━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
【海外ユニーク事例編】 2015年健康ビジネス一押しトレンド
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
こんにちは。
株式会社スポルツの脇本和洋です。
 
本年最後の特集は、「2015年の健康ビジネス一押しトレンド」です。
 
以下紹介する注目トレンドは、日頃ヘルスビズウォッチにご協力いただいている
プロフェッショナル20名の方々にお選びいただいたものです。
また、スポルツディレクター4名のトレンド予測も後半に入れました。
 
 
【1】IT×医療・ヘルスケア領域
【2】食品・食事サポート領域
【3】フィットネス&ライフスタイル領域
【4】職域・地域健康管理
【5】スポルツディレクターの予測
 
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【1】IT×医療・ヘルスケア領域
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
◆IT×ヘルスケアサービスに豊富な実績を持つ星野さんの予測
 
≪チェック&ソリューションサービスの進化、発展≫
 
ウェアラブルデバイスや遺伝子・血液・ホルモン検査など、自分の健康状態
の可視化サービスの本格化と状態・結果に対する対策商品やサービス、アプリ
などITxモノxヒトによるハイブリッドソリューションが創出される。
 
ネオス株式会社 ヘルスケアサービス部長 星野克茂
 
 
─────────────────────────────────
 
◆Health App Lab運営パートナー木島さんの予測
 
≪ロボットによるヘルスケアサービスのアシスト≫
 
2014年はロボットがC向け製品としてキャズムを越えた年だと思います。
従って新しいヘルスケアサービスとして、ロボットの「自立的な動作」+
「各種センシング組み込み」を生かしたアシストサービスが出始めるの
ではないかと予想しております。Apple Watchのリリースも期待大ですが、
Google Glassが失速しつつあるようにウェアラブルは医療/マニア層など
特定用途に留まるかもしれません。
 
Visso株式会社 代表取締役 木島功介
 
 
─────────────────────────────────
 
◆日本のモバイルヘルスをリードする亀村さんの予測
 
≪センサによる行動認識、機器連携を高度に活用したヘルスケアサービス≫
 
ウェアラブル機器や携帯端末と家電との連携に見られるように、ユーザ
自身の行動をベースにしたサービスの展開が一層活性化する。能動的な
健康志向ユーザだけでなく、あらゆるユーザにライフスタイルを変える
ような提案をしていくサービスが広がっていく。
 
ドコモ・ヘルスケア株式会社 サービス企画部サービス企画担当課長
亀村祐輔
 
 
─────────────────────────────────
 
◆ダイエット食事記録サービスの老舗を運営する天辰さんの予測
 
≪見切りをつける人・腹をくくる人≫
 
2013年ごろからウェアラブル・遺伝子・大手IT企業の新事業展開・海外から
の参入といったキーワードでのヘルスケア事業が一気に増えました。
ただ、率直に言うと、いきなり大爆発する事業は出てこないだろうと考えて
います。楽には事業が伸びない中で、見切りをつける人、腹をくくる人が
色分けされてくるのが2015年ではないかと思います。弊社も試行錯誤を繰り
返している最中。腹をくくってヘルスケア事業を担う人が増えてくると
心強いです。
 
株式会社ウィット 天辰次郎
 
 
─────────────────────────────────
 
◆ヘルスケア・メディカル領域で活躍する内井さんの予測
 
≪医療従事者主導のウェアラブル端末・サービス利用拡大≫
 
日本国内では、コンシューマ主導のウェアラブル端末普及は非常に難しい。
医師、医療従事者による治療や保健指導の一環として、これらの端末や
サービスの利用を半ば強制に近い形でユーザに勧めることによって、
初めて本格的に利用される。2015年はそのスタートの年となる。
 
ネオス株式会社 取締役 内井大輔
 
 
─────────────────────────────────
 
◆健康センシングビジネスを牽引する中村さんの予測
 
≪健康データの自由化によるモバイルサービスの進化・拡大≫
 
ウェアラブル端末の普及および健康機器のスマホへの接続性向上により、
ユーザーは測り記録することの煩わしさから解放される。より連続的で、
より多くのデータから、ライフスタイルに直結した自然なタイミングで
情報提供できるモバイルサービスが普及する。
 
オムロンヘルスケア株式会社 健康サービス開発部アプリ企画グループ
グループリーダー代理 中村文彦
 
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
【2】食品・食事サポート領域
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
◆ニュートリションビズをグローバル視点で分析する武田さんの予測
 
≪食品の科学的根拠に基づいた機能性表示が解禁!≫
 
「日本再興戦略」に組み込まれた食品の機能性表示の容認。
2015年春より施行。これまでの情緒的価値提供型のマーケティングから機能
性価値提供型へのパラダイムシフトが起こるか?アートからサイエンスへ!
 
