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  2007年のトレンドキーワードより「Satiety Index(満腹指数)」
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■海外で活発な動きがではじめている「Satiety(満腹感)食品」

今回は、本メルマガ2007年のトレンド予測号(2007年1月19日配信
)の中で紹介したキーワード、

「Satiety-Enhancing Foods & Drinks」(満腹感を売りにする食品と飲料)
の動向を少し詳しくご紹介します。

海外では、昨年から「Satiety(満腹感)」をメインテーマにした食品が数多
く出始めています。

例)
・ヨーグルト(Danon社「Shape Lasting Satisfaction」)
・スムージー(LightFull社「satiety smoothie」)
・オレンジジュース(Pepsico社「Tropicana Essentials with Fiber」)

日本でも満腹感を訴求した商品は数多くあるのですが、それを客観的にデータ
として示している事例は少ないようです。

海外事例の中には、満腹感を客観的データを使って訴求している事例もあり、
今回はこの満腹感に関する指標をテーマに、2つの事例を紹介します。


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事例1)メーカー発:「Fullness Index」(満腹指数)
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■商品名: LightFull Satiety Smoothie(満腹感の作れるスムージー)

・内容:低カロリー(1本90カロリー)ファイバー、たんぱく質を豊富に含
むスムージー(ピーチ&クリーム、チョコ、ストロベリー、カフェラテの4種
類)

・商品URL: http://www.lightfullfoods.com/smoothies/smoothies.php

・発売: 2006年2月
・価格: $29.8/12本入り

■Fullness Index(満腹指数)

同社の10数年にわたった満腹感についての研究に基づいて作成した満腹指標
「Fullness Index(繊維質量、たんぱく質量、カロリー数より計算)」を使っ
て満腹感を独自にデータ化。同社の商品がいかに効率よく満腹感を達成できる
か(指数として大きいか)を紹介している。

例)
同社商品(LightFull Satiety Smoothies):12-13
競合商品(Luna Bar Nutz Over Chocolate) :7
競合商品(Snickers bar):2
潜在競合商品(A medium apple):3

※参考:The Science of Satiety(上記説明)
http://lightfulfoods.com/scienceofsatiety.php


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事例2)研究者発:Satiety Index(満腹指数)
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■研究者名:オーストラリア研究者Dr. Susanne Holt氏

■Satiety Index(満腹指数)

オーストラリア研究者Dr. Susanne Holt氏が1995年に発表したもの。最近
メディアなどで「GI値の次に注目のダイエット指標」として、頻繁に紹介され
ている。

「Satiety Index」は、被験者が用意された食物を、それぞれ同じカロリー値ま
で食べ、その後の満腹感を測定したもの。具体的には、満腹指数(腹持ちレベ
ル)が白パンを100としたときの比較値%で表示され、できるだけこの指数が高
い食品をとることが推奨されています。

例)
・ベーカリー類(ケーキ65%、ドーナツ68%、クッキー120%など)
・スナック類(アイスクリーム96%、ポップコーン154%など)
・朝食シリアル類(コーンフレーク118%、オールブラウン151%など)
・フルーツ類(バナナ118%、りんご197%、オレンジ202%など)

※参考>「 Satiety Index(満腹指数)」の紹介記事
http://www.diabetesnet.com/diabetes_food_diet/satiety_index.php


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スポルツの視点:指数化によるビジネスチャンス
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「Satiety(満腹感)」というキーワード。食事制限をすることなく、楽にダイ
エットできる方法として、さらに研究・商品開発が進むものと思われます。特
に、指数化データによる提示は日本でも可能性があるはずです。

今までにない指数により新しい切り口を創出するという考え方は、他の健康ビ
ジネスにも応用できるのではないでしょうか。

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