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          会社員男性向けダイエットサービス
         「ビジュアル管理型健康キオスク端末」

        ー ダイエットは何のために行いますか ー

         「QOL型ダイエット」という方向性

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2008年4月から実施される特定健診・保健指導(メタボ健診)により、
男性向けダイエット市場が大きく拡大しようとしています。

しかし、今までダイエット経験のあまりない男性社員の多くは、ダイエットを
始める際の動機づけとして「肥満による将来の疾患リスク」を提示されても、
ダイエットを自ら進んで行いたいとは思いにくい現実があります。

つまりダイエットをはじめる前の男性の本音として、ダイエットは

・まじめで、
・おもしろくなく
・自分にとってのメリットが見えない

ものなのです。

今回はその意識を、「HEALTHspot(ヘルススポット)」という、
「ビジュアル管理型健康キオスク端末」を使い

○楽しそうで
○仲間と会話が弾みそうで
○金銭的に儲かる

に変えている、incentaHEALTH(インセンタヘルス)社という企業
に注目します。


※HEALTHspot:まずは下記をクリックしてイメージしてください。
http://www.incentahealth.com./HEALTHspotKiosk.html


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incentaHEALTH社の概要
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■企業概要

・運営企業:incentaHEALTH, LLC
・所在地:コロラド州デンバー
・URL:http://www.incentahealth.com./
・設立:2003年
・業績:売上データは公開されていないが、同社プレスリリースには導入企業
    が豊富に掲載されており、好調に推移している様子。
・概要:従業員向けビジュアル管理型健康キオスク端末「HEALTHspot」の
    法人向け販売

■経営陣
・Jack Rule氏(1990年代以降、企業経営のプロとしての実績をもつ)
・Todd McGuire氏(情報システム会社の最高執行責任者として、健康管理シス
 テム、金融サービスシステムなどを構築した。現在システム部門を担当)

■アドバイザー
・Dr. Jeffrey L. Boone氏(ストレス医学、高血圧、予防医学などを専門とし
 て複数の医療センターに従事。理学博士としての経歴ももつ医療専門家)

■HEALTHspotの概要

形状は、オフィスやジムの一角に設置できるタッチ画面付きキオスク端末で、
使い方は以下のとおり。

1)キオスクの前に立ち「体重」を測定。3ヶ月に一回は「写真」を自動撮影

2)上記データをオンライン送信、incentaHEALTHのデータセンターに蓄積

3)収集データは、社員向けの「インセンティブ付与」に役立てる

・HEALTHspotの写真
http://www.incentahealth.com./HEALTHspotKiosk.html
■HEALTHspotの導入実績
・Kaiser Permanente社コロラド(大手保険企業)
・U.S. Dept. of Health and Human Services(米国社会保険福祉省)
・AccidentFund(ヘルスプラン企業)
・CoBiz Inc(金融情報サービス企業)


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HEALTHspotの特徴
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1)「ビジュアル(写真)」で進捗管理
自分のダイエットの進捗状況や成果を、ひとめみてわかる。
撮影された写真は、オンラインのマイページで見ることもできる。

・HEALTHspotビジュアルレポート (写真あり)
http://www.incentahealth.com./ProgressReport.html


2)「インセンティブ」を活用してモチベーション維持
会社は、従業員に対して、HEALTHspot(キオスク)のデータに基づき、
「ダイエット達成率」に応じた年1回のキャッシュバックを行う。
従業員にとって、健康管理を続ける大きなモチベーションになる。


3)「オンラインツール」と「eメールコーチング」での個別サポート
メールや掲示板などで、専門家に相談すること(コーチング)が可能。
健康履歴に基づきカスタマイズされた運動・食事プランが毎日メールで届く。
自分にあった運動ビデオを見たり、記録をつけたりできるオンラインツール
も充実している。

・eメールコーチング
http://www.incentahealth.com./EmailCoaching.html


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HEALTHspot導入の企業側メリット
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導入企業の最大のメリットは、「企業のヘルスケアコスト軽減」です。
特に、以下の2点が特徴として紹介されています。

1)高い参加率:肥満の従業員のうち50%以上が積極的に参加
2)生活習慣の改善:体重減だけでなく正しい生活習慣によりキープできる

・導入効果
http://www.incentahealth.com./MeasurableResults.html


■導入例とその効果

ケース1)Kaiser Permanente社(コロラド)
米国大手保険企業のひとつ。
2003年にHEALTHspotを従業員に導入したところ、過去4年間でひとり平均
18ポンドの減量に成功した。進捗状況に応じて、対象の従業員に5ドルから
50ドル/月の報酬が支払われた。本年も継続して活用予定。

・プレスリリース
http://www.incentahealth.com./media/Print/KaiserBoulderPressRelease_Oct2007.htm

ケース2)CoBiz Inc.
金融情報サービス企業の従業員向けに導入後3年が経過。2006年に100
人以上の従業員が参加。ひとり年間15から20ポンドの減量を達成。
さらに、血圧、コレステロール値も改善した従業員もいて効果をあげた。
同社CEOは、「インセンティブを支払う費用は、(肥満をひきがねにして病気
になる)従業員の健康管理コストよりも、はるかに小額である」と導入効果を
絶賛している。

・プレスリリース
http://www.incentahealth.com./media/Print/CoBIZPressRelease_Feb2007.htm


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スポルツの視点
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■現在日本で展開されようとしている、男性向けダイエットにおけるサービス
を見る限り、

・体重を落とすことだけが目的
・一人でがんばる
・まじめに我慢する
・やらされる
といったサービスが多い印象があります。

■しかし、今回紹介した事例は

・体重が落とすことが目的ではあるが、写真が仲間の間で話題になり、
 時には笑いになり、職場や家族とのコミュニケーションが増える
・金銭メリットにより、やらされ感が少なくなる
といったことにつながっています。

つまり、ダイエットのためのダイエットでなく、楽しく、豊かに生きるための
手段としてダイエットがある位置づけになっているとも言えます。
生活の質や人生の質を高める手段としてのダイエット(QOL型ダイエット)
といえます。

■同社が現在、どれ程成功しているかといった具体的データはないですが、
こうした考え方で男性のダイエットビジネスを訴求していくことは、日本でも
有効とは考えられないでしょうか。



※お知らせ:
スポルツでは現在、男性のダイエット成功者・失敗者へのアンケート調査を
実施しています。不満・不安を収集し、男性ダイエットにおけるポイントを
さらに考えていきます。


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