キーパーソンに聞く

2017.11.01号 なぜ「食べても 食べても 太らない法」は売れたのか?

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2017.11.1
管理栄養士 
菊池 真由子 氏

独立系の管理栄養士として活躍してこられた菊池真由子さんは、実は弊社でも数多くの栄養アドバイスを支援していただくなどお世話になってきました。そのアドバイス品質は予てから折り紙つきであることは言うまでもありません。
 
今回はとっても売れている本に至るまでの背景と、普段の活動や今後の展開についてお聞きしました。
プロフィール
菊池 真由子[きくち まゆこ]
管理栄養士、健康運動指導士、NR・サプリメントアドバイザー。JOCA(日本オンラインカウンセリング協会上級カウンセラー)。
大阪大学健康体育部(現保健センター)を退職後、すぐにフリーで活動。2000年からホームページでメールを用いたダイエットや食事指導を開始。プロ野球団、国立循環器病センター集団検診部(現予防検診部)、厚生労働省認定健康増進施設などでも栄養指導を行い、これまでの指導者数はのべ1万人にのぼる。

現在発売中の、図解『食べても食べても太らない法』がとても好評であることは僕たちにとってもとても嬉しいことです。菊池さんは今までもコンスタントに栄養に関する本を出版されてきています。がんや免疫など少し専門性の高い分野が多かったと思うのですが、今回のテーマに取り組まれた背景を教えていただけますか?

数多くいる管理栄養士のなかで「菊池真由子でなければ書けない内容はなにか」ということを突き詰めた時に出てきたワードが「食べても食べても太らない」でした。のべ1万人の食事指導のほとんどがダイエット相談です。その経験上わかったのが「シッカリ食べている人ほど痩せる」ということです。もともと「食べなければ食べないほど痩せるわけではない」「食べないガマン比べみたいなダイエットからは卒業すべき」と考えていました。
 
食べることは人生のなかで大きな楽しみです。同時にスリム指向の時代で、ダイエットに成功することは自分自身への大きな自信につながります。食べる楽しみはそのままで、ダイエットを通じて自分に対して前向きになり、幸せになってほしいと願って執筆しました。
 

日常的な活動の構成(バランス)は今どんな感じですか?

健康や栄養に関する記事執筆がもっぱらで、毎年1冊程度出版もしています。現在、著作は10冊程度あります。またメールやブログ、スカイプ、電話を使った栄養指導もしています。
 
記事作成や書籍執筆、栄養指導には相応の勉強、つまり幅広くしかも深掘りした知識が必要です。常に情報更新をしつつ、難しい内容をわかりやすくお伝えするために、文献探しや読書時間はかなり多いです。1日2-3時間は文献や参考図書、趣味の本など読書時間に充てています。ほかには食事に関するセミナーや料理教室の講師をしていますが、比率は少ないです。仕事の8割程度がネットでのやりとりなので、日頃は自宅でやっています。

パーソナル栄養相談はどんな方の相談が多いのですか?

大きくわけて2つのパターンがあります。
1つは、ダイエットに失敗した人の駆け込み寺的存在としての相談です。自己流でのダイエット、あるいはダイエットサービスを行う業者を利用したものの痩せなかったのでどうしたらいいのかわからない、という方々です。

もう1つは、メタボ健診を受けたものの保健指導が合わない、服薬中などで保健指導の対象外になり、どうしていいのかわからないというお悩みをもつ方々です。

とてもユニークなサービス『ブログdeダイエット』『ブログdeマラソン』がありますが、それぞれどのような使われ方になっていますか?

『ブログdeダイエット』は、ブログに1日に飲食したものを全て写真に撮影して貼り付けてもらい、その1日の記録に対してコメント欄に私がダイエットアドバイスをするというサービスです。質問も自由に書き込んでもらっています。ブログはご自身のペースにお任せしているので、毎日でなくても構いません。“飲み会に行った”“食べ過ぎた”“今日の食事内容が良いのかどうかわからない”というような「気になる日」だけピックアップされる方もいます。ですが、ほとんどの方はほぼ毎日ブログを書かれています。
 
また、ネットの特性をよくご存じで、いつでも、どこでも自分の都合の良いタイミングでブログを書かれます。ですから9割以上の方がダイエットをしていることを家族や友人にも一切隠しておられます。
 
ご利用される方々は、何度かダイエットをしてみたものの痩せなかった、という経験を持つ人ばかりです。ダイエットの停滞期である、なかなか体重が落ちない時期が長すぎて悩んでいる方もいます。ですから皆さん、思うように痩せないことにイライラがつのっている状態に陥っています。なので「最後の頼みの綱」のような意気込みでご利用をされているような印象です。
 
最近は低糖質ダイエットがブームですが、この低糖質ダイエットで痩せていきたいと希望される方が増えています。“低糖質ダイエットをしているにも関わらず思ったように痩せない”というお悩みを抱えているもののダイエット方法は変えたくない、というご希望があれば、それにも添っています。
 
 
『ブログdeマラソン』は、ブログdeダイエットと同様に、ブログに1日の飲食した内容を写真に貼り付けてもらい、同時にトレーニングをすれば、その内容(どんな練習を何分程度したかなど)を書いてもらっています。こちらも毎日ブログを書かなくても良いようにはしていますが、トレーニングをした日としていない日の両方を定期的に教えて下さい、とはしています。これは、トレーニングをしている日と、そうでない日での食事内容の落差をチェックするためです。
 
これまでのご利用者の方は、ひざや股関節など何か体にトラブルを抱えている人ばかりです。ひざなどに不安はありながらもフルマラソンを完走したいという希望をもっていらっしゃるので、オーバートレーニングに陥っている方も少なくありません。私は健康運動指導士の資格もありますので、練習内容についてもアドバイスすることもあります。ひざに負担が掛からないような体重を目指しつつ、痛みがでないようなトレーニングメニューを提案したり、練習時はもちろん、休んでいる日でも最適な食事になるようなサポートをしています。

菊池さんの今後の展開について可能な範囲で教えてください

『ブログdeダイエット』は、ユーザーの皆様にとても好評なので、もっと広めていきたいですね。目標体重になると卒業となりますが「これからも続けていきたい」と思って頂けるような信頼と安心感をお伝えできるようにしていきたいです。
 
『ブログdeマラソン』のほうは、ダイエット、スポーツ栄養、ケガ予防と対策、疲労回復などと必要な内容が盛りだくさんで、指導側からすると難しい食事アドバイスになります。
それを全て一人でサポートするのは大変なので、お引き受けできる人数を絞り込んでいます。ですが共通の問題やお悩みも多いので、メンバー同士のコミュニティの場を提供できるようになれればと考えています。
 
拙著『食べても食べても太らない法』は文庫本、図解本それぞれ8万部でシリーズ累計16万部になりました。更なる「食べても食べても」のシリーズを広めていきたいと考えています。書籍だけでなくWEBや動画、アプリなどICTでのサービス展開ができないか検討しています。しかし個人で活動しているため限界があるので、パートナーを募集しています!

 
 
取材後記:
昔からそうだったのですが、今回の取材でも誠意ある一生懸命さで対応していただきました。
更なるご活躍と、きっと近い将来にチーム菊池ができることを期待しています!!!
 
 
 
インタビュアー:大川耕平
 
[取材日:2017年10月30日]
 


 

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