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【先進事例分析】
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       米国での健康コミュニケーション事例

   ー 3つのコミュニケーションタイプの事例を紹介 ー

  あらゆるダイエットに対応するコーチングを提供「TrimTalk」など

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スポルツではヘルスケア事業成功の鍵は「継続率」にあると考え、様々な
ビジネス事例研究から、健康行動の継続に作用する支援技術を
「継続ドライバ」と命名し、本メルマガにおいても幾度か紹介しています。

※継続ドライバとは
http://www.healthbizwatch.com/keyword/contents/14.html


前号では、その中の一つである「インセンティブ」を紹介しましたが、
今号では「ヘルスコミュニケーション」を取り上げます。

ヘルスコミュニケーションは、健康分野の専門家・成功者との
コミュニケーション全般をさし、

手法として大きくは、

・ヘルスコーチング(やる気を引き出す支援)
・ヘルスカウンセリング(悩みを解決する支援)
・ヘルスメンタリング(成功者・経験者として教える支援)

があります。

ここ数年米国では、大手ダイエットセンターやダイエット食品の販売会社が
これらの手法を積極的に導入するなど、注目をあびています。

そこで今回は、米国の「ヘルスコミュニケーションサービス」を紹介します。


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1)ヘルスコーチングサービス
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ヘルスコーチングサービスは、やる気を引き出す支援のこと。
米国では個人を対象に、電話でのヘルスコーチングを提供する専門企業があり
ます。代表企業は、PeopleFit USA社とTrimTalk社です。コーチングに有形
の商品(運動測定機器、学習教材)を連動させることで効果を高める工夫が
あります。

【PeopleFit USA】

■企業名:PeopleFit USA
■設立:2006年
■ミッション:Physical wealth(生きがいを作るための体づくり)
■売上:非公開

■サービス概要
・一般向け電話コーチング
・企業向け電話コーチング

■注目点:

1)商品を組み合わせた電話コーチング
モニタリング機器(消費カロリー計など)、健康知識集、記録帳、週1回の
電話での「コーチング」がセットになっている。

2)パーソナルトレーナーより値段が安い
電話コーチングの価格は、約200ドル/(月4回、1回30分)と
なっており、通常の対面パーソナルトレーナー受講の約半額といわれる

※PeopleFit USA
http://www.peoplefitusa.com/index.html


【TrimTalk】

■企業名:Ram Nutrition & Weight Loss, LLC
■ミッション(表記)
トリムトークは数多くのダイエットサービスで忘れられている感情的・内面的
なサポートを行います。
■売上:非公開

■概要
・電話コーチング

■価格
・1分間65セントより
(30分で36ドルより)

■注目点

1)あらゆるダイエットプランに対応
・コーチングを受ける人が、どんなダイエットプランを現在受けていても構わ
 ず、うまくいかない点をコーチングという手法を使ってサポートする
(様々なダイエットビジネスがある中で、その周辺で満たされないことを
 ビジネスとしている)

2)リバウンド防止をテーマに専門家が対応
・グループコーチング、コーチングの資格を保有する専門家が対応する
・リバウンドの防止を強く意識したコーチングを行う

※TrimTalk
http://www.trimtalk.com/


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2)ヘルスカウンセリングサービス
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ヘルスカウンセリングサービスは、悩みを解決する支援のこと。
ヘルスカウンセリングは大手ダイエット食宅配会社が導入しており、
ダイエットがうまくいかない「ストレス」にフォーカスをあて、支持をうけて
います。

【NutriSystem, Inc.】

■企業名:NutriSystem, Inc.
■設立:1972年
■売上:約776億円(2007年)

■事業ミッション(表記)
個別カウンセリング付きのダイエット食品を提供することで、目標体重に到達
することを支援する。

■注目点:
・専属のカウンセリングチームを保有しており、単なる栄養指導でなく、
リバウンドしたり、間食が止めれない、継続がうまくできないことに対して、
無制限カウンセリングを実施している。

・同社はダイエットセンターの買収も行っており、そこでのカウンセリング
ノウハウを電話カウンセリングへ応用している。

※NutriSystem, Inc.
http://www.nutrisystem.com/


【Inches-A-Weigh Weight Loss Centers】

■企業概要:
■設立:1986年
■売上:約20億円(2005年推定)

■注目点
1)栄養カウンセリング
食生活分析、治療暦などのチェック、マンツーマンの指導、個別メニュー
プランニング、行動修正の指導

2)ストレス(リラックス)
ライフスタイルカウンセラーがダイエットの悩み(emotional eatings:
感情的摂食ともいわれるストレスを起因とする食べすぎについて)相談にのる

※Inches-A-Weigh Weight Loss Centers
http://www.inchesaweigh.com/


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3)ヘルスメンタリングサービス
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ヘルスメンタリングは米国独特の手法であり、成功者・経験者がプログラムに
参加するというユニークなビジネスモデルに発展しています。

【Weight Watchers International, Inc】

■企業概要:世界最大のダイエットセンター(講習会)
■設立:1963年
■売上:約1500億円(2007年)

■注目点
1)グループリーダー制
同社の講習会を受けダイエットに成功者し、教育を受けた人を「グループリー
ダー」に講習会が行われる。

2)Lifetime Member(卒業者)
また、ダイエットに成功した卒業者はLifetime Memberとして表彰され、その
後講習会には無料で招待され、成功談を話すよう勧められる。

※Weight Watchers International, Inc
http://www.weightwatchers.com/


【企業名:eDiets.com, Inc 】

■企業概要:世界最大のネットダイエットプログラム販売企業
■設立:1997年
■サービス売上:約50億円(2006年)

■注目点:メンタープログラム
同社のプログラムを8週間以上継続した実績があり、直近の4週間分の
体重計測をしている人で、メンター登録をしメンターとして認められれば、
本サイトのコミュニティでダイエットを継続できている体験を初心者に伝える
ことができる。

※eDiets.com
http://www.ediets.com/


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スポルツの視点
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■今回は米国の代表的なヘルスコミュニケーション事例を6つみました。
専門家が一方的に知識を教えるものでなく、生活者との双方向のコミュニケー
ションになっている点が特長です。

■3つのヘルスコミュニケーションには、効果的な利用タイミングというもの
がありそうです。例えば、ヘルスコーチングは動機付け時、ヘルスカウンセリ
ングは停滞期、ヘルスメンタリングは継続維持期などです。

■また、ヘルスコミュニケーションはインセンティブ、パーソナライズといっ
た他の「継続ドライバとの連携」によりさらに効果が高まると考えています。

※継続ドライバとは
http://www.healthbizwatch.com/keyword/contents/14.html



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