株式会社グルーバルニュートリショングループ 代表取締役 武田猛
 
 
─────────────────────────────────
 
◆人気ダイエット食事日記サービスで活躍する道江さんの予測
 
≪極端なダイエット法への反動≫
 
毎年のように「○○だけで痩せる」というような安易なダイエット法が
出てきては廃れていきます。ここ最近、雑誌等のメディアの方とお話し
していると、極端なダイエット法離れが起こっているように思います。
2015年は、バランスよく食べて体も動かすという基本に立ち返る動きが
出てくると考えています。
 
株式会社ウィット 道江美貴子(管理栄養士)
 
 
─────────────────────────────────
 
◆食ライフスタイルのスペシャリスト今川さんの予測
 
≪食に関する健康志向商品・サービスも「効果の体感」で選ばれる≫
 
商品(サービス)の健康志向がさらに加速していく中で、そのものの情報
だけでは購買・継続につながりにくい。その商品を利用したことで得られる
効果を体感させるサポートプログラム、サービスがさらに重要になってくる。
顧客接点での今までにない工夫が必要。
 
有限会社クオリティライフサービス 代表取締役 今川博喜
 
 
─────────────────────────────────
 
◆医療情報コンサルタントの遠藤さんの予測
 
≪ファスティングツアー≫
 
ファスティングの神髄は、自分の体の声をきき、普段の食生活を一旦
リセットし、「リバウンド」の少ない体づくりを目指すものです。
一時的な減量ではなく「個人に合わせた無理のない生活習慣の見直し」
「リバウンドしにくいダイエット」といった本質的なダイエットニーズ
に注目しています。
 
キュービックシー株式会社 代表取締役 遠藤辰哉
注目ファスティングサービス「オプティアス」
 
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
【3】フィットネス&ライフスタイル領域
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
◆フィットネス総合メディア企業を率いる古屋さんの予測
 
≪スモール化≫
 
既存のビジネスモデルからの転換が求められているが、それを実現するため
のキーワードが「スモール化」。施設規模を縮小し、より少ない会員数に
対してスモールグループ形式で効果的なトレーニングを提供するなどして
高い顧客生涯価値の実現を目指すようになる。
 
株式会社クラブビジネスジャパン 代表取締役 古屋武範
 
 
─────────────────────────────────
 
◆フィットネス業界の戦略・マーケティングに詳しい上野さんの予測
 
≪休養を付加した 健康管理アプローチの元年≫
 
今まで分散して提案、サービス化されていた運動指導、食事栄養指導の領域が
統合されるとともに、そこに休養の領域を加えたヘルスマネジメント、アプ
ローチが始まる。
 
株式会社ティップネス 企画部 部長 上野和彦
 
 
─────────────────────────────────
 
◆オンラインパーソナルトレーナー第一人者の森さんの予測
 
≪個人のライフログデータを専門家が共有し、運動実践を支援するサービス≫
 
日頃、仕事中心の忙しい生活を送っている人が、コンスタントに運動実践
をしていくのは至難の業。ウェアラブルなライフログ機器等を活用し、
その計測データを専門家(トレーナー等)と共有することで、状況を見守り、
タイムリーなアドバイスを行っていく。
 
株式会社ボディクエスト 代表 森俊憲
 
 
─────────────────────────────────
 
◆フィットネスから健康事業を多角的に展開する近藤さんの予測
 
≪健康づくりは、食から。人、街、地域を健康にする食関連サービス≫
 
和食が無形文化遺産に登録され、ヘルシーな日本食は世界から注目を
浴びるようになりました。さらには食品機能性表示の導入や、タニタ食堂や
アスリート食堂など、オフィスワーカー向けの健康系食堂、軽度認知症予防
に効果的な食生活など、地域と連携した食系健康づくりに注目です。
 
株式会社ルネサンス ヘルスケア事業本部 近藤大祐
 
 
─────────────────────────────────
 
◆シニア向け健康プロモーションで活躍している校條さんの予測
 
≪“スマ歩”が国民的ムーブメントに。スマホ活用も多面的に≫
 
よこはまウォーキングポイントのような、ウォーキングを軸にした自治体
主導の介護予防施策が一斉普及。歩行弱者に向いたポールウォーキングの
採用も広がる。シニアにも使いやすいモバイルでのデータ記録、学び、
交流も進展、「スマ歩」(スマート歩行)が目標に。
 
