今村貴幸 Ph.D コンディショニング・テクニック

今村 貴幸

2011年9月博士(医学)取得
現在、東海大学体育学部非常勤講師、中央大学商学部兼任講師、(株)スポルツにてスポーツアドバイザーを務める。

2009.08.03号 第15回日本心臓リハビリテーション学会学術集会に参加して

今村貴幸 スポルツエグゼクティブアドバイザー

今年は、医学そして医療としての心臓リハビリテーション - その学問的裏付けと普及活動 — というテーマで、7月18・19日の2日間、東京ファッションタウンビルで開催されました。

本学会は、医師、コメディカル(看護師、理学療法士、作業療法士)や運動指導士などが中心となっています。毎年参加していて、思うことは、参加者の意識の高さです。医療従事者が中心となっているので当然のことかも知れませんが。また、今回は15名の海外から著名な演者も招待され、よりグローバルな会となっていました。

 リハビリテーションと聞くと、多くの方は機能障害や機能低下を起こした部位に対する機能回復や機能改善だと考えるかも知れませんが、循環器系傷害によるリハビリテーションはそれだけにとどまることなく、QOLやADLの改善など全体的な予後の改善を目指す、包括的リハビリテーションが主体となります。
 そのため、二次予防、三次予防は勿論、一次予防も含めた活動が重要となってきます。

 リハビリテーションは、最新の医療技術の発達があっても、運動療法がその一端を担っているといえます。例えば、経皮的冠動脈形成術(PCI)の発達で、冠動脈疾患であっても手術を施さなくても、状態を改善できるようになってきています。しかし、対象病態が改善されても、生活習慣に改善が無ければ、他の血管部位に動脈硬化が進行してしまう可能性があります。そのため、局所的な治療法であるPCIでは、病態全体を改善することは困難で、合わせて運動による、血管内皮機能の改善や体重のコントロール、自律神経機能の改善などが必要となってきます。

 最新の医療技術+運動=理想的なハイブリット医療となります。


 病院にいて、既に心疾患にかかってしまった患者様と運動指導をしながら過ごしていると、今後、日本社会が抱える、超高齢化社会の到来や便利すぎる世の中による運動不足(生活活動が運動となるようなものがあれば良いかも知れませんね)。何らかの疾患に罹ってからの二次予防も非常に大切ですが、一次予防(疾患に罹らないため)を目指した運動習慣や運動の継続性を重視したツールの開発が期待されます。

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