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●ビジネスモデル事例【Isyndicate.com】

    ~ネット上でのコンテンツ仲介サイト~
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米国では、ネット上でコンテンツを「提供したい企業」と「利用したい企業」
を仲介するサービスが注目されています。今回紹介する「Isyndicate.com」
には、現在990以上の豊富なサイトが登録されており、ニュース、ビジネス
情報、スポーツ、エンターテイメントなど11のカテゴリーに分類されてい
ます。

健康関連では、医療情報サービスサイトdrkoop.com、OnHealth.com、HealthSCOUT
などから最新ニュース、各種ツール、コラムなどのコンテンツが登録されて
います。

Isyndicate.comのサービスは鮮度の高い情報を必要としているサイト運営者
(金融やコンピューター系)を対象にビジネスをスタートしており、登録
コンテンツも情報の鮮度を大切にする「ニュース系」が多いことが特徴です。
尚、Isyndicate.comは今年4月にMicrosoft、News.Corprationから新たに
出資を受け、イギリスにもサイトを立ち上げました。今後も日本を含め
積極的なビジネス展開が期待されています。


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【サイトの概要】 収益源は仲介手数料
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サイトの概要は以下のとおりです。
■ サイト名:Isyndicate.com
■ サイトアドレス: http://www.isyndicate.com
■ ビジネス対象タイプ:B-B
■ 運営企業:Isyndicate.com
■ 設立:1996年11月(NetEventsとして設立、1998年4月に社名変更)
■ 収益源:コンテンツ仲介時の取引手数料、コンテンツを利用したい企業
からの月会員費(200ドル~1300ドル/月:利用したい登録カテゴリーにより
変わる)

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【コンテンツの概要】 多くの健康関連コンテンツを仲介

現在の所、健康関連の登録サイトは以下のようになっており、内容は非常に
充実しています。
■ 健康関連の登録サイト数351(無料コンテンツ提供サイト193、有料コンテ
ンツ提供サイト158)
■ 登録サイトの内訳
病気・症状関連(57サイト)
フィットネス関連(38サイト)
栄養関連(22サイト)
老化関連(19サイト)
女性特有の病気関連(18サイト)
男性特有の病気関連(1サイト)
代替医療関連(13サイト)
健康関連ビジネス(10サイト)
その他に、薬品・治療・子供・安全管理・美容・情報技術などがある。


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【仲介サイトのいろいろな活用方法】 
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■ 健康関連のサイト制作にあたっては差別化されたコンテンツが重要で
あることはいうまでもありません。Isyndicate.comのような海外の仲介
サイトを活用すれば日本にはあまり見られない差別化されたコンテンツを
スピーディに自社サイトに取り込むことが可能になります。(ただし、
日本語化することに別途費用がかかるかは調査が必要です)
■ また、自社のコンテンツをIsyndicate.comに登録するという方法も
あります。米国サイトには見られない日本独自のコンテンツが、「アジア
からの最新関連情報」として、魅力あるものとして提供できれば新しい
収益として期待できます。
■ 健康関連分野のコンテンツ制作においては特に専門家の活用が重要に
なりますが、現状では専門家を雇いコンテンツを一から制作するという
方法をとっている企業が多いと思われます。従って、例えば専門家の
サイトを集め、コンテンツの一部レンタルや売買を仲介するサービスが
あれば便利といえるのではないでしょうか。
■ 健康関連のマーケットプレースや業界ポータルサイトを目指す場合、
Isyndicate.comのような仲介サイトを利用して海外の最新情報業界ニュース
などを自社サイトに取り込めば差別化コンテンツになる可能性があります。
■ 現在、日本でのコンテンツ仲介サービスはSOS(Site of Saving)
http://www.sos.ne.jp/
において展開されています。ただし、仲介の対象はサイト自体や開発ソフト
が中心であり、健康関連コンテンツは存在しません。日本でも情報の鮮度を
大切にするサイトは多くIsyndicate.comのようなコンテンツの仲介サービス
がいずれスタートするでしょう。

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