株式会社元気学校 代表取締役 校條諭
 
 
─────────────────────────────────
 
◆コーチ育成に実績豊富な最上さんの予測
 
≪人を介した健康サポートシステム≫
 
「人」を介した健康サポートシステムが主流になっていく。
糖尿病コーチング、ダイエットコーチング、ヘルスコーチング、健康経営を
サポートするコーポレートウェルネスコーチングを組み込んだサービスを
利用する人が増える。
 
NPO法人ヘルスコーチ・ジャパン 代表理事 最上輝未子
 
 
─────────────────────────────────
 
◆足の健康スペシャリストの櫻井さんの予測
 
≪個々の足アーチに応じカスタマイズされたオーダーメイドサンダル≫
 
オーダーメイドインソールは、もう当たり前の時代。2015年のトレンドは
オーダーメイドサンダル。足アーチ形状や足部のアライメントをサポート&
調整するインソールをそのままサンダル仕様へと加工。世界にたった一つの
サンダルです。
 
フットクリエイト 櫻井寿美
 
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
【4】職域・地域健康管理
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
◆データヘルス、健康経営に詳しい木村さんの予測
 
≪データと健康事業アプローチのリンケージ(連動)!≫
 
健診データと医療費データが突合できるようになった現在、データに
基づいて効率的な健康事業に投資できる環境が整ってきました。
個人や組織、地域、年齢等に応じて最適な健康づくりができる時代の
幕開けです。業界全体で国民全体の健康をマネジメントしていきましょう!
 
株式会社リンケージ 代表取締役 木村大地
 
 
─────────────────────────────────
 
◆保健産業の問題解決を独自視点で提案する石川さんの予測
 
≪成果報酬型ウェルネスプログラム(効果予測とコミットメント)≫
 
従来のB2B2E型ウェルネスプログラムの大半は業務量に応じた課金方式だが、
データヘルスやインセンティブの普及を背景に、成果報酬型のウェルネス
プログラムが重視されるようになり、投資対効果算出のための効果予測と
成果コミットメントがサービスの差別化要素になる。
 
株式会社インサイツ 代表取締役 石川陽介
 
 
─────────────────────────────────
 
◆健診弱者を救う!を事業化した川添さんの予測
 
≪駅ナカ初セルフ健康チェックスタート≫
 
会社帰りに、仕事の合間に、買い物の途中に「ちょっと立ち寄り、ちゃんと
健康」を提供する駅ナカ店舗がついに実現。登戸駅を皮切りに駅ナカ出店が
進み、美容院に行く感覚で定期的に気軽に健康チェックを受ける人が増えて、
ケアプロ健康サイクルが広がる!
 
ケアプロ株式会社 代表取締役 川添高志
 
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
【5】スポルツディレクターの予測
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
◆ヘルスコーチングを推進する弊社里見の予測
 
≪行動変容をサポート:ヘルスコーチング、
      共に学ぶ:コーチングコミュニティ≫
 
これまで効率化を追求するあまり人を介したサービスを避けてきた。
しかし、ヘルスケアサービス先進国である米国では「人」を中心とした
サービスモデルへとシフトし始めてきている。そのアプローチの基本は
「教える」から「行動を促す」、「共に学ぶ」スタイルへと進化し、
この流れは日本でも動き始める。
 
株式会社スポルツ ヘルスコーチ 里見将史
 
 
─────────────────────────────────
 
◆Health Apps Lab所長 弊社渡辺の予測
 
≪mHealthは連携から継続・マネタイズできるサービスへ≫
 
北米圏ではアプリ、デバイスの連携が当たり前になり、現在は継続・マネ
タイズできるサービスに取り組んでいる。一方日本を含めたアジア圏は
連携が遅れていたがAppleのHealthなどのヘルスケアプラットフォームに
より、連携が一気に進む。その先は北米圏と同じ課題に直面するので、連携
を活かしたサービスを速やかに導入できたところが有利になる。
 
株式会社スポルツ 渡辺武友
 
─────────────────────────────────
 
◆HealthBizWatch編集長 弊社脇本の予測
 
≪健康ビジネスの新市場をつくる≫
 
健康ビジネスの新市場をつくるためには、未開拓のセグメントへの挑戦、
新しい価値を創ることへの挑戦が必要になる。特に、今まで健康に興味の
なかった人に対して、健康を真正面にとらえるのではなく「結果健康になる」
という新しい価値を創ることに注目したい。
 
株式会社スポルツ 脇本和洋
 
─────────────────────────────────
 
◆スポルツ代表大川の予測
 
≪正しさから楽しさへ≫
 
健康サービス事業では、正しさのみを追求し継続できていないモデルから
顧客との相互学習関係をプロセスデザインした楽しさを共有しながら成長し、
拡大していくビジネスモデルが登場し始める。
 
株式会社スポルツ 代表取締役 ビジネスモデルデザイナー 大川耕平
 
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━