海外ユニーク事例

2007.10.12号 卒業を前提としたダイエット食&サービス「Medifast program」

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       卒業を前提としたダイエット食&サービス
           「Medifast program」

      ー 自社商品を使わなくてもよい生活を提案 ー

           4年で売上約3倍を達成

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ダイエットの成功のあるべき姿は、期間内での体重減に加えて、その後リバウ
ンドせず体重をキープし、さらにそのダイエット生活を通じて、健康そのもの
への自分なりの価値観や実践方法を身につけることにあります。

ダイエット食品の多くは、「期間内での体重減」のみにフォーカスしていると
いえますが、今回紹介する「Medifast」は、食品会社でありながらも上記のダ
イエット成功の考え方を実践し、急成長している企業です。

その特徴は下記の2点です。

●顧客が最終的には同社の商品なしで体重維持できることを目指す

●ダイエットをきっかけに、オプティマルヘルス(自分なりの心、体、経済面
での健康価値観を作ること)をコーチングする事業も運営する


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今回の紹介事例:Medifast, Inc.
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■企業概要

・運営企業:Medifast, Inc.
・URL:http://www.medifast1.com/
・設立:1980年
(肥満治療を目的としたミールリプレースメント商品を、病院やクリニック向
け販売することからスタート)

・売上
2006年:$74mil(約89億円)
2005年:$44mil(約53億円)
2004年:$27mil(約32億円)
2003年:$25mil(約30億円)

・概要:個人向け、医療機関向けのシェイク、バーなどのダイエット食品や
 ウエイトロスプログラムの販売。男性向け糖尿病患者向けプラグラムもあり

・商品群:シェイク・バー&プリン・オートミール&スープ・飲料・おやつ・
 惣菜、及びそれらのセット商品。

※商品一覧
http://www.medifast1.com/shop/index.asp


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特徴1)ダイエット達成後の徹底フォロー
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同社の代表プログラムは「Medifast program」。簡単に言えば、同社の商品の
使い方紹介ですが、その特徴は、ダイエット達成後のフォローを充実させ、ゴ
ールを、「顧客が最終的には同社の商品なしで体重維持できること」としてい
る点です。

●プログラムの流れ

・ステップ1)5 & 1 Plan (同社のダイエット食品中心)
一日に6食(同社の5食のダイエット食品+自分で用意する1食の魚・肉&野
菜)を食べる。2、3時間おきに食事をするので、空腹感を感じにくい工夫あ
り。(期間:4週間)

・ステップ2)Transition Plan(ダイエット食+通常食)
ダイエット達成後に、無理なく通常食へ戻るまでの転換期での提案。1日2、
3食の同社のダイエット食品+通常食を提案。(期間:約8週間)

・ステップ3)Medifast Maintenance Plan(通常食中心)
プログラムの最終段階。オンラインのガイドブックを通じて、ダイエット食品
を利用しない通常の食事で正しい生活習慣を継続するためのポイントを提案す
る。

例)
・消費カロリー&摂取カロリーのしくみを理解する
・正しくヘルシーな食品を選び、体を動かす
・カロリー数を意識して、食事量をコントロールできるようになる
・サイズぴったりの気に入った洋服をバロメータにする
・自分自身の体重レンジを知り、上限を超えないように注意する
・水を飲むなど

※Medifast Transition & Maintenance Guide(全48ページ)
http://www.medifast1.com/community/downloads/transition_guide.pdf


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特徴2)コーチング・カウンセリング販売で売上を伸ばす
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また、同社の販売チャネルごとの売上割合をみると、

1)Medifast Direct:ネットでのユーザー直販(売上の約60%)
2)Take Shape for Life:ヘルスコーチング付きネット販売(約30%)
3)Medifast Weight Control Centers:ウエイトロス・センター(5%)
(同社が運営するダイエットセンター:フロリダ2か所 テキサス7か所)
4)Medifast Physicians and Clinics:医療機関向けの販売(5%)

となっています。

特徴的なのは、2)と3)です。

2)の「Take Shape for Life」は、Medifastプログラム販売に加え、オプティ
マルヘルス(心、体、経済的な健康増進)の観点で情報発信しているサイト。
商品購入者向けに、専門家による個別ヘルスコーチングを無料提供。登録ヘル
スコーチは約4千人で、現在、看護師・医師・体重メンテナンス専門家の3本
のホットラインで、電話&メール相談を受け付けています。

・Take Shape for Life, Inc.
http://www.tsfl.com/


3)のMedifast Weight Control Centersは、同社のダイエットプログラム&食
品を使い、専門カウンセラーが対面でのカウンセリングも提供しているダイエ
ットセンター。カウンセリング・生活習慣改善教育イベント・商品販売・個人
の進捗管理などを行います。
http://www.medifastcenters.com/


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スポルツの視点
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■食品会社として、自社の食品の継続利用を促すことがキーであることを考え
ると、同社のように最初から、「我々のゴールは、顧客が最終的には自社の商
品なしで体重維持できることを目指す」とは言いにくいものです。

■しかし、同社はその点を「Medifast program」の価値として大きく訴求。
ここ数年積極的に広告投資を行いました。

■その結果、トライアルユーザーが大きく増えるだけでなく、実際には、プロ
グラムを卒業した人も、なんからの理由で体重管理がうまくいかなかった時、
信頼感のもてるこのプログラムに帰ってきて再度チャレンジしている(結果的
にはリピートしている)ことが予想されます。

■また、ダイエットより大切な「自分なりの健康の価値観」を考えていくサポ
ートをするヘルスコーチングサイトを保有し提案している点も同社が支持され
ている理由と考えます。

■ダイエットは生きる上でのあくまで手段であり、もっと大切なものがある。
ダイエットビジネスの本質的な意味と位置づけを改めて考えさせられる事例と
はいえないでしょうか。


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