)では、
柔軟性を高めるために、ストレッチができる受動的機器を使っている点が特長
です。


参考>施設内のフォトギャラリー
http://www.inchesaweigh.com/Sales/discoveryday/Centersmain.html


■ストレス:ライフスタイルカウンセラーが対応

同施設では、「ライフスタイルカウンセラー」がダイエットの悩み(特に、
emotional eatingといわれるストレスを起因とする食べ過ぎについて)に相談
にのっています。また、店舗内もリラックスできる雰囲気で、明かりを用意し
、音楽にも配慮しています。


以上のように、「Inches-A-Weigh Weight Loss Centers」は、

・食のカウンセリング
・運動の実施(特に受動的運動)
・ストレス(リラックス)

という3つを30~50坪のコンパクトサイズの施設の中で提供しています。


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スポルツの視点:Inches-A-Weigh Weight Loss Centersからのヒント
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■ダイエットとストレスとの関係を考える

ダイエットが失敗する理由として、ストレスが原因となるEmotional Eating
(情動的摂食)がありますが、同社はその分野の専門家である、ライフスタイ
ルカウンセラーが相談にのっています。

Emotional Eating(情動的摂食)は、「満腹感を感じても止まらない食欲のこ
と。空腹感以外の理由で食べること」をさします。

例えば、昼間緊張度の高い仕事をしていて(昼間の仕事で人間関係が難しく)
、帰宅後食事を済ませた後、生理的には満腹なのに、昼間のストレスを和らげ
ることを目的に、おかしや甘いもので自分の好きなものをカロリーを気にせず
食べることが挙げられます。

先日株式会社ナガセビューティケァが発表した「働く女性のストレスに関する
意識調査」(2007年1月実施)において、「ストレスがたまった時、ついやって
しまったことは?」という質問をしたところ、第1位(全体の43%)が、「
カロリーを気にしないで好きなだけ食べる」という結果がでています。

本メルマガの2月16日号で紹介した「The 3-Hour Diet 」でも、Emotional Eat
ing(情動的摂食)に対して、この分野の研究家をプログラム開発に参加させ、
ダイエットが失敗する根本原因にアプローチしています。

日本でも、ダイエット成功のためにストレスにどう対応すべきかを支援するこ
とが、今後の「重要テーマ」のひとつになるのではないでしょうか。


参考)株式会社ナガセビューティケァ、働く女性の「ストレス」に関する意識
   調査 (PDF)
http://www.nagase.co.jp/news/pdf/20070301.pdf
http://www.nagase.co.jp/beauty/index2.html


 

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