海外ユニーク事例

2014.01.28号 【海外ユニーク事例編】mHealthSummit&Health2.0カンファレンスよりトレンド紹介

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【海外ユニーク事例編】
 mHealthSummit&Health2.0カンファレンスよりトレンド紹介
 
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こんにちは。株式会社スポルツの脇本和洋です。
 
今回は、昨年末に行なわれた海外の代表的な健康IT関連の
展示会・カンファレンス(会議)である、
 
●Health2.0(カンファレンス)
 
●mHealthSummit(展示会&カンファレンス)
 
のトレンドを紹介します。
 
 
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Health2.0 カンファレンス(会議)概要
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■開催日:2013年10月
■場所:Santa Clara(カリフォルニア州)
 
■カンファレンスのアジェンダ(議事日程)
http://www.health2con.com/events/conferences/seventh-annual-fall-conference/#agenda
 
(主なアジェンダ)
 
・よりよい医療決定のための新しい環境
・パーソナライズ化の在り方
・データ管理
・ウエルネス機器とアプリケーション
・デジタル診療とヘルスマネジメント
・服薬支援のあり方
・メンタルヘルスのバーチャルコーチ
・病院のマネジメントツール
・ベンチャー紹介
 
特に「ウエルネス機器とアプリケーション」は充実しており、
その中から3つの注目事例を紹介します。
 
 
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「ウエルネス機器とアプリケーション」より注目企業の傾向
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■商品名:Inner Balance Sensor(インナー バランス センサー)
http://www.heartmath.com/
ストレスマネージメント用のiOSアプリとイヤホン型センサー。
センサーを耳たぶに装着し、スマホと接続することで心拍の微妙な
リズム変動を感知し、それに合わせた呼吸法を教えることで心身バランスの
安定/ストレス緩和につなげる。
 
「コヒーレンス法」(心拍リズムと呼吸リズムを合わせ、ポジティブな考え
をイメージする)と呼ばれる独自の「メソッド」を確立し、そのトレーニング
ツールとしてモバイルセンサーを位置づけ販売している。
 
※参考:デモページ(動画による紹介)
http://www.heartmath.com/innerbalance/
 
 
■商品名:Kinsa Inc.
https://www.kinsahealth.com/
スマホに接続して使用し、履歴を保存できる体温計。体調不良の症状(頭痛、
咳、のどの痛みなど)を記録し、グループ(学校のクラス、職場の同じ部署
など)で利用すると自分の周囲の罹患状況もわかる。
 
ユーザーからのデータを収集することで、インフルエンザのような感染性の
病気が発生した場合、特定の地域での拡散状況を把握でき、地域の罹患リスク
がリアルタイムでわかる。
 
このように体温計モバイルで得られた情報を「集合知」の形にすることで
病気の早期発見と適切な予防行動につなげようというものです。
 
※参考:デモページ(動画による紹介)
https://www.kinsahealth.com/about
 
 
■商品名:Genetrainer(ジーントレーナー)
http://www.genetrainer.com/
遺伝学的情報に基づいたフィットネスプランの提供。
23andMeやFamily Tree DNAといった提携している遺伝子検査会社による
検査結果に基づき、効率の良いフィットネスプラン、体の特性に合った
アドバイスなどを提供する。
 
具体的には、その人に有効な「運動の種類」「回数」「質」を指導する
というもの。
また、遺伝的にリスクの高い怪我(例えば腱炎など)を見極め、予防のための
トレーニングや体操を教えてくれる。
 
また、活動量計のデバイス(Fitbit, Garminなど)のいくつかと提携して
おり、デバイスで測定したデータを自動的に取り込んでくれる。
 
※参考:デモページ(動画による紹介)
http://www.youtube.com/watch?v=6NtX1eh6yVM
 
 
Health2.0 カンファレンスは、「集合知」の考え方をどう健康・医療に生かす
かということが主なテーマになっていますが、2010年頃から、モバイルヘルス
が急速に伸びた関係もあり、モバイルヘルス動向も大きく取り上げられるよう
になっています。
 
その中でも、Health2.0では、今回のように特徴のあるモバイルヘルス事例が
紹介されています。今回の3つの事例を見ると、
 
 
・健康の独自メソッドを実践する一つのツールとしてモバイルを位置づける
・モバイルで得られる健康データを集合知にする
・モバイルで得られる「運動」データに遺伝子情報を組み合わせる
 
といった特徴がみられます。
 
 
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mHealthSummit概要
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■開催日:2013年12月8日-11日
■開催場所:ワシントンDC
 
■展示会概要:モバイルヘルスに特化した展示会と会議。展示会には255社が
 出展
http://www.mhealthsummit.org/sites/default/files/2012%20mHealth%20Summit%20Exhibitors.pdf
 
