海外ユニーク事例

2013.08.30号 【海外ユニーク事例編】進化する米国最大のウエルネスプログラム提供企業「Healthways(ヘルスウエイズ)社」

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【海外ユニーク事例編】進化する米国最大のウエルネスプログラム提供企業
            「Healthways(ヘルスウエイズ)社」
 
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こんにちは。
株式会社スポルツ、ヘルスビズウォッチ編集長の脇本和洋です。
 
健康産業が発展している米国。
健康に特化した上場企業は特に定点観測をしています。
 
今回はその中で、
健康情報サービスの中ではトップをいく
 
「Healthways(ヘルスウエイズ)社」という企業を紹介します。
 
 
<紹介内容>
 
・企業概要
・ウエルネスプログラムの概要
・ウエルネスプログラムの特徴
・学び
 
 
【本号の効果的な読み方】
 
・URLを記載していますので、クリックいただき、別画面で参照しながら
 お読みいただくと事例のポイントをイメージしやすいと思います。
 
 
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企業概要
 
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■企業名:Healthways, Inc.
 
■設立:1981年
 
■ミッション(表記):包括的なソリューションを提供することで、顧客の
ためにウェルビーイングの改善、医療費の削減、パフォーマンスの向上、
経済的価値を生み出す
(offers comprehensive solutions that improve well-being, decrease
healthcare costs, enhance performance and generate economic value for 
our customers)
 
■事業内容:B-B向けウエルネスプログラムの提供
 
■売上(2012年):約677億円(677milドル)
 
■実績
 
・会員数4,500万人(同社アニュアルレポート)。
・現在、アメリカ以外にブラジル、ドイツ、フランス、オーストラリアに
 支社を置き、海外展開している。
 
・2013年8月にジョージア州の州職員医療給付プログラムに基づいて、同州の
 職員約65万人を対象に、ウエルネスプログラムを提供することが決定した。
・National Business Group on Healthが主催する2010年度の“健康的なライフ
 スタイルのための最高の雇用者”賞を受賞。
 
 
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同社のウエルネスプログラムの概要
 
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同社のウエルネスプログラムとは、企業の全従業員に向け、
 
・身体の健康
・心の健康
・社会的な健康
 
を改善し、
 
社員の「生産性の向上」と「医療費の削減」を目指すプログラムです。
 
(この3つの健康は、WHOの健康の定義に沿っています)
 
 
ウエルネスプログラムは、下記の流れで進みます。
 
1.従業員のWell-Being評価を実施
 
2.さまざまな方法でプログラムの継続を高める
 
3.成果を確認する
 
 
>参考:サービス全体の動画デモ:
 
 
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特徴1:Well-Being評価
 
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一般的な健康リスク評価(HRA)では、「身体面」「感情面」
「健康的な行動習慣」の3つの切り口で当人の健康レベルの
チェックを行います。
 
しかし同社は2008年からGallup社と協力し、
 
独自の評価システム、「Well-Being Assessment」を作成し、
次の6つの分野でより包括的な評価を行います。
 
特に後半4から6の3つが特徴です。
 
1.physical Health(身体的健康)
2.emotional Health(感情/心理面の健康)
3.healthy behaviors(喫煙や食習慣、運動習慣など)
 
4.work environment(仕事の満足度、上司の接し方など)
5.basic access(生活環境の評価)
6.life evaluation(生活評価)
 
 
>参考:Well-Being Index
 
 
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特徴2:さまざまな方法でプログラムの加入・継続を高める
 
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「Well-Being Assessment」で改善点が浮き彫りになると、
本人にカスタマイズされた“Personal Well-Being Plan”という
改善プランをデザインされます。
 
その際、同社では次のようなサポート/ツールを用意しています。
 
・ウェブサービス(専用ポータル、トラッカー、モバイルなど)
・オンラインコミュニティ(禁煙プログラム用)
・専門家の指導/アドバイス
・電話、チャット、電子メール
・フィットネスやカイロプラクティックなどの施設との連携
 
特に「Well-Being Assessment」の結果からアドバイスを行う
のは、サイト以外にモバイルでも行っています。
 
例)Well-being Go
主な機能:トラッカー、行動課題(アクション)の提案、グループコミュニティ
 
 
また、“Personal Well-Being Plan”の行動の継続を支援する
「MeYou Health」というウェブサービスも展開しています。
(このサイトは、ヘルスウエイズ社と契約している企業の従業員でなくても
だれでも使えるようにしています)
 
 
※参考>本メルマガバックナンバー:健康行動の輪を広げる「MeYou Health」
 
 
 
さらに、2013年6月には、DR. DEAN ORNISHという心臓病予防、ダイエットの
専門家と組み、とうとう独自のメソッド提供を始めました。
 
 
 
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特徴3:ウエルネスプログラムの成果
    「生産性の向上」「離職率の低下」「医療費の削減」
 
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ウエルネスプログラムは、成果の測定があいまいになりがちですが、
同社では、
 
・アブセント(欠勤者)の減少
 
・プレゼンティズム(出社はしているがパフォーマンスの低い人)の減少
 
・医療費の削減
 
・離職率の低下
 
 
という成果で測定しています。
 
 
>参考:ウエルネスプログラムによる効果
 
 
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今回の事例からの学び
 
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●自ら成果ルールを作る
 
今まで、ウエルネスプログラムは費用対効果が測定しにくかったところを
同社は独自の指標(ウエルビーイングインデックス)を作り、さらに
企業にとって意味のある「生産性」という指標にもつなげました。
 
先行していた「Gallup社」と提携した点は大きなことでしたが、
ウエルネスプログラムの「成果」を自ら設定した点は参考になります。
 
 
●健康は手段であり、目的は別にある
 
ウエルビーイングインデックスは、あくまで健康の指標です。
健康は手段であり、目的は企業の生産性(バリバリ働くこと)をあげる
ことです。
そうした関係を明確にして、健康サービスを行っている点は参考になります。
 
 
●当たり前の健康法から、独自メソッドへ
 
過去の米国のプログラムも、通り一遍のまじめな健康プログラムを提供して
いましたが、それでは長く続かないことがわかってきました。
そこで同社は、ウエルビーイングインデックスを軸にした、独自の健康づくり
メソッドを作っています。
 
さらには、DR. DEAN ORNISHと組んだ独自の健康メソッドも
提供しはじめました。
 
 
●B-B企業といえど、B-Cでサービスを磨く
 
企業向けサービスは、導入はされるも実際には従業員があまり使わなかった
という例がよくあります。ヘルスウエイズ社は、MeYou Healthという一般向け
のサービスを展開しており、そこで磨いたサービスをB-Bにも生かすように
しています。
 
 
●B-Bへの明確な効果の提示
 
同社は、「生産性の向上」「離職率の低下」「医療費の削減」という形で
明確に導入の効果とエビデンスを提示し、効果を全面的に打ち出しています。
 
 
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