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ストレス対応充実のダイエットプログラム「Personality Type Diet」
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■食べすぎの原因となるストレス

ダイエットの基本は食事と運動。食事面での管理がうまくいかない理由の一つ
として、ストレスを起因とする食べすぎ(エモーショナルイーティング:情動
的摂取とも呼ぶ)があります。

ナガセビューティケァ社が行ったアンケート調査でも、ストレスは多くの人が
抱えており、「ストレスが原因でついやってしまったこと」の1位として「カ
ロリーを気にしないで食べる」という結果が出ていることからも、食べすぎの
原因となる「ストレス管理」がいかに重要かがわかります。

・ナガセビューティケァ、働く女性の「ストレス」に関する意識調査 (PDF)
http://www.nagase.co.jp/news/pdf/20070301.pdf


米国では、このエモーショナルイーティングをテーマに専門家と組み提案を行
い、成長しているダイエットセンター(Inches-A-Weigh Weight Loss Centers
)やダイエットプログラム(The 3-Hour Diet)があり、これらは過去に特集し
ました。

今回は3つ目の事例として、ダイエットの成功のために、ストレス対処のタイ
プを7つに分類し、そのタイプごとにストレス対策を提案しているのが特徴の
、有料ダイエットプログラム「Personality Type Diet」を紹介します。



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事例の概要
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■企業概要

・プログラム名:Personality Type Diet

・提供者:Dr. Kushner

25年間以上、実際の患者のダイエットを指導してきた開業医。2003から
2004年には、「Best Doctors in America」にも選出されている。米国医師
会のダイエットガイドブック「Physician's Obesity Treatment Guide」も執
筆する減量の権威のひとり。また、USA Today 、Tufts University Health
and Nutrition Letter 、SHAPE 、Fitness などの媒体で、同氏のダイエット法
は有効なアプローチと賞賛されている。

・提供方法:書籍及びサイト

書籍「Dr. Kushner's Personality Type Diet」は、2002年発刊の代表的著作で
あり、多数のメディアで紹介されている。また、サイトでの提供は、「eDiets
」に続く大手ダイエットプログラムサイト「diets.com」(Online Diet
Services Reviews 2007で第2位を獲得するサイト)で DR.KUSHNERS PERSONAL
TYPE DIETとして、メインのプログラムとして採用されている。

※書籍
http://www.amazon.co.jp/Dr-Kushners-Personality-Type-Diet/dp/0312325827/ref=sr_1_1/250-5739546-2690633?ie=UTF8&s=english-books&qid=1177662325&sr=1-1

※サイト
http://diet.com/member/personality_type_diet.php

※サイト利用の費用:
1ヶ月プランで登録料19ドル+ $4.99/week 
12ヶ月プランで$139.35 (登録料込み)


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プログラムの流れ
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1)食、運動、ストレスに関する質問に答える

プログラムは、食習慣、運動習慣、ストレスパターンについての57設問に回
答。すべて4択で、「そう思う」「ややそう思う」「あまり思わない」「まっ
たく思わない」のいずれかを選ぶ。直感的に判断できる設問で、所用時間は、
約5分で終わる。


2)各分野で自分はどのタイプか判定、その後アドバイスがある

食、運動習慣、ストレスに関して、それぞれ7つのタイプに分類され、その中
で自分はどのタイプの傾向が強いかがわかる。その後、アドバイスが提示され
る。

ちなみにストレスの場合、下記7つのタイプに分類され、自分はどのタイプの
傾向が強いかがわかる。

1)Emotional Sufferer
孤独感、ストレス、悲しみをまぎらわすために、感情にまかせて食べる人

2)Low-Self-Esteem Sufferer
自尊心に欠ける(自分を嫌い)タイプ。ひたすら体重計の数値を気にして、サ
イズ測定ばかりしている人。前向きでない人。

3)Persistent Procrastinator
明日から、来月から、ダイエットしよう!と常に思うタイプの人。

4)Can't-Say-No Pleaser
協調性はあるが、ノーと言えないタイプの人。

5)Fast Pacer
行動が早い人。いくつものやるべきことをスピーディにこなすのはよいが、結
果、ストレスがたまり、心のバランスがくずれがちな人。

6)Pessimistic Thinker
悲観的なタイプの人。どのダイエット方法を試してもうまくいかずに、その反
動で食べすぎることも。

7)Unrealistic Achiever
ジムに通って運動しながら、その後のごほうび(反動)としてビールを飲む人など。


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ストレス面でのアドバイスの特徴
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ストレス面でのアドバイスの特徴は、タイプ分類から「パーソナル感」のある
、エモーショナルイーティングの「発生時と予防時の幅広い」アドバイスを行
う点にあります。各タイプごとにその内容は変わりますが、概略としては下記
のとおりです。


●エモーショナルイーティング発生時の対処法

基本はエモーショナルイーティングがおきる時の感情と、行動をメモし、自分
で気づく方法を提案。また、孤独感がおきたときの対応法として、友達に電話
する、散歩するなどの予防法を事前にリスト化しておくといったの具体案を提
示。


●エモーショナルイーティングの予防法

・日常的にストレスを発散(リラックス)する時間を持つことの提案
呼吸法、瞑想、ヨガ、マッサージ、ピラティスなどストレスを和らげる運動を
紹介。

・ストレスを貯め難い生活をする方法の提案
ストレス対処タイプごとに、その根本的な予防法を提案(例:タイプの一つで
ある「Can't-Say-No Pleaser:ノーと言えない人」というタイプでは、ノーと
言うための工夫や心構えを提案)


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スポルツの視点:今後の開発テーマになりえる「ストレスとダイエット」
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今回は、ダイエットの主分野として、ストレス管理を食事・運動と同等に重視
しているプログラムを紹介しました。

ダイエットにおいて、ストレスは取り扱いが難しいテーマであるせいか、食事
と運動と同等にストレスを扱う事例はまだ少ないようです。

また、ダイエットに限らずストレス管理は多くの健康課題と関わりがあるテー
マと言えるでしょう。ストレス対策のどの分野をどのような形で自社のビジネ
スに絡ませていくかは検討が必要でしょうが、今後の差別化のキーの一つにな
ると考えます。


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