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[健康サービス・デザイン編]2019年10月1日号
   ≫≫≫Author:大川 耕平
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こんにちは HealthBizWatch Authorの大川耕平です。
 
毎年使う常套句ですが、「我々は大きな時代変化の真っ只中にいます」(笑)
なんでそうなのか?今回は、物差し変化で共有したいと思います。
 
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【1】特集:健康サービス・デザイン編
---「時代の物差し変化」
 
【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
---「本当は無料ではない」
 
【3】今週の注目デジクリップ!
---国内 大腸活コンソーシアム、海外 手首装着型ウェアラブル市場動向など、7本
 
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【1】特集:健康サービス・デザイン編
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<テーマ>時代の物差し変化
 
テクノロジー進化と価値観の変化が呼応しながらその時代の新しいビジネスルールと生活様式のトレンドが生まれていきます。そして、その流れが新しい芽を生み、またさらなる新たな展開を迎えることにつながります。
時代の変化は常態化していると考えた方が良さそうです。
 
今回は、今起こっているトレンド移動とその背景について整理します。
本年3月にテーマとした「マーケティング4.0時代は動き始めている」を読んだ方から続編をとのリクエストをいただいたので少し角度を変えて進めます。
 
テーマは時代の価値観を反映した物差し変化についてです。
 
 
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モノからコトへ、そしてヒトの時代へ
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産業革命による量産技術が生んだマーケティング1.0の価値観は、モノの機能でありその量的拡大がドライバーとなっての経済発展でした=モノの時代。
 
衣食住が足りて十人十色の様々なニーズに対応し、消費者満足を得るための訴求として差別化が用いられたマーケティング2.0からインターネットやデジタル技術が普及し広がる中で、所有よりも使用価値にフォーカスが移ったマーケティング3.0=コトの時代であり、それが現在です。
 
そして、あらゆるものが繋がるコネクテッドな環境が展開されるIoT時代には、AIの登場による単純作業や記憶に頼るワークなどから解放され、さらに5G普及による遠隔コミュニケーションにおける革命的体験の常識化などの助けによって価値の源泉がヒトにこそあるという時代=ヒトの時代へ向かうのだと思われます。
テクノロジーが我々人間の役割を大きく変えてきたとも言えるでしょう。
 
今我々は時代変化という大きなウネリの真っ只中にいます。読者の皆様はその実感をお持ちでしょうか?
 
ここ30年近く日本経済は成長していません。でありながら、格差が広がっていると言われています。これは誤解を恐れず言うとルールが変わり、そのルールを知り使う人と使わない人との差になるのだと思います。
使うには思い切りや発想の転換が必要であり、多くの日本企業が踏み切れません。
 
 
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分配コスト0 コミュニケーションコスト0 の時代へ
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これからの時代感覚を挙げていくと
 
・財産の所有の意味変化(使用活用へ)
・利潤動機の変化(規模拡大→価値共有シェア)
・企業からコミュニティ経済へ(企業から個人へ)
・組織内ブラックボックス化の無意味化
・あらゆるモノづくりがサービス寄りへ
・お金ではなく信用をベースとしたエコノミーの誕生
 
これらを見て皆様は何を感じるのでしょうか?
これらのテクノロジー進化や価値観シフトがもたらす方向性は「ヒト」が「ヒト」のために貢献し合うための基盤進化と言えるのではないでしょうか?
 
モノを作れば良かった時代がありました。単純にそれだけやっていれば良かった。でも、今後は誰のどんな幸せや喜びのために何をどう作って提供できるか?を考える時代になっていくのだと思います。まさにサービスデザインの時代です。
 
しつこいですが、ビジネス、ライフスタイルを考えていく物差しが大きく変化している真っ只中に我々はいます。
 
さて、あなたはどうしますか?
分配&コミュニケーションコスト0時代のサービスデザインを一緒に考えませんか?
キーワードは「デジタル」です!
 
●お問い合わせ
 
 
 
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弊社代表取締役/HealthBizWatch 編集主幹の大川耕平著
「フィットネス業態の[デジタル化戦略]と施設計画資料集」
 
 
 
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【2】健康ビジネスの現場で使えるキーワード
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≫≫≫「本当は無料ではない」
 
無料の検索エンジンは我々のプライバシーというデータを活用して収益をあげているので、本当の無料ではないことにほとんどの生活者が気づかない。
ここにデータビジネスの影がある。
 
 
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【3】今週の注目デジクリップ! <7クリップ>
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[1]厚生労働省、10月は「年次有給休暇取得促進期間」です
年休については、ワーク・ライフ・バランス推進官民トップ会議で策定された「仕事と生活の調和推進のための行動指針」において、2020年(令和2年)までに、その取得率を70%とすることが目標として掲げられている。(2019/09/18)
 
[2]ファイザーがLINEを選んだワケ、禁煙支援の公式アカウント開設(日経デジタルヘルスより)
ファイザーは、禁煙の支援に向けたLINE公式アカウントを2019年初頭に開設した。禁煙支援にLINEを活用した理由などを、ファイザー インターナルメディスン部門 マーケティング統括部 ブランドマネージャーの和田晃典氏と、協業した電通アイソバーの担当者に聞いた。(2019/09/18)
 
[3]オムロン ヘルスケアとバックテック、労働生産性低下の3大要因である肩こり・腰痛の新たな対策の開発に向けて共同で実証研究を開始
今回実施する実証研究は、肩こり・腰痛の緩和が期待できる低周波治療器と肩こり・腰痛対策サービス「ポケットセラピスト」を、慢性化した肩こりに悩む社員に使用してもらい、肩こりの改善と労働生産性の向上効果を検証する。(2019/09/19)
 
[4]痛み・被曝なしで乳がん検査、新手法「マイクロ波マンモグラフィー」の衝撃(日経デジタルヘルスより)
痛みがなく、被曝しない乳がん検査の新手法を開発する神戸大学発ベンチャー企業のIntegral Geometry Scienceが、凸版印刷などから総額約20億円を調達した。(2019/09/20)
 
[5]武田コンシューマーヘルスケア・帝人・東亜薬品工業・森永乳業、「大腸活コンソーシアム」の設立を発表
大腸活コンソーシアムは、大腸の腸内フローラ環境改善に寄与するビフィズス菌、酪酸菌などの善玉菌と水溶性食物繊維を扱う企業が中心となり、食品、医薬品の業界を越えて連携する共同啓発事業体。(2019/09/24)
 
[6]調査:手首装着型ウェアラブル市場、2019年Q2は堅調な成長を維持
手首装着型ウェアラブル市場をリードしている上位5社は、Xiaomi、Apple、Huawei、Fitbit、Samsong。(2019/09/24)
 
[7]『mHealth Watch』注目ニュース:睡眠をトラッキングする『THIM』、睡眠改善プログラムを搭載!
THIMは、指に装着するだけで記録だけでなく、睡眠中にアプローチしてくれる機能が搭載されているので、気軽にはじめることができます。提供されるプログラムも医療機関で10年以上使用されている手法であるところもポイントです。(2019/09/30)
 
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