■今年の注目パビリオン
今年の注目パビリオンは、「Inovation Zone(イノベーションゾーン)」。
Inovation Zoneの傾向としては、ゲーム系企業、データ管理などの企業が
出展した。
 
・Inovation Zone
http://www.mhealthsummit.org/exhibit-floor/innovation-zone
・Inovation Zoneの出店企業(ズームアップでわかる)26社
http://exhibitionfloor.himss.org/mhealth2013/public/eventmap.aspx
 
 
>参考
・mHealthSummit全体フロアマップ
http://exhibitionfloor.himss.org/mhealth2013//Public/GeneratePDF.aspx?IMID=undefined&EventId=3&MapId=5
・mHealthSummit会議の議事日程(4日間)
http://www.mhealthsummit.org/program-details/program-agenda
 
 
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「Inovation Zone」よりゲーム系の注目企業の傾向
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弊社(株式会社スポルツ)の里見、渡辺が昨年開催したセミナー
「モバイルヘルスの構造・動向」の中でも、
「ゲーミフィケーション」をキーワードとしてとりあげていましたが、
 
今年のInovation Zoneには、7社のゲーム系企業が出展しています。
そのうち特徴のある3社を紹介します。
 
 
■Action Mill LLC
http://actionmill.com/
終末医療患者に、人生の最終期に何をしたいのかを話し合うための、カード式
コミュニケーションゲーム。医療従事者が聞きにくいことをゲームを通して
聞き出す時に使う。
(現在は、モバイル版は存在していないが、今後開発するものと思われる)
 
・動画
http://www.kickstarter.com/projects/actionmill/my-gift-of-grace
 
 
■Linked wellness
http://linkedwellness.com/
メンタルヘルス系のゲーム式セラピー。Sparxといううつ病、ストレス、不安
などの感情をマネージメントする(見方を変える)のに役立つロールプレ
イングゲーム。
特に若者のうつが増加していることをうけ、ゲーム世代である若者に対して、
ゲームを使って学ぶことが有効と考え、開発したと述べている。
(同サイト内に動画あり)
 
 
■LINKED SENIOR
http://www.linkedsenior.com/
高齢者施設でのウエルネス増進のためのモバイル式のキオスク端末。
ゲーム(脳トレ)、回顧療法(昔を振り返りながら脳を活性化する)ビデオ・
スライドなどがキオスク端末に表示され、コンテンツは常に新しくなる。
単にゲームを提供するだけでなくグループでコンテンツを利用することで、
施設の介護担当者と参加者、参加者同士の「コミュニケーションが増える」
ことを狙っている。
 
・動画(一番下の動画が特徴の解説となっている)
http://www.linkedsenior.com/benefits/videos
 
 
今までの健康ゲームといえば、
 
・エクサゲーミング(ゲームを使って運動をする)
・ブレインフィットネス(頭の活性化)
・ヘルスゲーム(健康知識をわかりやすく学ぶ)
・チームゲーム(競争しながら健康行動を続ける)
 
といったものが多かったのですが、
 
今回出展した企業には、
 
・終末医療やメンタルヘルスなど重いテーマを、モバイルゲームを使って
 柔らかく感じさせる(考えやすくする)
・ゲーム世代である若者の疾患に絞りモバイルゲームを使って対処法を伝える
・モバイルゲームをきっかけとして利用し、参加者同士のコミュニケーション
 を深める
 
といった特徴がみられます。
 
また、モバイルゲームということでいうと、
Inovation Zoneには参加していませんが、ゲーム開発企業の
Akili Interactive LabsがPfizer社とパートナー契約を結び、
ビデオゲームを認知症の「早期発見ツール」として1月9日に発表しました。
http://www.akiliinteractive.com/press_release_1.9.14.php
 
 
これらに見られるよう、モバイルを使った健康(医療)ゲームは
その活用に広がりをみせています。
 
 
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今年も注目の「モバイルヘルス」
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今迄のモバイルヘルスといえば、
 
・リストバンド型でファッション性がある
・記録の手間が大幅に減る
・アプリがたくさんあって興味を引く(目新しい)
 
といったことがありました。
 
しかし、今後は今回紹介した海外事例にみられるよう
 
・特定の課題を解決する方法としてどれぐらい本当に役立つか?
 
別の言い方をすれば、
 
・ソリューションとして役割を本当に果たすか?
・継続して使ってもらえそうか?
 
 
ということが問われてくると思います。
 
 
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【海外注目企業リスト】
 mHealthSummit&Health2.0カンファレンスのリストご案内
 
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今号で特集した2013年の
 
・mHealthSummit
・Health2.0カンファレンス
 
に関して、スポルツが注目企業を選んだリストを作りました。
 
より詳しいイベント情報をお知りになりたい方は
是非ご活用ください。
 
 
●海外注目企業リスト【1】mHealth Summit+Health2.0より
 
http://hbw-store.com/report/kaigai-list1.html
 
 
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